【考察】人間とAI、どちらの投資アドバイスがオススメか。

投資の考え方
スポンサーリンク

ここ数年、一気に株式投資がどんどん広まってきたように感じます。証券会社の努力の末に手数料がかなり安くなったこともありますが、AIを活用した投資の広まりが、投資初心者にもウケて個人投資家の裾野を広めているようにも感じます。

フォーブスジャパンによれば、フィンテックを利用した投資の総額は、2018年時点で500億ドルを超え、テクノロジー主体の金融サービスは爆発的に増加しているものの、効果のほどはどうだろうか?という疑問を呈する記事が掲載されておりました。

人間と機械、どちらの株式投資アドバイスがより的確なのか?
フィンテックを利用した投資の総額は、2018年時点で500億ドルを超え、テクノロジー主体の金融サービスは爆発的に増加している。しかし、効果のほどはどうだろう? 経験豊富な投資アナリストとアルゴリズムでは、どちらが優良株の選定にすぐれているの

元記事では、2003年から2018年のあいだに公開された、7万6568件のロボットアナリストによる報告を検証したということです。

それの検証の結果、人間のアドバイスとAIのアドバイスで最も顕著な違いは、売りの推奨が少なかったということだ。人間のアナリストが「売り」と判断するのは20社に1社ほどだが、ロボットアナリストの評価では4社に1社が「売り」だったということだ。

証券会社などのアドバイスでは、余計な『売り』と『買い』を繰り返させられることで手数料が嵩むイメージがあったが、それでも売り推奨は少なかったらしい。これには、人間のアナリストには、取引先企業との関係を維持し、投資銀行との関係を発展させたいという思惑があるからだろうと推測されています。

しかし、AIによる売り判断が優れていたかどうかというともちろんそういう訳ではないらしい。ロボットは過度な楽観主義にも悲観主義にもならない反面、淡々と売りを推奨するために、本来であれば買い増しすべきタイミングで自動的に売り判断をしてしまうことがあるのです。

今年の2月末頃から3月半ばにかけて、急激に株価が暴落し、その後急回復したことはまだ記憶に新しいかと思います。これも、AIによる自動取引判断の設定上、ある一定の水準を下回ることで株を売却するという判断がなされ、その売却によってさらに株価が暴落する。という自動売りがさらに自動売りを呼ぶという事態によって急落の相場を形成したと言われています。

また、その後の急回復についても、自動売買システムの判断では株価が下落して安くなったために『買い』に転じたことが株価上昇のきっかけと言えるかもしれません。

さらに前述の通り推奨内容があまり頻繁に変わると、取引コストの増大のきっかけとなります。そのため、頻繁な更新はポートフォリオにとって必ずしもプラスに作用するとは限らないのです。

実際、研究チームによる結果を見ると、ロボットが推奨する買いのリターンが、人間のアナリストの勧める買いを年平均で約5%上回ったことが判明したのだが、売り推奨に関しては、ロボットは人間よりもパフォーマンスが悪く、総合的に見れば、それほどパフォーマンスに差はなかったということです。

人間のアナリストによるパフォーマンスも、決して優秀という訳ではなく、市場平均であるS&P500のリターンを超えるパフォーマンスを叩き出すことができるアクティブファンドは全体の2割弱ほどと言われています。

だとすれば、わざわざ高い手数料を払ってまでアクティブファンドやAIを活用した自動売買システムに頼るのではなく、市場平均に連動するインデックスファンドに自動的に積立投資ができる投資信託に資金を投じ続ける方が、安定的に結果を出すことができるのではないでしょうか。

そもそも、アクティブファンドのほとんどがインデックスに勝つことができない理由は、そのポートフォリオの中身にあります。

アクティブファンドは、アクティブとは言え、ポートフォリオ構成はインデックスのそれと変わりなく、様々なセクターの企業を組み入れることで、市場平均に負けた時も、市場平均から乖離しすぎない損失を叩き出すように構成されているケースが多いです。

例えば、日本で有名なアクティブファンドである『ひふみプラス』もセクター構成を見ると、最も多いセクターである情報・通信業でポートフォリオ全体の15%程度、ついで電気機器(11.5%)、サービス業(8.09%)と続きます。小売や金融、繊維業など、不人気のセクターにも資金を投じており、その構成比率の中から個別の投資先を選ぶ訳です。

つまり、ポートフォリオ全体で見れば、アクティブファンドや、話題のAIを活用した手数料の高いファンドを選択しなくとも、インデックス投資でも必要十分であると言えるのではないでしょうか。

あくまで現段階での話ではありますが、人間とAI、どちらの投資アドバイスが優秀かという疑問に関しては甲乙つけがたく、結論としては、どちらのアドバイスも参考にすべきではないと言えるのではないでしょうか。

アクティブファンドに投資する程度のあまり投資に興味がない個人投資家が、投資を通じて将来、資産を形成するという観点から考えれば、インデックス投資が一番ベストな選択肢であると言えるのではないかと思います。

↓ポチっとワンクリックよろしくお願いします!

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

↓こちらもワンクリックいただけると嬉しいです!

タイトルとURLをコピーしました