【考察】セブン&アイHD、米国のガソリンスタンドを2兆円で買収。

社会・政治
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セブン&アイ・ホールディングス(3382)は3日、米石油精製会社マラソン・ペトロリアムのコンビニエンスストア併設型ガソリンスタンド部門「スピードウェイ」を210億ドル、日本円にしておよそ2兆2,000億円で買収すると発表した。

セブン&アイ、米コンビニを2.2兆円で買収
■独占交渉で断念、入札に改めて応じ競り勝った ■コロナ感染拡大後の買収では世界最大規模 ■セブン&アイは米コンビニ事業の拡大を狙う

今年の春頃から交渉に入っていたが話がまとまらず、一度断念していたものの、コロナの影響か業績が悪化したマラソン・ペトロリアム側が折れる形で交渉が成立したということです。

日本ではほとんどお目にかかれないが、米国ではコンビニエンスストアとガソリンスタンドが併設されているのが一般的です。米国の広大な土地を走る長距離ドライバーにとって、コンビニエンスストアはコンビニエンス以上の意味のある店舗です。

米国は、お店など無い地域には本当に何もないですからね。日本でも本当の僻地に行けば同じ感じかも知れませんが、土地の広さも違うので、『何もない』の規模が違います。そんな米国においてコンビニとガソリンスタンドが併設された店舗は命綱となることもあるでしょう。

セブン&アイの米国事業への本格参入の意思が伝わってくる今回の買収劇は、ポジティブに捉えれば、同社の成長可能性を高めるようにも思えますが、現実はそれほど甘くはありません。

コンビニエンスストアを含め、小売業は今回のコロナショックで相当なダメージを受けており、業績回復の見込みは立っておりません。仮にコロナウイルスへの対抗策が完成したとしても、足元ではコロナショックによる景気の悪化という根本的なマイナス要因が見て取れますから、小売業が回復するのはまだまだ先のことではないかと思います。

さらに、ガソリン事業もそれほど楽観的な見通しができるような業界ではありません。特に米国内では移動制限が長引いたこともあり、業績が相当悪化したことは説明するまでもありません。

また、テスラ(TSLA)株が急騰したことからも分かる通り、近年ではガソリン車から電気自動車(EV)へのシフトが進むとみられていることもマイナス要因です。

コンビニもガソリンスタンドも決して先行きが良いとされる業界ではないですが、マイナスとマイナスを掛け合わせるとプラスになるように、これからの明確なビジョンがあるのでしょう。

少なくとも、マラソン・ペトロリアムが提示していた220億ドルよりは、10億ドル安く買えたことは大きなプラスですし、すでに米国内で4千店舗を展開する同社を傘下に収めることができるというのはシナジー面ではかなり大きい効果が期待できそうです。

2兆円を超える投資額をどれだけ早急に回収することができるのか。それが大きな問題となるでしょうね。

セブン&アイは、国内でのコンビニ拡大に限界を感じているようで、実際、地方を中心にセブンイレブンの店舗が閉店されていっているという話をよく聞きます。コロナの影響で閉鎖されてそのまま再開されないという店舗も多いですし、昨年秋にセブンイレブンを2021年までに1000店舗閉鎖するという発表以来、順調に閉鎖が続いているようです。

また、ここ数年でセブンイレブンの印象がグッと悪化してしまったようにも感じます。数年前まではコンビニ業界の雄として、圧倒的な強さを誇っていたように感じますが、昨年ごろからコンビニオーナーへの本部の搾取の様子や、スマホアプリでの大失敗など、悪いニュースが目立つようになり、以前ほど圧倒的な強さがあるとは思えません。

そう言った背景もあり、国内ではなく米国での事業拡大を狙っていくということなのでしょう。一度失った信用を回復するのは困難ですから、ある意味賢い選択かもしれませんね。

それでも依然としてコンビニ業界のトップに立つセブンイレブン及びセブン&アイホールディングスですので、これからの動向も大変楽しみです。

イオン(8267)と並び、日本を代表する小売業者であるセブン&アイホールディングスが、今回の買収を足掛かりに、見事なV字回復を見せてくれるのか、期待しています。

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