日本と違って、海外では色んなもののスケールが違うと言われますが、例えば『宝くじ』の当選金額一つとっても桁が違います。米国なんかだと、高額当選者はインタビューを受けますが、彼らが受け取る当選金額は数十億円規模になるものも多いですよね。
そんな中、日刊ゲンダイに何やら興味深いタイトルの記事が上がっていたので、ついつい目を通してしまいました。

今回の舞台はイギリス。イギリスの宝くじも日本のそれとは文字通り桁違いのようで、幸運にも1等が当選したトンプソンさんご夫婦の当選金額は、1億500万ポンド。日本円にして約140億円だというから驚きです。
イギリスの人口は6,600万人ほどと、日本の半分くらいですから、その分高額当選の確率も上がるかもしれない。と思うと、140億円と言われれば少し心が揺らぎますね。
さて、そんな140億円もの当選金が突然舞い込んだ超幸運な40代のトンプソンさん夫妻。さぞかし派手な暮らしぶりを見せているのだろう…と思いきや、以前と変わらない生活ぶりが逆に珍しいということで記事にまでなったのだそうです。
3LDKのマンションで子ども3人と質素な生活を維持し続けており、当せん金で買った唯一のめぼしい物は中古車のフォルクスワーゲンだけ。メディアの取材にもほとんど応じないため、友人が代わりに答えている。
フォルクスワーゲンも中古車というのが良いですね。彼ら本来の普段からの質素倹約ぶりが伺えます。普通であれば、車の維持費がー、と言った話になるところですが、140億円の当選金を手にした彼らにとっては、批判されるほどの贅沢ではないことは明らかです。
そして、今回ようやく新しい家を買おうとしているということ。日本の3億円程度の宝くじでも当選したら車と家を買うという夢物語を話す人が多いことから、これらを合わせてもそれほど無謀な贅沢ではないと感じます。
また、目立った変化といえば、トンプソンさんが当選を機に労働体系を週3日に変更した程度だということです。
140億円の当選をしながら、きちんと週3日は仕事をして普段通りの生活を心がけているあたりもとても好感を持てますね。これらを考慮すると、彼らは元々、お金の使い方についてある程度の教養がある賢い方達だったんじゃないかなと伺えます。
お金の使い方は人それぞれであり、贅沢を覚えてしまうとお金というものは際限なく使うことができてしまうのです。
先日、元2ちゃんねるの管理人であるひろゆき氏の記事をアップしました。

彼曰く、「お金持ちになろうと思えば、今すぐにでもお金持ちになれる」と言い、お金を使わなければ貯まっていくものだと正論をおっしゃっていました。
また、お金持ちになりたいと言う人は、正確には「お金を使いたい」と言う人がほとんどだとおっしゃっていますが、これもまさにそうだと思います。
前述の通り、日本の3億円程度の宝くじであっても、当選したら車や家を買いたいと浪費の夢ばかりを語ります。彼らは私利私欲のためにお金を使うことにフォーカスしており、仮に高額当選をしてもすぐに使い果たしてしまうが関の山ではないでしょうか。
もちろん、車や家を買っていただくのはご自由にどうぞと言ったところなのですが、人間の欲望は底無しですから、わずか3億円程度であれば、数年のうちに使い切ってしまうばかりか、その頃の贅沢な暮らしぶりが忘れられずに借金をしてまで豪遊してしまう人が多いのです。
それを考えると、当選から半年程度で、中古車を買っただけで、やっと自宅を買おうかと考える程度のトンプソンさん夫妻の堅実ぶりは素晴らしいものだと感じました。
宝くじを買って高額当選すると言う幸運も、お金を浪費したいと言う欲望に負ければ、本来はあるはずのなかったどん底への転落への第一歩となってしまいます。
そもそも宝くじを買う時点で自分の人生を運に任せてしまうと言うあまり良い選択肢とは思えないのですが、仮に大きな当選金を手にしたとしても、舞い上がらずに堅実かつ、いつも通りの生活を続けることをおすすめします。
お金は使い方次第で素晴らしい結果を生み出したり、逆に自分の人生を狂わせたりする道具です。お金に振り回される人生を送りたくなければ、『お金の使い方』について改めてよく考えてみるのも良いのではないかと私はそう思いました。