【教訓】10月17日は『貯蓄の日』。改めて貯金について考えよう。

投資の考え方
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本日10月17日は『貯蓄の日』という記念日が設定されているそうです。起源を調べてみると、本日10月17日に行われる宮中行事の一つである『神嘗祭(かんなめさい)』が由来であり、その年に収穫された新穀(初穂)を天照大神に奉げる感謝祭から、日本銀行が1952年に10月17日を『貯蓄の日』と制定したのだそうです。

というわけで、今日は貯蓄について改めて考えてみようと思います。私は当ブログを通じて、何度も『貯蓄から投資へ』という主張をしているように、毎日働いて貯蓄をしているだけでは豊かな生活を送ることは難しいと考えています。日本人は貯蓄が大好きと言われており、6月末時点で個人(家計部門)が保有する「現金・預金」は1,031兆円となり、初めて日本人の貯金額が1,000兆円を超えたということです。

【朗報?】個人の現預金残高、史上初の1,000兆円超え!お金はあるのに日本人が貧しい理由
日本銀行が18日発表した2020年4~6月期の資金循環統計(速報)によると、6月末時点で個人(家計部門)が保有する「現金・預金」は前年比4・0%増の1,031兆円となり、過去最高となったとのことです。政府による1人10万円...

政府による1人10万円の特別定額給付金の支給と、コロナウイルスによる外出自粛の影響で、手元にお金を置いておく人が増加した傾向にあるとみられ、国民が保有する金融資産の実に54%が現預金として貯蓄された状態で日本国内に眠っているということがわかりました。

対して、個人資産の占めるうち、株式の残高は173兆円、投資信託は68兆円となり、金融資産全体の12.8%止まりに過ぎないことがわかりました。

twitterなどでフォロワーさんたちの会話を見ていると、年齢や性別を問わず、株式投資に関する話題で盛り上がっているので、日本にも投資が浸透したと思いがちですが、そんなものはただの勘違いであり、個人レベルではまだまだ1割ちょっとの普及率に過ぎないことがわかります。

とは言え、国民の個人の貯蓄合計額が1,000兆円を超えたというのは素晴らしいことであり、さぞかし豊かになったんだろう・・・と日本に住んでいなければそう考えるかもしれません。

しかし実際はどうでしょうか?日本人は豊かになるどころか、ますます貧しくなっており、1,000兆円の貯金は果たしてどこの銀行口座に入金されているのか?と不思議に思う人の方が大半ではないかと思います。

公表されている数字が本当に正しいのか?と疑問に思うほど、日本人の大半は貧しいのが現状です。これは日本人がバブル崩壊以降、30年近くの長期に渡って、デフレを良しとして受け入れ、投資を一切せずに安いものに群がるという群衆心理を存分に発揮してきたことによる弊害だと言えるでしょう。

健全な経済は本来であれば緩やかにインフレを起こして成長するという前提で成り立っています。いわば、昨日の自分より今日の自分、明日の自分の方が成長しているというようなものです。

インフレを起こすことで企業の売上高が伸び、企業が成長すれば給与水準も徐々に高まっていきます。景気が良い状況でも日本企業は内部留保ばかりだと外国人投資家からブーイングを受けることがあります。内部留保とは、ざっくりと言えば、法人が貯蓄をしている状態なのですが、企業側も毎年着実に成長していくことが見通せるのであればここまで慎重に内部留保を貯め込むことはないだろうと思います。

大半の日本人は、内部留保を貯め込んでいて従業員に還元しないから景気が回復しないと考えていますが、企業側からすれば、成長期待がないのに、お金だけをどんどん従業員に支払っていったら、事業活動に支障が出る可能性もあるから無闇に給与を上げられないのだという声もあると思います。

つまり、個人だけでなく、企業もまた貯金をし過ぎていることで従業員の給与水準を引き上げることができず、結果的にデフレが長引きいわゆる『デフレスパイラル』を引き起こしているのです。

極論言うと、個人法人問わず、『貯蓄をしているからこそ日本が徐々に貧しくなっているのだ』と言うことを認識しなければなりません。例えば個人が貯金の一部でも、せめて日本株に回していれば・・・

特に2012年からは安倍前首相の主導による『アベノミクス』が始まることが政府から通達されておりましたので、2012年の年末から今までで日経平均株価は2倍以上に成長したのです。

貯蓄の半分でも投資に回していれば、国民の個別資産のうち、現預金が占める割合よりも株式や投資信託が占める割合の方が大きくなっていたでしょうし、個人資産全体の母数もさらに拡大していたことでしょう。

個人資産のうち1,000兆円が現預金としてプールされているという現実を、「景気のいい話だなぁ」と聞き流していてはなりません。本来であれば、もっと現預金の金額と割合を下げるべきなのです。

よく、バブル期の頃は定期預金の金利が6%近くもあったからイージーモードなんていう声も聞こえます。1980年代には貯金していれば投資なんてしなくても儲かる時代だったと言われています。

ですが、実際に過去の日経平均株価を見てみると、そうとも言えないのではないかと思います。1980年1月に6,474円で始まった日経平均株価は、1990年の1月に、いまだに更新されていないピークの38,957円をつけました。1980年から1990年の10年間で、日経平均株価は、バブルの効果も相まって、およそ6倍にまで成長しているのです。

10年で6倍というのは、平均リターンでいうと19.7%です。しかもこれには配当金を加味していません。対して、銀行預金の金利は1980年代の初頭でも7%程度です。ノーリスクで7%の金利が付いたと考えれば、今の世の中からすればもの凄いことのように感じますが、同期間における株式のリターンはノーリスク資産である銀行金利を12%もアウトパフォームしたのです。

たまたま日本株のリターンの良い時代を切り取っただけではありますが、第2次オイルショックから始まり、バブルのピークで終わった、1980年代の10年間を総括しても、『銀行預金だけで十分で、投資する必要はなかった』というのは勘違いで、『銀行預金でもそれなりに儲かったけど、投資していればもっと大きく儲かった時代』だったのではないでしょうか。

まあ、その後バブル崩壊の初期段階で売り抜けることが出来なければ大ダメージを被ったのでしょうが、それはまだ上がるだろうという根拠のない自信に取り憑かれていた投資家の非と言えるでしょう。

リスク資産とノーリスク資産を比較すれば、10年・20年という長期的な単位で見ればリスク資産がノーリスク資産をアウトパフォームする傾向にあるのは歴史が証明しています。

今はまだ若い20代・30代であれば、投資に回せる期間は30年〜40年ほど残っている計算になります。これぐらいの期間で考えると、株式投資は十分に貯蓄を上回るリターンを残す可能性があると言えます。

日銀が定めた『貯蓄の日』は、日本人が金融資産に対して誤った認識を持ってしまった日とも考えられます。今や日銀が日本株を買い支えている時代です。貯蓄なんてしてる場合じゃありません。

『貯蓄の日』である本日、改めて自分の貯蓄計画がそれで良いのか?ということを考え、対策が不十分だと思うのであれば将来をシミュレーションして、適切なアセットアロケーションを組み立てることを、国民一人ひとりが考えなければならない時代に突入しているのではないでしょうか。

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