今月27日、日経新聞で三井住友カードとSBI証券が個人の資産運用で提携するというニュースが報道されました。

既にSBI証券はTポイントと連携して投資信託の購入ができていたため、三井住友カードが提供するVポイントとの連携には大変驚きました。
2021年2月からスタートするこのサービスは、三井住友カードからSBI証券の口座を開くとポイントで投信が購入でき、保有残高に応じたポイントも付与され、クレジットカードで投信を買うこともできるということだ。
また、昨日SBIが発表した詳細によると、提供されるサービスは以下の通りとなっている。
1.SBI 証券の投信積立サービスにおける三井住友カードのクレジットカード決済(決済金額の 0.5%分の V ポイントを付与)
2. 三井住友カードアプリ上での SBI 証券総合口座情報の表示
3 .V ポイント 1 ポイント=1 円として、SBI 証券の投資信託の買付ができる「V ポイント投資」
4 .投資信託保有残高に応じて V ポイントを付与
株式会社SBI証券と三井住友カード株式会社による「新たな資産運用サービス」の提供に関するお知らせ
こう言ったサービスが展開されることは大変ありがたいのですが、Vポイントは基本的な還元率が0.5%となっているため、その点ではライバルである楽天カードの1%と比較して見劣りする点となっている。
しかし、投資信託の保有残高に応じてポイントが付与されるというのはメリットとなりますので、これは大きなプラスかなと感じます。
あとは、三井住友カードを利用して投資信託を購入し、0.5%分のポイントが付与されるとありますが、楽天証券と違って、上限が記載されていないので、このまま上限が設定されないとなればこれも多少はプラスになりますね。
楽天証券と同様に、1%ぐらいポイントは欲しかったですが、ポイント付与の上限がないというのなら、例えば毎月20万円分の投資信託を購入すれば、1,000円分のポイントが付与され、それを再投資することができるということです。それは単純にありがたいです。ただ、やっぱり1%は欲しいです。それが本音ですね。
それにしてもSBIは、グループ内で国際ブランドが『Mastercard』か『JCB』しか選択できない『ミライノカード』というクレジットカードを発行しているのに、『VISA』ブランドの日本代表とも言える三井住友カードと連携するとは本当に驚きました。自社のクレジットカード戦略は諦めるのでしょうか。
まあ、どんな大人の事情があるにせよ、このように投資サービスが拡充するというのは朗報に他ならず、他の証券会社、カード会社とも切磋琢磨してより良いサービスが提供されることを私は期待しています。
ちなみに、SBI証券で投資信託を購入する際には、投資先に困るということは全くなく、S&P500に連動する投資信託の中では最適解とも言える『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』へポイントを全て突っ込んでおけば問題ないかと思います。
このSBI証券の動きに呼応して、何か変化が起きるのでしょうか。これからも各社のサービスの競争に期待しております。