【朗報】ナスダック総合指数、再び最高値更新。ハイテク各社の底堅さ。

投資の考え方
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昨日の米国株市場は、NYダウに関しては、ほとんどの時間で先週末比マイナス圏で推移しており、最終的にはほぼ横ばいで取引を終了しました。

そんな環境の中でも、一際目立ったのは、最近絶好調のナスダック総合指数である。NYダウとはうってかわって、マイナス圏に落ちることはほぼなく、先週末比2.5%という大幅上昇で取引を終えました。

7月に入ってからだけでも、ナスダック総合指数が最高値を更新するのは7度目であり、ナスダックを構成するハイテク各社の好調ぶりが市場を牽引していることがよくわかる結果となりました。

昨日の株価上昇の要因となっているのが、コロナウイルスのワクチンの治験結果が良かったことなどが挙げられています。

ナスダック最高値、有望なワクチン治験結果など追い風
米国株式市場は上昇して取引を終えた。ハイテク株が買われ、ナスダック総合が終値ベースで最高値を更新した。新型コロナウイルスの新規感染者数は増加しているものの、新型コロナ感染症ワクチンの有望な治験結果が追い風となった。

有望な結果が示されたのは、英製薬大手アストラゼネカ(AZN)と英オックスフォード大学、中国カンシノ・バイオロジクス(康希諾生物)と人民解放軍の軍事科学院、米製薬ファイザー(PFE)と独バイオ医薬のビオンテックがそれぞれ開発を進めるワクチンということです。

これだけのワクチンが期待できるという結果が出たのに、株式市場を引っ張ったのが無関係のハイテク各社というのは、なかなか興味深いですね。

当のヘルスケア・製薬セクターはそれほど元気というほどではなく、ファイザーの株価は後半にかけて萎んできましたし、アストラゼネカに至っては、先週末比で4%弱のマイナス圏で取引を終えました。

このことから分かるように、少しでも展望が良くなれば、ニュースの内容はともかく、ハイテク株を買え!という相場がここ最近続いています。確かにハイテク株とコロナショックの相性は良く、仮に都市封鎖が再び起きようと、ハイテク各社への影響は軽微であるという考え方は間違いではありません。

しかし、さすがにハイテクへの期待度が高すぎるんじゃないか?というのが最近感じるところではあります。例えば、先日発表されたネットフリックス(NFLX)の決算は、それほど芳しいものではありませんでした。

ネットフリックスはロックダウンが実施されたことで、自粛中に何もすることがないという新規会員が増加し、久々の好調さを見せていました。

そんなネットフリックスも、経済活動が再開されると会員数が再び落ち込み7-9月期の予想会員数は従来予想を大きく下回るなど、非常に悲観的な内容となりました。

ネットフリックスはハイテクの中でも特に顕著に影響を受けることは理解できますが、他のハイテク各社も短期的には決算が悪化することが分かっていながら、今の株価の力強さは少し理解に苦しみます。

もちろん、長期的には右肩上がりとなるだろうという期待は私も持っています。つい先日、400ドル手前で息切れを起こしたアップル(AAPL)も、いずれは400ドルなんて力強く超えてくれることを信じています。

しかし、今の利益の水準では、アップルの株価はせいぜい良くても300ドル前後、もっと言えば、200ドル台半ばが適正株価だと言われれば、それはそれで納得できる話です。

「将来の成長性への期待」、「長期的に見れば右肩上がり」私もそう言っていますが、同じような声は市場参加者からも聞こえてきます。皆が皆、本当にそう考えているのであれば、アップルの株価が大きく値崩れを起こすことはないのでしょうが…今の市場参加者(特に大口投資家)の中で、アップルをはじめとした米国ハイテク企業に『長期投資』のつもりで資金を投じている投資家は果たしてどれくらいいるのでしょうか

ハイテク各社のボラティリティが高いことなんて、今に始まったことではありませんが、市場が楽観ムードになれば、ニュース内容に関係なく馬鹿みたいに買われ、少しでも悲観的になれば、逆に大暴落を起こすのがハイテク株です。

本当に長期的に投資をするつもりなのであれば、いつ買っても問題ではないのかもしれませんが・・・しばらくの間はボラティリティの高さを警戒しておいた方が賢明と言えるかもしれません。

決算シーズンが本格化している今、なかなか動きづらい状況が続いています。取引をするとしても、決算に目を通してからでも遅くはないんじゃないかなと私はそう感じております。

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