安倍前首相の跡を継ぎ、首相となった菅氏が官房長官時代からずっと言及してきた『携帯料金の引き下げ』が注目を浴びています。
つい先日は、NTTがドコモを完全子会社化する方針を発表し、大きな話題となりました。これは半分、官製企業とも言える、NTTがドコモを買収することで、菅政権の推し進める通信料の引き下げを、ドコモ先導で推し進めていく姿勢の表れなのではないかと見られています。
とは言え、普段何気なく利用しているスマホのことです。実際にはどれくらいの料金がかかっているものなのでしょうか。
MMD研究所の調査によれば、大手三大キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク)と契約している方のスマートフォンの月額料金の平均は、全体で8,451円という結果になっているとのことです。

うん。確かにこれは高いですね。スマホはほぼ生活必需品ですから、そのために毎月1万円弱の利用料金がかかってしまうのはさすがに痛いです。私もスマホを持ち始めた頃はまだ大手キャリアで契約をしていましたが、当時は7、8千円位毎月かかっていたので、とてもモヤモヤしていた記憶があります。比較的すぐにMVNOに切り替えることができたのは良かったですけどね。
そんなMVNO、格安SIMは、大手キャリアと比べてどれくらいお得なんでしょうか。調査結果によると、格安SIMユーザーの月額平均は驚異の2,753円とのこと。大手キャリアと比較すると、実に3分の1ほどの利用料金で抑えられているということです。
さらに驚くべきことに、格安SIMユーザーのうちなんと43.1%が毎月の利用料金が2,000円以下となっており、節約意識の高さが伺えます。
さらにさらに、次いで2〜3,000円未満という人も23.1%存在しており、実に格安SIMユーザーのうち、6割を超える方が毎月3,000円未満の料金でスマートフォンを利用している計算になります。
また、格安SIMユーザーはスマホ本体も格安で抑えている人が多く、本体代金の平均額については、大手キャリア利用者で7万268円、格安SIM利用者で4万262円となっているということです。
これを考えると、スマホの使い方一つで、どれだけ節約意識があるかどうかが判るような気がしますね。事実、いまだにMVNOは大手キャリアよりも通信速度が遅くて使いづらいという誤解を持っている人が周りにかなり多いです。MVNOの中でも繋がりづらい格安SIMがあるのも事実ではありますが、基本的にMVNOは大手キャリアから電波を借りているというビジネスモデルです。
電波は借り物だけど、元となるキャリアがカバーしているエリア内であれば、何の問題もなく利用することができます。大手キャリアのように電波塔に投資する必要がなく、固定費を抑えることができるので、魅力的な通信費を実現することができているわけです。
特に遜色ない通信速度を実現できているのですから、手続きを面倒くさがらずに、少し書類に記入するだけで、晴れてあなたも格安のMVNOの世界へ足を踏み入れることになるのです。
twitter上で仲良くされている方たちにとっては、MVNOの利用など当然と言えるのかもしれませんが、まだまだ一般的に普及したと言える水準とは言えません。大手キャリアが菅政権下において、価格を下げたとしても、結局はMVNOには敵わないなんていうことになりそうです。
スマートフォンのような、生活する上で確実に必要なものだからこそ毎月かかる費用を削減できれば効果が絶大だと言えるのです。これらの固定費を削れば削るほど、余剰資金として生み出すことができる金額が増加するのです。
投資を続けていくにあたって、基本的な努力というのは継続する必要があります。基本だからこそ疎かにせず、しっかりと固定費の削減に力を入れていくことで、徐々にお金が余っていく感覚が掴めるようになるのではないかと思います。
最もお勧めできる節約方法の一つである、格安SIMの利用は、確かに効果抜群であるということが、今回の調査結果を見るとよく分かりました。あとはやるかやらないか。あなた次第なのです。