先日、マネックス証券の清明氏が語るお金の価値観という記事をアップしました。

すると、なんと嬉しいことにtwitter上で清明氏ご本人から当記事に関してリプライをいただくことができました。
Yukiさま、はじめまして。マネックス証券の清明です。
— 清明 祐子 (@YSeimei) July 8, 2020
今回、私の取材記事をお読みいただき、さらに、考察ブログまで書いてくださり、ありがとうございます!!
マネックス証券さんは他の大手ネット証券と違い、SNSも活用されてるイメージですね。革新的なサービスを生み出している原動力にもなっているのかなと思います。非常に素晴らしいなと感じています。
そんなご縁もあり、フォローさせていただいた清明氏の今朝のツイートで、1年前の今日、米国株の最低手数料が無料になったんだなということを思い出しました。
おはようございます!
— 清明 祐子 (@YSeimei) July 21, 2020
なんと今日は「米株最低取引手数料ゼロ記念日」🎉
昨年の今日から米株の最低手数料をゼロにしたんです!
昨年の7/4に先陣を切って最低手数料0.1ドルにするよ!とアナウンス。他社追随あり結局ゼロに😆
おかげで多くの方に米株で資産形成頂けるようになり、本当に嬉しいです㊗️ pic.twitter.com/Z8SNGW3lMo
最低手数料の撤廃に関しては、私も当ブログで何度か記事に取り上げさせていただきました。


結局、マネックス証券に追随する形でネット証券大手3社が揃って最低手数料を撤廃したことで収拾がつきましたが、マネックス証券が業界全体に問題提起してくれたことがきっかけで米国株の最低手数料が撤廃されたことは言うまでもありません。本当にありがたい対応だなと感じたことを覚えています。
かなり昔の話にはなりますが、米国株の最低手数料が5ドルに下がった時ですら、歓喜したことを覚えています。何年前だったかは記憶にないですが、あの時も米国株に投資しやすくなったなーと感じたものです。
とは言え、最低手数料がかかってしまうというのは投資家からすればなんのメリットもなく、最低手数料の5ドルで損をしないために、1つの銘柄に最低でも1,111ドル(5ドル÷0.45%≒1,111ドル)の投資をする必要がありました。
前職で働いていた頃は、今より投資に回せるお金は少なかったので、副業を合わせても、1ヶ月に1つの銘柄が買えるかな?という程度でした。ボーナスが入ったときにはいくつかに分散投資していましたが、1つの株を買うために1,000ドル単位のお金を投入しないと損するというのは、若年層にとってはある種の障壁となっていた可能性はあります。それが今となっては、最低手数料を気にせずに投資ができる訳ですから、大変ありがたい話です。
おかげさまで、この1年間、色んな株を買い増しすることができ、資産の拡大に貢献してくれています。この1年で私が保有している銘柄の中では、増減がなかったのはプロクター・アンド・ギャンブル(PG)くらいじゃないかな?
最低手数料の撤廃によって、本当の意味で1株単位で個別株を買うことができるので、まだタイミングとしては早いかな?という時でも『試し買い』をするなんていうことも可能になりました。
このように、非常に米国株投資に対するハードルは下がってきており、インデックスに連動するETFや投資信託なんて、そもそも買付手数料はかからないというのが標準ですからね。大変投資しやすい環境が整っていると思います。
とは言え、いくら手数料が安くなったからと言ってそれだけを理由に、今まで投資を毛嫌いしてきた非投資家が参入してくる訳ではありません。
私は以前、ある知り合いに投資を勧めていたところ、「えっ。待って。株買うのって手数料まで取られんの?損するかもしれないのに」というありがたいコメントをいただいたことがあります。
投資に全く興味がない、もしくは投資に嫌悪感を抱く人の感想としては「手数料払ってまで株を買うつもりはない」というのが本音です。むしろ投資嫌いの日本人としてはこれが普通の感覚なのかもしれません。
ですが私はそれでも株を買い集めます。なぜなら私は、手数料を支払ってでも、長期的に保有していればリターンを得ることができると実感しているからです。
例えば、ちょうど1年前。最低手数料の撤廃を機に、初めて少額取引を行いました。

購入した銘柄は、日本人でも知らない人はいないであろう、ヘルスケアの最大手、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)です。覚えてませんが、2回に分けて合計7株の投資をしたようです。
この取引で支払った手数料は概算で4.4ドルほど。日本円で450円くらいですかね。『手数料』という形で450円取られるのは、とても高額なように感じます。ですが私は気にしません。
この7株のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)株はもちろん、この1年間ホールドし続けております。
ジョンソン・エンド・ジョンソンはこの1年間、乱高下をしながらも底堅さを見せ、1年前の株価と比較すれば16.4%の上昇となっています。

誰もが知っている大型株であり、分類するならグロース株とは言えないジョンソン・エンド・ジョンソンのリターンとしては、なかなか良いパフォーマンスではないでしょうか。
また、株価次第では高配当株として分類されるほどのジョンソン・エンド・ジョンソンですから、配当金も大きく、1年前に買った7株のジョンソン・エンド・ジョンソン株から受け取った配当金はこの1年で税引前で27.02ドル。税引後でも19ドル程度と、買付手数料の4.4ドルは既に回収できている訳です。
頻繁に取引さえしなければ、配当利回りが2%台から4%台で推移しているジョンソン・エンド・ジョンソン株の手数料なんて誤差の範囲にすぎず、『手数料』を支払うのが大嫌いな私であっても、株の買付手数料はそれほど気にせずに支払うことができるのです。
『手数料を払うのが嫌だから』『損するのは嫌だから』という考えだけで、成長性の高い米国株への投資をためらっているのであれば、それは大きな間違いです。株価は日々変わりますから損するタイミングももちろんあるでしょう。買った瞬間なんて、手数料分確実に負けてますからね。
でも、銘柄選択さえ間違えなければ確実に、着実に、資産を増やすことは可能です。今や20代、30代の投資家は増加傾向にあると言われています。日本人にとっては米国株投資は令和時代の新常識となるのではないでしょうか。
しかしまあ、買付手数料自体がさらに安くなることはもちろん嬉しいことです。日本人の間でもっと米国株投資が浸透すれば、取引手数料自体がさらに安くなることも考えられるでしょう。
証券会社のサービス向上、より使いやすくするためには、母数となる投資家の数が増えることが大前提です。今よりさらに、米国株投資家が増加し、手数料が引き下げられる未来のために、私はこれからも当ブログを通じて株式投資の有効性を発信していきたいと思います。