【注意】「金利ゼロだから割高じゃない」は本当か。悲観も楽観も行き過ぎに注意。

投資実務
スポンサーリンク

東洋経済オンラインに掲載された記事が興味深かったため取り上げさせていただきます。

成長株「金利ゼロだから割高じゃない」にご用心 | 市場観測
――「グロース株調整は一時的でまたマネーが戻る」という見方もあると思うんですけれども。北野:そうですね。僕はわりと長期的で深くなるんじゃないかなと思っているんです。その理由を直感的な値動きの面からと…

今年9月上旬にナスダック(総合指数)が3営業日で10%下がりました。これは、過去30年間で28回発生したと言います。しかし、28回のうち、25回は安値圏での投げ売りによるものだということで、今のような高値圏での投げ売りは、過去を振り返っても今回と、2000年の1月と2000年の3月。つまりITバブルのピーク時にしか起きていなかったということです。

つまり過去を振り返れば、今のようなナスダックの値崩れの仕方はITバブルを彷彿とされるため、十分に気をつけなければならないということです。

しかし、PERはS&P500で27倍で高いんだけれども、金利が低いから株価が割高には見えない。これは私自身も感じることで、金利の低さゆえに株高が許容されている面は大いにあるだろうと思います。しかし、本当にそうなのか?というのが今回の記事の内容です。

株式の益回りから米10年債利回りを引き算した差である『イールドスプレッド』を用いれば、2000年のITバブルのピークの頃がマイナス2%というところで、今がプラス3.5%となっており、5%以上もの差がありますので全く違う市場環境であるということがわかります。

そもそも2000年頃の米国債は6%前後、5%台後半であることも多かったので、イールドスプレッドの差はそのまま金利の差であるということがわかります。

しかし、後になってからだからこそ言えることですが、ITバブルの頃の株が割高だとハッキリと言えたのは、1990年頃から2000年頃まで続いたレンジ相場の中で、このイールドスプレッドがマイナス2%の割高レンジに触れたからこそわかることだと言うことです。

ITバブルの崩壊で、イールドスプレッドはプラス圏にまで戻しましたが、レンジ相場を形成するかと思いきや、その後のリーマンショックで金利が一気に引き下げられ、くしくもイールドスプレッドは大きくプラスに上昇します。その後も低金利が継続し続け、2010年代はイールドスプレッドの観点から見れば、レンジではなく、長期的に収斂している状態になっているのが現状です。

つまり何が言いたいかというと、歴史的にこれほどの低金利状態が続いたことはなく、今の状況では、株価が割高なのか割安なのかはハッキリと断定することはできないと言うことです。

例えば、1990年から2000年頃のイールドスプレッドのレンジ相場では、イールドスプレッドが1%くらいで割安とされていました。例えば、イールドスプレッドが1%の割安とされた頃は、金利が8%近くありましたから、株の益回りはざっくりと計算して9%、PER換算で11.1倍程度だと言うことがわかります。これは確かに割安に感じます。

しかし、今の相場でイールドスプレッドが1%となると、現在の米国債10年利回りが0.779%ですから、株の益回りが1.779%。PER換算すると56.2倍です。しかもこれは個別株ではなく、指数全体の平均の話ですから、株式市場全体がPER56.2倍まで買われることなんて明らかに異常だと言えます。しかし、1990年から2000年頃はこれが割安の水域だったと言うことです。

金利の水準が変化した今、ITバブルの頃と同じ物差しで割安、割高と言うことを一概には言えず、金利が低いから割高じゃないぞ!と楽観的になりすぎるのも良くないですし、そろそろ暴落するぞと待ち構えるにも根拠が薄い。歴史から推測するには、ここ10年間の低金利政策は難しい相場であると言えるのではないでしょうか。

だからこそ、あまり悲観しすぎずに少しずつでも買い増しをしていくことが必要なんだなと改めて思いますし、結局は個別の企業の業績とスキャンダルにさえ注意をしていれば、大きく損失を被ることはないのではないかと思います。

金利がどこまで下がろうが、大統領が誰になろうが、数十年後の未来のために投資をするのであれば、今も冷静かつ積極的に投資することが重要だと思います。トランプ大統領が再選したとしても残り4年。バイデン氏が勝ったとしても、最長たったの8年間の問題です。彼らの政策によって、株価は大きく影響を受けるでしょうが、個別企業の業績は政治家がどうこうするものではありません。

業績良好、ビジネスモデルも素晴らしいと言う米国の企業に投資をしていれば、数十年後の未来には資産が大きく拡大しているだろうと言う推測は何ら変わらないのではないかと私は思います。

↓ポチっとワンクリックよろしくお願いします!

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

↓こちらもワンクリックいただけると嬉しいです!

タイトルとURLをコピーしました