世界三大投資家として知られるコメンテーターのジム・ロジャーズ氏が、連載を持っている週刊朝日の記事で、なおも日本株ETFを購入し続けることを明らかにしました。

以前からジム・ロジャーズ氏は、朝鮮半島への投資判断のミスにより、朝鮮寄りの反日発言が目立っており、安倍首相による「アベノミクス」を批判していて、安倍晋三氏は早く首相を辞任すべきだと主張しておりました。
しかし、今年の5月に突然、「日銀が買っているから」と言う、株式投資初心者が失敗する時の投資判断のような、うっすい根拠で日本株のETFを買い始めたのです。

元記事の中では、安倍首相の辞任を機に、日本株ETFを買い始めたかのようにも取れる記述があるが、これもまた妄言で、ロジャーズ氏は、5月頃から突然、何故かは分かりませんが日本株のETFを買い進めているのです。
もちろん、ロジャーズ氏が買い始めたからと言って、日本企業の将来性が明るくなったと言うわけではありません。『アベノミクス』の恩恵を受けたかったのであれば、このタイミングから買うのではなく、アベノミクスが始まった2012年から買い始めれば良かったですし、日銀によるETFの買い増しはそれ以前から行われていました。
今更「日銀が買っているから」と言う理由で日本株ETFを買い進めるのはとても合理的な投資判断とは言えないのである。しかも今でも日本の未来は暗いものになるだろうと発言しているので、いよいよ「なんで買ってるの???」と疑問に思う投資行動を起こしているのである。
一方では、先月末に同じく世界三大投資家のウォーレン・バフェット氏が、日本の5大総合商社(伊藤忠商事、三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅)に投資をしていることを明らかにしました。

バフェット氏が率いる、バークシャー・ハサウェイ(BRK)の子会社を通じての投資だったので、バフェット氏が直接指揮をしているかは不明ですが、バフェット氏は確かに、日本の総合商社の中から、『割安な』企業を探し当て、一気に買い集めていたのである。
どちらの投資判断が正しいかは分かりませんが、投資家として敬意を示したくなるような行動は、明らかにバフェット氏に軍配が上がりますよね。これで同じ『世界三大投資家』と言う括りに入っているのだから、ジム・ロジャーズ氏も役得です。誰か、ロジャーズ氏の他に三大投資家はいないものでしょうか。
しかし、ロジャーズ氏が語るように、日本株を買い支えているのは、もはや日銀だけと言えるほどの状況であり、日銀が日々、莫大な資金を投じても、アベノミクスの初動ほどは日経平均株価も上昇しなくなっているのである。
本当の『怠け者』は、株式投資の世界では、常にカモにされ続けているのは周知の事実です。今のところ、日経平均株価も上昇していますが、これは日銀の力でも、ましてやジム・ロジャーズ氏の力でもなく、世界中のアセットに資金が流入していることが原因です。
果たして、ロジャーズ氏は良いカモになるのでしょうか?彼がまたしても、突然「日本株は全て手放した」と言い始めないか。今後も注目していきたいと思います。