あたしの感覚では、こんな状況でも何百万円もする新車が買える人や、こんな状況でも旅行に行ける人には、通常の2倍や3倍の税金を課して、それを新型コロナによって収入が減少した人や被災地の人に配るべきだと思う。どうして被災者の納めた税金が金持ちの旅行に使われるのか、あたしには理解できない。
— きっこ (@kikko_no_blog) July 19, 2020
「累進課税」て知ってます?
— 愛姐@裏(スクラブ暑い😩) (@aiko_neesan) July 22, 2020
簡単な表を貼っておきます。
単純に考えて5,000万稼いでる人は、所得税を2,000万納めてるんですよ。 pic.twitter.com/tNOyDIKMSn

昨日、twitter上でとあるつぶやきが話題となりました。
あたしの感覚では、こんな状況でも何百万円もする新車が買える人や、こんな状況でも旅行に行ける人には、通常の2倍や3倍の税金を課して、それを新型コロナによって収入が減少した人や被災地の人に配るべきだと思う。どうして被災者の納めた税金が金持ちの旅行に使われるのか、あたしには理解できない。
私にとっては、彼女が何を言っているのか理解できないのですが、またしても貧乏人が勘違いしてお金持ちに突っかかっている様子が拡散されてどんどん広まっているようです。
また、こんな破綻している意見にも、賛同する意見がたくさんみられ、悲惨な状況になっているのです。
前述の累進課税の表を見る限り、高収入になればなるほど所得税率が高くなり、課税所得が5,000万円なんて超えた日には、ざっくりと計算しても収入の40%にあたる2,000万円以上が税金として徴収されているのが今の日本の税制です。仮にこれを3倍にしたとすれば、収入以上に税金を支払う必要があり、生活していくことなどできません。
そして、日本の社会保障や多種多様なサービスは、こうしたお金持ちによる多額の納税があるおかげで成り立っているのです。つまり、今の日本の社会保障は既に一部のお金持ちのお陰で、貧乏人が生きていけるだけの施しを受けている状態であると言えるのです。
日本は世界中から「最も成功した社会主義国家」と揶揄されるなど、社会保障の手厚い国です。そしてその社会保障の財源は、数少ないお金持ちからの納税によって成り立っているのですから、貧乏人がお金持ちを叩くなど言語道断だと言うことがお分かりいただけるでしょうか。
貧乏人が貧乏人であり続けるのは、自分の人生に責任を持っておらず、他力本願で、自分が貧しいことを社会や他人のせいにするだけの人生を送っているからです。私が最も軽蔑する人種です。
既に日本人は十分に一部のお金持ちによる施しを受けている状態なんですから、そろそろお金持ちを叩いてストレス解消する子供っぽい行為を控えるべきだと私は常々思います。
お金持ちを叩くという単純な思考回路をしている限り、その人がお金持ちになることはないでしょうし、また、お金を持っている人々が何百万円もする新車を買ったり、旅行をしてくれるお陰で経済活動が回り、貧乏人の元にも、ギリギリ生きていけるだけのお金が舞い込んでくる世の中になっているのです。
ネタか本気かよく分かりませんが、例えば米国では社会保障がほとんどないため、貧富の差は日本以上に悲惨な状況になっています。『富める者はさらに富み、貧しき者はさらに貧する』というのが資本主義の原則です。日本はまだ、自分の行動次第で貧乏人から富裕層に成り上がるだけのチャンスがある国だと思います。
10代の頃には貧乏を味わった私が、まだ富裕層とは言えなくても、アッパーマス層(資産3,000万円以上、5,000万円未満)に属することができたのも、全てお金持ちになるための行動を起こしてきたからに過ぎません。
お金持ちを妬み、羨み、叩く暇があるなら、少しでも彼らに近づくために、勉強したり行動を起こすべきです。今の収入が低いなら、収入を高めるために勉強するなり、転職活動をするなりすれば良いのです。
中途採用であれば、以前ほど活発ではないにせよ、いつの時代も優秀な人材を探している企業はごまんとありますから、業界にもよりますが、十分に転職するだけのチャンスは転がっていると思います。
「今はコロナウイルスの影響で転職ができない」と言う人は、どんな好景気においても転職なんてできないでしょう。と言うか、まず行動を起こさないでしょうね。
大抵のサラリーマンは、安月給で働かされようが、表立って文句も言わず、裏では「来年には辞めてやる」とか言っているものです。そして、彼らは5年経っても10年経っても、結局転職することはなく、ついには定年まで勤め上げるなんて言うケースも少なくはないでしょう。
それどころか、定年後も嘱託社員として、新卒並みの給料でこき使われるのが関の山。口だけで行動しない奴なんていつの時代もその程度です。
環境が悪い、タイミングが悪い、お金持ちが悪い、どんなものでも、他者を叩くことで自分が優位な気持ちになって、惨めな自分を慰めるにはちょうどいいのかもしれません。
ですが、お金持ちを叩いて、さらに税金を上げろ!なんて言っていると、その影響が自分達の身に降りかかってくることを理解しておかなければなりません。
日本の個人にかかる税金は既に世界的にもかなり高い水準にあります。もし今以上に富裕層から税金を取っていくような国になれば、日本中からお金持ちが逃げ出さないとも限りません。
彼らがもしも日本から出ていけば、日本の税収は大きく下落し、今のような社会保障やインフラの水準をキープできるかどうかも怪しくなってくるのです。
お金持ちを叩いてさらに税金を上げろ!なんて言うのは、完全に論調として間違っていますし、貧乏人たちの方が困らないとも限りません。せっかく、日本はまだ成り上がるチャンスのある国なんですから、他人を叩いている暇があるなら、自分もお金持ちになることを目指してみてはいかがでしょうか。
まあ、その行動力も能力も無いから、お金持ちを叩くと言うような幼稚な行動しか起こせないのでしょうが・・・