ダイヤモンドオンラインに掲載されていた記事に興味深いものがありました。

コロナ禍の影響でリスクに備えて「家計の強化」と「投資」についての相談が増加していると言うことです。私もLINEで友人から投資について相談を受けることが何度かありました。
相談者の中には、「収入が減った」または「今後減る見込みである」という方や、「休業要請などで経営が行き詰まり、これから先の暮らしに不安を持っている」といった自営業の方も多くいらっしゃったようで、今回の記事はそう言った現状を打破するために「支出の削減」に手を出そうとしている自営業者の方のお話でした。
個人で飲食店を経営しているDさん(43)は、コロナ禍の営業自粛要請で営業時間の短縮を余儀なくされ、収入は激減。店舗の維持費を支払うだけでやっとという程度の収入にまで減ってしまったそうです。
給付金や支援金などの申し込みもしているようだが、タイムリーに入金される訳ではないので、今後に備えて今から支出の見直しをしようと言うのが、Dさんのご家庭の課題だと言うことです。
Dさんご夫婦は今のところ健康でお二人とも働くことができ、お子さんも自治体の医療費補助制度により、万が一病院にかかるようなことがあってもお金はかからないと言うことです。
そんな状況で、生命保険に毎月2万円ほどの支払いをしているため、解約を考えていると言うことでした。
記事の中では収入が減ってピンチの時期に必要最低限の保障を持たない暮らしはリスクが高すぎるとして、解約することを思い止まらせていましたが、夫婦二人で毎月2万円の保険料を支払うほどの『手厚い保証』に加入するのは明らかにやりすぎだと私は感じます。
そもそも、保険についても万が一に備えるために加入していますが、その万が一がいつ訪れるのかは当然分かりません。分からないからこそ保険に加入するのですが、いずれ訪れるか、それとも一生訪れないかと言う万が一に備えるのであれば、本当に必要最低限の保証で十分だと私は思います。
毎月2万円の保証は明らかにやりすぎの範疇だと私は思います。今の時代、ネットで保険に加入することもできますし、40代でも毎月数千円ほどで家庭によっては十分な保証を受けることができる保険商品も揃っています。
また、毎月2万円ほどの保険に加入していても、実際に何かあった時にその保証を十分に活用できる人は少ないはずです。手続きがわからないような保険にはそもそも加入すべきではないか、必要なら、万が一の時に活用できるようにきちんと調べておくことが必要だと言えるでしょう。
もちろん、記事にもあるように、過度に保障を減らしすぎて、保険本来の役割が失われてしまうことが心配されるケースもあります。だからこそ、今こそ保険を見直して、不要な保証は外してしまっても良いのではないかと思います。
ご夫婦揃って毎月の保険料を数千円ほどにまでに削減することができれば、相当な節約効果を生み出すことができます。
ファイナンシャルプランナーの方の意見も様々ですので、セカンドオピニオンではないですが、相談した結果を鵜呑みにするのではなく、一つのきっかけとして、保険の見直しをもう一度考えてみることをオススメしたいところです。