今年9月から始まるキャッシュレス決済のポイント還元策「マイナポイント」の申請について、新たな問題が浮上してきたと言います。それが、PCを使用する際には、マイクロソフト(MSFT)が運営するIE(インターネット・エクスプローラー)でしか手続きができないと言う問題です。

これは不便なだけでなく、サイバー攻撃への守りにも不安があり、総務省は「7月中にもほかのソフトも対応できるよう改修を進めている」とコメントしているが、果たして間に合うのだろうかと言ったところです。
マイクロソフトがIE11を投入したのは2013年。すでに新規機能の開発を停止し、後継ソフト「エッジ」への移行が推奨されています。それでもお堅い公共のウェブサイトに限って言えば、従来通りのやり方を踏襲することが多いため、今でもIEを利用しないと閲覧することもできないと言う状況が続いているのである。
今やIEのシェアは全体の1割ほど。後継のエッジもそれほど変わらず、全体の6割ほどがGoogleが提供する『クローム』です。
私も検索エンジンにGoogleを利用したり、gmailを利用するため、クロームを利用する機会が多かったです。今はアップル(AAPL)の製品を利用することが多いため、標準の『サファリ』を利用することが多いですが、会社のPCではクロームを利用することが多いです。
ですが、いまだにIEを手放せないのは、こう言った公共機関のウェブサイトにIE縛りが存在しているからです。
サイトのデザインも古臭くて、2000年代の始めを思い起こさせるような見づらいものが多いですよね。改修にそこまでお金をかけるわけにはいかないと言う気持ちも分かりますが、公共のサイトを利用する時は、結構重要な手続きを行うことが多いのですから、利便性や安全性にはもっと考慮してもらいたいと感じます。
とは言え、今後もIEが必要な場面というのは中期的に残っていくんじゃないかなと思います。こうした対応はなかなか進展がないですので、一般企業でもIEに見切りをつけるのが難しい状況です。せめてエッジには対応してくれれば良いのですが。
ですが、こうした状況はマイクロソフトの株主としては大変喜ばしい状況とも言えます。公共のウェブサイトで手続きをするためには、マイクロソフトのIEを利用できるPCを用意する必要がありますからね。基本的には『Windows』搭載のPCをご利用いただけるはずですからね。
もちろんMacでもIEを閲覧する方法はありますが、わざわざMacからIEへアクセスするために手続きする人はおそらく少数派だろうと思います。
政府御用達のソフトウェアであるIEが今後も数年間は残るだろうと言うことを考えれば、マイクロソフト社の成長がいつまで続くかは分かりませんが、少なくとも消えて無くなることはないと言えるのではないでしょうか。
最近、「ハイテクは生活必需品」と言われることも多いですが、まさにその通りのことが起きており、GAFAM各社の株価は高すぎるとも捉えられますが、それでもGAFAMが消えて無くなる将来は今のところ見受けられず、今後10年単位で見ても、倒産するなどと言う未来は見えてこないのではないだろうかと感じます。
ハイテクは生活必需品であり、ハイテク各社のサービスがなければオンラインで何かをすることはできません。今の水準では割高に見えるかもしれませんが、もしかしたら10年後には今の株価は安かったとなるかもしれません。
将来の株価がどうなるかと言うのはハッキリとは分かりませんが、すぐに消えて無くなる心配があると言うレベルの企業ではないことはハッキリとわかるのではないでしょうか。