大和証券、日興証券、野村證券と言った大手証券会社を渡り歩いた原田茂行氏が、自身の投資についての考え方をまとめた『株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座』を上梓したということです。
以前も原田氏の記事を当ブログで取り上げさせていただいたのですが、彼のお父様が投資で失敗した経験を反面教師に、原田氏は投資で儲けることができたようです。

そんな原田氏が今回は、投資で失敗する人の特徴について説明されています。どれも正論だなと感じましたので、今回は引き続きネタとして取り上げさせていただきます。

投資スタイルと決断力がない人
投資で成功するためには、自分の頭で考えた『投資スタイル』が必要となってきます。もちろん、それは人それぞれ考え方が違うだろうと思います。例えば私は長期的にコツコツと優良企業の株を買い増ししていくというスタイルを主としていますが、デイトレードで着実に稼いで行く人も中にはいるでしょう。投資スタイルが全く違いますから、考え方によって行動も変わってきます。
例えば株価が大きく調整した時は、私は積極的に買い増ししますが、デイトレーダーは利確・損切りと言って持ち株を全て手放すかもしれません。あるいは空売りで入って下落によって稼ぐという人もいることでしょう。なんにせよ、自分が信じる投資スタイルを守っていなければ、突然風向きが変わった時にどう対処していいのか分からなくなりますから、投資スタイルを確立することは必要不可欠と言えるのではないでしょうか。
また、決断力も投資家にとっては必要な力の一つです。いくら株式投資の書籍を読み耽っていても、実際に自分のお金を市場に投じなければ、株式投資の恩恵を受けることはできません。
本を読んでいるだけでお金持ちになれるなら、司書は全員、億万長者となっていることでしょう。知識をインプットすることは必要ですが、行動力を持ってアウトプットする力も同じくらい必要な力だと言えるでしょう。
目先の出来事に流されやすい人
投資スタイルと似た要素にはなりますが、目先の出来事に流されているようでは、投資で成功するのは難しいでしょう。ちょっとしたことで一喜一憂したり、他人の意見に流されてしまっている限り、その人は投資には向いておらず、大きく儲けるなんて相当な運がなければ困難だと言わざるを得ません。
トレンドに敏感であることは大変素晴らしい要素の一つですが、情報に振り回されている限り、投資家としての成功は遠のくと言えるでしょう。
情報収集や比較分析ができない人
これはまあ、論外ですね。情報を主体的に収集したり分析する力というのは必要不可欠だと思います。
以前、私が銘柄分析に関する記事を書かない理由をまとめた記事が、ありがたいことに反響を得ることができました。

わざわざ記事にするほど、真新しい情報もなければ、正しいかどうかも分からないので、私は銘柄分析を記事にまとめることはしないのですが、何も銘柄分析をしないわけではありません。
当然、投資する前に情報を集め、銘柄分析をした上で、大きな調整が入ったときに割安かな?と感じれば投資をしますし、そのチャンスが訪れなければずっと待っています。
自分で情報を集め、それをもとに分析する力は最低限必要であり、それがなければ株を買った理由がよく分からなくなってしまいますので、株価が暴騰していても暴落していても、身動きが取れなくなってしまいます。
今が買い時なのか、このまま保有し続けても大丈夫か。そう言った投資判断をするためにも、四半期決算を読んで、自分なりに投資判断をするくらいのことは最低限行いましょう。
すぐに結果を出したい人
これも他の要素と被るところもありますが、短期間ですぐに結果を求めてしまうせっかちな人は投資に向いていません。基本的には短期投資で大きく儲けようとした場合、どうしても運に頼らざるを得ないので、運が悪ければ資産を一気に無くしてしまうという可能性は大いにあると言えるでしょう。
すぐに結果が出るのであれば、あなたの周りにももっと投資で成功したお金持ちがたくさんいても良さそうなものではないですか?すぐに結果を出すのが大変困難だからこそ、あなたの周りには見当たらないのです。
投資というのは少なくとも数十年単位の長期的な目線で継続していくものだと私は考えております。すぐに結果を出したいというのであれば、投資ではなく他の自分が熱中できることに集中したほうがよほど成果が上がるだろうと私はそう思います。
結論
これらの4つの特徴は、それぞれ被っている要素もありますが、内容が被っているということはそれだけ大事な要素なのだと思います。投資を通じて資産を形成したいとお考えなのであれば、少なからず数年単位の長期投資を前提として考えることができれば、成功確率は大きく向上するのかもしれませんね。