昨日の米国株市場も堅調さを見せつけ、NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数と3つの主要指標が全てプラスとなって取引を終了しました。
中でもナスダック総合指数の伸びは1%と大きく、ついに史上初めて終値ベースで1万1千ドルを超えて取引を終えました。

背景には、新型コロナウイルスに対する追加対策に期待が高まっているとのことで、ナスダック総合指数はこれで7営業日続伸と先月末から好調さを保っております。
好調とはいえ、S&P500とNYダウがまだ最高値を更新していないことを考えると、ナスダック総合指数は非常に際立った好調さを見せていると言えます。
ナスダック総合指数が初めて1万ドルを突破したのは、6月半ばのことですから、2ヶ月も経たずに10%以上上昇していると言うのは極めて凄まじいことだと言えるでしょう。

昨日も『GAFAM』各社の株価は軒並み上昇したのはもちろんですが、特にフェイスブック(FB)とアップル(AAPL)の上昇が力強く、2社ともに史上最高値を更新しています。
フェイスブックは、先日、思いのほか好決算を発表したことが好感を得ていましたが、フェイスブック傘下の『Instagram』で、現在渦中にある『TikTok』と類似のサービスを展開することが発表されたことで、さらに一段高となりました。フェイスブックが『TikTok』を買収すればいいのに(本音)。

アップルは株式分割の報道がされて以降、さらに買いが集まっているように思います。このままだと分割直前に500ドル近辺まで上昇してもおかしくないのでは?と思うほどの勢いがありますね。
このように米国株市場を牽引する『GAFAM』の5社はそれぞれの強みを発揮して、市場予想を超える成長性を見せ続けています。コロナウイルスの影響もあり、この四半期では鈍化しましたが、それでも軒並み予想を超える成長を見せてくれたあたりにこれからの可能性を感じますね。
今の株式市場は、金余りによって何でもかんでも価格が上昇している状況です。たとえ『GAFAM』といえど、株価が割安かどうかは分かりません。(そもそも割安と言える水準にあることがめったにないのですが)
なので警戒心は常に持ち続けて欲しいのですが、警戒してばかりだと機会損失を被ることになりますから、非常に見極めが難しいです。決算も無事に通過したので、GAFAMが大きく調整するとすれば、政治や一時的な経済停滞など、市場を取り巻く環境の悪化だけでしょう。
そうなればもちろんGAFAM以外の株も含めて大きく株価が暴落することになるだろうと思います。
いわゆる『二番底』を待ち続けるのもナンセンスですが、もしも二番底があるならば、次はもっとアップルを買い増ししたいなと思います。株価が上がりに上がり過ぎて手を出しづらい曲面が続いておりますが、今のところは思考停止してGAFAMを買っていたほとんどの投資家が利益を享受していると言う相場になります。
逆に投資のことなど学びもせずに、株価が暴落したと言うニュースを聞けば嬉々として周りにいる個人投資家に嫌味っぽく「株価が下がってるみたいだけど、大丈夫?」などと聞くような人たちは、何の恩恵も受けていないことになります。
楽観的になって必要以上のリスクを取ってしまうことは避けるべき案件ですが、何も行動に起こさないことよりはよほど良いことだと思います。結果としてそれで損失を出してしまっても学びに生かすことができるのです。
今年の4月以降、米国株投資は米国政府による莫大な金融政策によって、いわゆる『誰でも勝てる』相場になっています。「株価が下落してきたら買うわ」と言っていた投資初心者も、上手く株を買うことができていれば、かなりのリターンを得ることができています。
私の周りにもいる「株価が下落してきたら買うわ」おじさんたちは、果たしてこの力強い株価の上昇に上手く乗ることができたのでしょうか。
追加緩和のしすぎで、追加緩和頼みになってしまっている今の相場はいつ終わるのか先が見えませんが、株式投資家に取っては千載一遇のチャンスだと考えて、思い切って株式投資の世界に飛び込んでください。
もちろん、無理にハイリスクな個別株投資を始めなくても、NYダウ、S&P500、そしてナスダックに連動するETFや投資信託もありますので、それらの金融商品から始めて見ることをオススメいたします。
米国株市場は楽観主義が蔓延っていますが、もっと長いスパンで見ればおそらくただの誤差の範囲になるでしょう。力強い米国に資金を投じることが着実にお金持ちになる手法だと言えるでしょう。