今月中旬に、『お悩み掲示板』に掲載されたとある相談内容がネット上で話題を呼んでいます。

相談を持ちかけたのは、40代後半のバツイチ男性。前妻との間に現在24歳になる娘がいる状態で6年前に再婚。新しい妻との間に5、3、2歳の子どもがいると言うことです。
そんな男性が掲示板に投稿した相談内容が以下の通りです。
親子ローンを精算させてからお嫁に来てくださいと言われてしまいました。
40代後半の会社員(男)です。バツイチでして現在24歳の長女を連れて6年前に再婚しました。再婚相手は30代でして5歳3歳2歳の子供が産まれました。
私、長女、妻、三人の幼い子どもの6人家族、家がぎゅうぎゅうパンパンなため2年前に新築しました。
年齢的に親子ローンしか組めず、私の定年後(12年後)には長女がローンを払うことになります。ローンは3000万です。埼玉県で建てました。
ここ最近、急に長女の結婚話が持ち上がり、お相手は神戸の方です。娘は結婚したら神戸に行く、旦那に付いていくと言い張ります。
あと12年後には私がローンをはらう番になるけどもういや、払わない、駆け落ちしてやる!とまで言い出し両家で話し合いをしました。
お相手のご両親から、娘さんの親子ローンを精算してからお嫁に来てくださいと言われてしまい、娘はショックで引きこもり、仕事も看護師なのに勤務先に行けない状態です。
この相談内容を見る限り、24歳の娘さんが圧倒的にかわいそうな立場ですよね。案の定、この父親に対して非難の声が殺到しているのである。
まず、子供が増えたことで手狭になったから、2年前に新築の家を買ったと言うことですが、買った時点で、『親子ローン』を組むなど、完全に看護師になる娘の収入を頼りにした、無計画な家の購入と言わざるを得ません。
そもそも、定年までの間でしかローンが組めないなら、自己資金では賄えない金額の家を買うべきではなかったですし、相手方の『ローンを精算してからお嫁に来てください』と言う主張は当然のように思います。
これから二人三脚で頑張っていこうと言う若い二人が、どうして実家の住宅ローンを負担し続けなければならないのでしょう。しかも、父親よりも長い20年以上の期間です。払い終わった頃には彼女が定年に近い年齢になっているはずです。
と言うか、突然の結婚話ってどう言うつもりなのでしょう?12年後には、長女は36歳になる訳ですし、それまでに結婚して家を出ていく可能性の方が高いと言うのは、十分ライフプランに加味できる話ですよね。
また、現在の妻との間に立て続けに子供を作った理由も、この父親が非難を受けている理由の一つです。
現在の妻との間にできた最初のお子さんには障害があるようで、この父親はこともあろうに、
「3歳2歳の子供を作ったのは、5歳の子の将来の負担を長女だけに被せないため」
「賃貸で我慢を考えたのですが、やはり5歳の子供の将来を考えると持ち家の方がいい」
なぜ、長女や下の二人の兄弟が、お前の勝手な都合で人生を棒に振らなければならないのかと言うことで、この釈明は、火に油を注ぐ結果となりました。そもそも長女に将来負担をかけるつもりだと言うところがおこがましい。自分のやったことに責任を持てないダメ人間の典型のような人物像が見て取れます。
私の父親も、大変な浪費家であり、収入の全てを無駄遣いするような人間でした。高収入ではありましたがそれ以上に浪費するため家計は火の車となり、幼少期にはそれなりに裕福な生活ができていたのですが、小中学生の頃は人生でもどん底というほど貧乏な日々を過ごしました。
その頃に、自分の父を反面教師として、将来お金に困らない生活を送ろうと決意し、株式投資に興味を持ったので、全くの無意味だった訳ではないと思いますが、当時は本当に困窮していましたので、両親が離婚して以降、一度も会っていませんし、今後も会うつもりもありません。
子供は親を選べません。子供が欲しくても出来ないご夫婦がいる反面、虐待で命を落としてしまう子供がいるのも事実です。本当にこういうニュースを見ると、心苦しくなってしまいます。
あなたが、お金に対してだらしなく、無計画なままだと、あなた自身はそれでも良いのかもしれませんが、あなたの子々孫々に至るまで大変な迷惑がかかるのです。
国民的アニメの『ドラえもん』をご存知でしょうか?世界中で翻訳されて放送されているので全く知らないという人は少ないと思いますが、主人公の野比のび太の元に、未来からドラえもんが訪れた理由をご存知ですか?
のび太がドラえもんが来なかった、本来の時間軸では、のび太は事業に失敗し、莫大な借金を抱えてしまったことで、直接的な子孫であるセワシ君の代まで迷惑が掛かってしまっているから、その未来を変えるためにドラえもんが派遣されるという内容です。
自分一人でどうしようもないほどの借金をすると、子供や孫にまで迷惑をかけるのです。自宅を買うというのは一見資産を購入しているように見えますが、投資家の間では自宅は資産ではなく負債だというのは、常識となっています。『金持ち父さん 貧乏父さん』という有名な書籍の影響だと思います。
家族が楽しく暮らせる自宅なら、「負債ではなく資産だ!」という主張もまだ分かりますが…家族の間でお金の争いが生まれるような物件なら完全に不良債務と言わざるを得ません。
あなたがお金にルーズなことで、あなたが苦労するのは仕方ありませんが、あなたの子供や孫に至るまで、あなたのルーズさが原因で大迷惑をかける可能性があるということをしっかりと肝に銘じ、今からでも遅くはありません、お金についてしっかりと学び、そして自分たちだけでどうにかして住宅ローンを返済する計画を立ててみることをオススメします。
共働きが出来ないことを障害があるお子さんのせいにするのも、自分たちの努力不足だと私は思います。その思考回路だと、障害を持っているお子さんも幸せになれないし、長女や下の二人も幸せになれません。
子供を作るだけ作って責任を丸投げするようなクズにならないように、我々は彼を反面教師にお金に対する計画性の大切さを学び、将来お金で困ったり、親子の縁が切れてしまうなどということが無いよう、1日でも早く行動に移していくことが必要なのではないでしょうか。