【教訓】バンガードが日本人投資家に残した、4つの基本原則(後編)

投資実務
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バンガード・ジャパンのホームページからダウンロードすることができた、『日本の投資家の皆さまが成功する投資家になるための バンガードの4つの基本原則』というPDFファイルに記載されている投資の原則がどれも素晴らしいものだということで前後編に分けて紹介させていただいております。

世界最大手の運用会社であるバンガード・グループが日本から撤退することが発表されたときはとても悲しかったものですが、バンガード社が将来、再び日本に上陸する価値のある国だと言うことを知らしめるためにも、我々日本人投資家も投資に対するリテラシーを高めて参りましょう!

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バンガードの4つの基本原則③ コストの最小化を心がける

バンガード社が我々日本人に伝えたかった基本原則の3つ目は『コストの最小化』です。バンガード社曰く、「マーケットは予測不可能です。しかし、コストは常に発生します。投資コストが低ければ低いほど、リターンに対する投資家の手元に残るお金は増えます。」とのこと。

確かに今日の相場で株価が上昇するか、下落するかは誰にもわかりませんが、株を売買することで、一定の手数料がかかることは誰に目にも明らかです。きちんと証券会社のホームページに記載されていますからね。

長期投資の中で、原則的には『バイ&ホールド』を推奨するのもコストを減らすと言う意識を高めるために必要なことだと私は考えています。つまり、コツコツ積立投資をするだけ、株式の購入だけを続けるなら、一方通行の手数料がかかるだけで済みますが、短期間で売却してしまうと、往復の手数料を短期的に支払う必要があるので単純計算で倍の手数料がかかることになります。

最近米国で話題の『ロビン・フッド』と言う株式取引アプリが人気なのも、この売買手数料を無料にしたこととが大きな要因の一つです。手数料がかからないならありがたいことなんですが、どうしても今の日本の証券会社では米国株の個別株取引に手数料がかかってしまうと言うのが現状です。

良質なサービスを維持してもらうためにも手数料が必要なのはわかりますが、投資家目線で見ればできるだけ支払いたくないと言うのは当然でしょう。

また、長期的に成長期待が持てる企業の株であれば、『バイ&ホールド』を続けた方が良いと思うのは、頻繁に売買を繰り返すことで、それだけ取引手数料がかかってしまうからです。それだけでなく、売買によって利確することになったとしたら、利益に対して税金も持っていかれますよね。外国株では米国内の源泉税と日本国内の源泉税が一気に徴収されるので、確定申告で一部は取り戻せるとは言え、税金面では不利となっています。

その点、インデックス投資は、コストを抑えるための有効な投資手段です。配当金にかかる税金は防ぎようがないですが、投資信託であれば自動で配当再投資をしてくれますので、買付手数料を改めて払う必要がありません。そればかりか、最近では投資信託への積立投資はノーロード(買付手数料無料)が当然となっており、ノーロード投信への積立投資を続けている限り、買付手数料の心配をする必要は無くなってきております。

その代わり、投資信託やETFなどには信託報酬や経費率などと言った、保有額に対する一定の手数料がかかってくるのですが、そこは『コスト意識』の高いバンガード社。業界トップクラスにコストの安いETFが取り揃えられておりますので、バンガードシリーズのETFや金融商品は世界中で愛されており、世界最大級の運用会社としてバンガードが盤石の体制を整えているのではないでしょうか。

バンガードが配布していたPDFにも記載がありましたが、バンガードの考える、長期投資において、コストがポートフォリオ残高に与える影響は計り知れないものとなっております。

上のグラフは、年率リターン6%で100万円とリターンを再投資し続けた時、コストの与える影響を可視化したものです。

コストがなければ5,700万円を超えていた資産額も、年間のコストtが0.25%で5,300万円と400万円くらいリターンに影響があることがわかります。さらに、コストをたった1%増やし、年間コストを1.25%とすると、一気にリターンが減少し、30年後の資産額は4,000万円にも満たないと言う結果になりました。

年間リターンが1%を超えると、かなりの影響があることがわかります。そりゃそうです。リターンが6%と言ってる中で、手数料が1.25%だとすれば、それだけ年間リターンを押し下げ、単純計算で平均リターンが4.75%に落ちることになります。長期的に見れば見るほど、1%の違いというのはとても大きいもの。

だからこそ、私は楽天証券で投資信託を積立投資する際に、楽天カードで1%のポイントがつくというのがかなりのメリットだと思い積立投資を始めました。

1%の違いは、長期投資家にとってはかなり大きな差を生み出すことになるだろうと言えます。そこに拘ってくれるバンガードは、やはり顧客目線の優良な運用会社なんだなと感じることができるのです。

