昨夜の米国株市場では、私が個別株投資の主力証券会社として利用しているSBI証券にて、米国取次ブローカーのシステム障害により一時的に取引不可となりました。

まあ、よくあることかと思っていたのですが、同じタイミングで楽天証券でも同様の米国株の取次ブローカーのシステム障害によって注文の執行が正しく行われていないというケースが発生しました。

全く同じ理由によって、国内の代表的なネット証券であるSBI証券と楽天証券が取引不可となったのは驚きで、2社がおそらく同じブローカーを利用しているということなのではないかと思われます。
ですが、三大ネット証券の一角、マネックス証券では問題なく取引ができたという報告もあったことから、マネックスさんだけは違うブローカーを利用しているということでしょう。
ネット上の取引ですから、このようなエラーはいつ発生するかわかりません。私は最近、余剰資金をSBIだけでなく、楽天証券用、マネックス証券用にも小分けするようにしています。まあ、昨日はもともと取引する計画は無かったので、特に問題はありませんでしたけどね。
しかし、もしも取引がしたいときにできなかったというリスクを避けるために、証券口座はいくつか保有しておいて分けておいた方が無難だと言えるでしょう。米国株は少額からでも投資が可能ですから、それほど多額の資金をそれぞれの証券会社においておく必要はありません。そもそも、ネット証券への入金手続き自体は提携している銀行からであれば、即時反映されるため、預金口座にお金を入れておけば良いだけなんですけどね。投資家たるもの、あらゆるリスクに備えておくのがベストだと思います。
とは言え、大前提の話にはなるのですが、個人的にはこのような大規模エラーが発生しているタイミングでは、わざわざ投資をする必要はないと考えています。私の投資スタイルは長期的な目線でコツコツ積立投資をするというものですから、今まさに、取引をしなければいけないと言ったデイトレーダーではないのです。
『たとえ市場が10年閉鎖されても構わないと思える企業だけを買え』というバフェット氏の格言にもあるように、基本的には10年後、20年後の将来を見据えた投資をしている訳ですから、今日、明日、株を買い損ねたとして、それほど大きな損失にはならないと思います。
1日どころか、数十分〜数時間、取引ができなくなっただけで騒ぎ立てるほどのことはないのかなと私は思います。むしろ取引ができなくなっている時の方が余計なことをしなくて済むので、リターンもよくなるかもしれません。
だからと言って、何回でもシステムエラーが発生しても大丈夫!というわけではありません。投資したいタイミングにエラーが原因で投資できなければ、それはかなりの機会損失ですからね。
今回は米国側のシステムエラーによる取引不可でしたが、例えば、今年2月ごろの大暴落の最中にサーキットブレイカーが発生した日にSBI証券のサーバーがダウンしていたのはいただけないです。狼狽売りしなくてよかったと考えている人もいるかもしれませんが、私は買い増ししたい時にできなかったのが悔しかったです。
まあ、過去の恨み節を今更言っても仕方のないことです。きちんと下がった場面でもある程度は株を買い進めることができたので良しとしましょう。
システムにエラーが生じるのは重々理解できますが、できるだけエラーの影響が大きくならないように、企業側も何かしらの対策をしなければならないと思います。
そして個人である我々がやるべきは、普段から使用する証券会社を分けておくということではないでしょうか。実際に使っているかどうかではなく、いつでも使える状態にしておけば、いざという時でも使える証券会社があるかもしれないので、スムーズに取引することができますよね。
これからも長い間、株式投資を続けて市場に居残り続けるつもりであれば、こういったエラーが生じることはよくあることです。本当の株式投資家であれば、たまたまエラーが生じたその日に投資をしなくても問題ないため、のんびりと構えることができるでしょう。
取引ができないというのも、何かの縁かもしれません。今は取引すべきではないと言っているのかもしれません。エラーによって損をする時もあれば、助かる時もありますから、あまりイライラせずに、のんびりと構えておきましょう。