昨日の米国株式市場は、依然として『GAFAM』のような大型ハイテク企業の株価が好調で、S&P500指数は終値ベースで3,389.78ドルと、今年2月に付けた史上最高値をおよそ半年ぶりに更新しました。


ナスダック総合指数はすでに6月に最高値を更新しており、ハイテクセクターを中心に買われまくっていた様相を見せていましたが、7月以降、ハイテク一強の状況が落ち着き、産業機械や工業製品など「資本財」や、化学や非鉄金属を含む「素材」などの景気敏感株のセクターにも資金が流入したことが、S&P500指数を底上げした要因と見られています。
また、S&P500指数は今年3月半ばにつけた安値から52%上昇し、S&P500指数に連動する投資信託やETFにコツコツ投資をし続けてきた愚直な投資家たちにも大きなリターンを与えてくれたことがわかりました。
私も今年の2月(買付開始は3月初め)、株価が一旦のピークを迎えたタイミングから、楽天証券と楽天カードを活用して投資信託の積立投資を始めました。

買い始めた時は、まさに2月末のピークから株価が暴落しようかという時で、偶然とは言え我ながら神がかり的なタイミングだなと感じました。実際、買ってすぐに大暴落したために一時的にはかなりの含み損を抱えることになりましたが、もちろん、そんなことでインデックスファンドを手放すような馬鹿な真似はいたしません。
特に意識もせずにコツコツと積立投資を続けてきた結果、本日時点で『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』は13%を超える含み益を叩き出しております。実は、『楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)』の方は14%を超えており、全米に投資している方が少しだけパフォーマンスがよかったのですが、テスラ(TSLA)など、S&P500に採用されていない小型株(もはや小型株と呼べるのか分からないですが)が大きく上昇した結果だと言えるでしょう。
今の株式市場は、景気回復の実態がない状況で株価だけが上がっており、『マネーゲーム』と化している感じは否めません。積極的に買っていく『ギャンブラー』にとってはこれ以上ない相場なのかもしれませんが、世界的なカネ余りによって株価だけでなく、現物資産や仮想通貨までもが上昇している、なんとも言えない相場を演じています。
今がバブルかどうかは、5年後、10年後になって初めて明らかになるため、今の相場がバブルなのかはわかりませんが、S&P500指数も史上最高値を更新した今、米国の大型株の成長を信じ続けてきた投資家たちは皆報われているということになります。
特にこの半年ほど、ナスダック総合指数と比較すればパフォーマンスは下回っており、インデックス投資家にとっては、個別でハイテクに投資するかどうか悩みどころだったという投資家も多かったことでしょう。
まあ、そう言った方針変更で大儲けした投資家もいる一方、愚直にコツコツ積立投資をし続けた投資家たちも十分に報われる結果となっているのは、米国株市場に対して、とても好意的に取れるのではないでしょうか。
NYダウが順調な年もあれば、ナスダックが順調な年もあります。今年は今のところナスダック優勢であることは変わりないでしょう。しかし、一つだけ自信を持って言えるのは、ナスダックもS&P500指数もこれまでどんな市場環境にあっても、史上最高値を更新し続けてきたということです。そしてNYダウも後少しで史上最高値を更新することになるでしょう。
米国株はこれからも長期的に見れば右肩上がりに成長するだろうという見方は、過去を遡れば誰しもが抱く未来予想図ではないでしょうか。



確かに、過去のデータがそのまま当てはまるとは限らないため、これもまた根拠のない自信ではあります。ですが時に根拠のない自信を持つことは大切だと思います。

デイトレードであれ、長期投資であれ、将来こうなるだろうという自分なりのビジョンがなければ投資なんて始めることができません。S&P500指数がこれからも成長するだろうというビジョンを持った投資家たちがS&P500指数に連動するインデックスファンドに投資し続け、結果的にリスクを低減させながら大きなリターンを得ることができているのです。
何もせずにお金を眠らせていただけの一般人と比べれば、投資家の方が資産の拡大スピードが早いのは、積極的にリスクを取ってきたからです。多くの日本人が知らず知らずのうちに抱え込んでいる、預金に潜む『インフレリスク』ではなく、株式に投資をして『変動リスク』を取り続けてきた投資家たちだけが資産を拡大することに成功しているのです。
例え今がバブルで、それが弾けたとしても、過去10年以上投資していた人からすれば、預金をしていただけよりははるかに資産を増やすことができていたというイージーモードに突入している訳です。これからもS&P500指数及び米国株の成長を信じ続けて行動してきた投資家たちは報われ続けるのではないかと私は思います。