バンガード社がライバルのブラックロック(BLK)と違って、自社を上場させないのも、このコスト管理が影響しているのではないかと感じます。米国ではどんな制度なのかは存じ上げませんが、日本では上場企業には、上場していることでかかる継続的なコストがあります。

東京証券取引所に支払う上場維持費や幹事となっている証券会社、証券を管理している信託会社に支払う手数料など、年間でかかる費用は結構シャレにならない金額です。しかも、時価総額が上がれば上がるほど、費用は嵩みます。

米国でも、NY証券取引所に上場するのにノーコストというわけにはいかないでしょうから、あえて上場しないという選択を取ることで、コストカットをしているんじゃないだろうかと思うわけです。

それでも、自社の金融商品が大量に上場されているので、その点はコストがかか流かもしれませんが、それらを低コストで一般投資家にも取引できるようにしてくれているのは本当に素晴らしいことです。顧客に優良な金融商品を取引させる機会を与えてくれているのはとても有難いことですね。バンガードに乗っかることで誰でもお金持ちを目指すことが可能です。

投資家であれば、コストを削減する意識は持っておきたいものです。バンガードは基本中の基本であるコスト意識について、よく考え、我々にあるべき姿を見せてくれていると感じました。

バンガードの4つの基本原則④ 規律を保つこと

投資は、時に大きな感情の波をもたらします。マーケットの混乱に直面すると、投資家の中には衝動的な行動を取ってしまう人、逆に思考が停止してしまい、投資戦略の実行や必要なリバランスができなくなる人も出てきます。

しっかりとした自制心と長期的な視点を持ち続けることで、たとえマーケッ トが不安定なときでも、投資家は投資目標の達成に向けて、焦点を定めるこ とができるようになるとバンガードは教えてくれています。

規律を保つためには、何よりも自分の投資のルールを持つということが大切です。長期投資を心がけるなら長期投資、グロース株投資を続けるならグロース株投資。高配当投資を続けるなら高配当投資。それぞれの投資のメリット・デメリットを考慮し、市場に合っている投資方法より、自分に合っている投資方法を優先した方が、規律を守ることができるのではないでしょうか。

しかし、そのルール自体が『リターンを得られるもの』でなくてはなりません。できるだけルールはシンプルに。かつそのルールを守れば損失リスクよりもリターンの方が大きいという期待ができる投資方法を選択すべきです。

そして、一時的なブームに乗ってコロコロ投資方法を変えるよりも、きちんとルールを守っている人の方がリターンが大きくなるものです。バンガード社も『アセットアロケーションを変えたい衝動を抑える』ことが大切だと言っています。

過去のリターンを分析してみると、 市況の変化を上手く利用できれば、かなりの運用成果を得られる可能性のあることが分かります。しかし、それは過ぎ去った過去だからこそ分かることであり、今から将来を見通して投資の好機を予見できるということはほとんどない。

このようにバンガードが語るように、毎年毎年過去のリターンが大きい銘柄に乗り換えていても損をする可能性が高いと言われています。

ここ数年間の中でも、GAFAは数年間力強さを保っていますが、それぞれの銘柄ごとに毎年のリターンは大きく変わっていますし、ギリアド・サイエンシズ(GILD)、エヌビディア(NVDA)、MVPにマイクロソフト(MSFT)、注目を浴びている企業は毎年変わっていますので、前年好調だった企業に投資すれば儲かるというわけでもなさそうです。

投資を始める前に自分で決めたルールをコロコロ変えるのは、あまり良いことではないと、世界最大の投資運用会社であるバンガード社が言っているのですから、ある程度信用できる情報だと言えるのではないでしょうか。

また、バンガードが販売しているような金融商品であれば、個別株ほど深く考える必要はなく、米国の株価指数のような成長を続ける指標に全力で投資し続けるのがよろしいのではないかと思います。

まとめ

バンガード社が日本人投資家に向けて残してくれた4つの基本原則は、1つ1つが大変学びを得ることができる素晴らしいものだと言えるでしょう。株式投資を続けるのであれば、バンガード社の4つの基本原則を全て頭に入れておく必要があるのではないかと思います。皆様もぜひ、バンガードの4つの基本原則のPDFを永久保存版として保存し、基本に立ち返りたいという時には開いてみることをオススメいたします。

日本の投資家の皆さまが成功する投資家になるための バンガードの4つの基本原則

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