ペッパーフードサービスが展開する『いきなり!ステーキ』が今月1日から、メニューを大きくリニューアルをしたそうです。

新たにチキンステーキを導入したり、オリジナルソースの改良などもありましたが、全体的には改悪点が多く、しかもかなり重要な改悪がしれっと行われているようだ。
今月から始まった改悪点は以下の通り。
・オーダーカットの肉の種類は、トップリブステーキやミドルリブステーキがなくなり、3種類に減。
・ランチタイムは17時までだったところ、平日15時に変更。
・一部店舗で、土日祝日はランチセットメニューがあったが、土日祝はランチ撤廃。
・ランチタイムは、今までライス・サラダ・ステーキ付だったが今回から撤廃に。
・ランチをセットで頼もうとすると、ワイルドステーキ200gの場合、1243円税込が1353円税込(1133円+セット220円)になり、実質110円の値上げに。
色々と改悪したところはありますが、最も悪質だと感じたのが、今まであったランチメニューを撤廃し、全て単品にしてメニューを分かりづらくした上で、値上げに踏み切っていると言う点ですかね。実質的なサイレント値上げであり、本当に顧客のことを考えているのであれば、まず取らない方針だと思います。
そもそも、いきなり!ステーキは確か安くて美味しいステーキを提供する店というモットーで一時的に人気を博したお店だったように記憶しています。それが、味が落ちて安かろう悪かろうの店になっていたと言うのに、最終的には高くてマズい店となれば、今まで以上に顧客が離れていくのは火を見るよりも明らかですよね。一体何を考えているのでしょうか・・・
裏を返せば、これだけ値上げをしなければならないほど経営状況はひっ迫しているのかもしれません。昨年の今頃には、SNS上で社長の上から目線で傲慢な態度が大炎上しました。

あれからおよそ1年が経ち、もはや話題にも上がらなくなったいきなり!ステーキは本当に消えていく運命なのかもしれません。
社長の直筆の貼り紙からも分かるように、この企業は自社の経営状況が悪化しているのを、従業員や顧客のせいにしてしまうと言うとんでもない勘違いを犯してしまっているのです。いきなり!ステーキがこれから消えていくにせよ、細々と残り続けるにせよ、この勘違いぶりはデジタルタトゥーとして後世に残り続けることでしょう。
BtoCの飲食業で、企業イメージを損なうと言うのは致命的なことなのですが、この一件でいきなり!ステーキ及びペッパーフードサービスは、『味が落ちて不味くなったお店』と言うだけでなく、『顧客に対して失礼な企業』と言うブランドイメージが刷り込まれてしまった訳です。
さらに今回の改悪点は、顧客にメニューを分かりづらくさせて、しれっと値上げまですると言うことですから、もともと悪いイメージの企業ですから相当悪質と捉えられても仕方ないのではないでしょうか。
そしてペッパーフードサービスの最も愚かな過ちは、これほど企業イメージを損なっていると言うのに、創業者の一瀬氏をいまだに社長の座に置いてしまっていることです。早急に経営陣を切り替えないと、本当にペッパーフードサービスの未来はないと言えるのではないでしょうか。
どんな企業でも、一時的にブランドイメージを損なうことはあります。今回のようにユーザビリティが著しく悪化することは大企業でもありました。
例えば、同じ飲食店として対比によく利用させていただく、マクドナルドですが、日本マクドナルドは一時期、注文時にカウンターにメニューを置かなくなった時期がありました。2012年ごろだったかと思います。
しかし、それはユーザーにとっては不便なことだと言うことが分かったのでしょう。翌年にはメニュー表が復活しました。そして、この頃にちょうど日本マクドナルドの社長が交代しています。たまたま、偶然なのかもしれませんが、当時新しくCEOとなったサラ・カサノバ氏がマクドナルドのカウンターにメニューを復活させてくれたのかもしれません。
さらにマクドナルドはこの時期に、あろうことか『高級路線への変更』に手を出してしまいます。セットメニューで1,000円を超えるようなハンバーガーがマクドナルドのメニューに並ぶようになりましたが、マクドナルドといえば『デフレの王様』とも呼ばれたほど、低価格で安定した味が売りのバーガーショップですから、この路線変更は大失敗となりました。
それも失敗として認め、今はそんな路線からは足を洗い、夜マックやワンコインで満足できるランチメニューなど、割安感を感じさせるようなメニューを提供していることで、業績はV字回復し、再びブランドイメージを良くしたのです。
カサノバ氏の時代にもかなりの問題がありましたから、CEOを変えればそれで済むと言うわけではありません。しかし、ペッパーフードサービスの一瀬氏の印象はハッキリと言って限界まで悪化していると言っても過言ではないと思います。
逆に、なんで今でも社長を名乗っているのか分かりません。あれだけの経営失態を繰り返しながら、CEOでい続けることができると言うのは、よほど取締役会の力が弱いと見え、全く機能していないのではないかと推測されます。
外から見ていても機能不全だと感じるような企業に、果たして投資冥利があると言えるでしょうか?私はそんな企業に投資するのは余計なリスクを背負うことになるので嫌ですね。
もしかしたら、社長が交代すれば劇的に回復するかもしれませんが、今のところ一瀬氏は退く気などさらさらないでしょうし、それを待たずして、いきなり!ステーキが無くなる方が先なのではないだろうかと思います。
ステーキはおいしくないですが、ネタとしてはおいしい、いきなり!ステーキが消えてなくなるのはとても寂しいものです。なんとかして経営陣を総入れ替えして経営再建に力を入れて欲しいと思います。
今のままだと、もしかしたら、いきなり!ステーキについて書く記事がこれで最後になってしまうかもしれないのですから・・・