世界最大のECサイト、『Amazon.com』を運営するアマゾン・ドット・コムの快進撃が止まらない。
昨日、市場環境の良さから取引開始から株価は週明けにもかかわらず一段高となりました。アマゾン・ドット・コムの株価も2,900ドル台半ばから取引が始まりましたが、ぐんぐんと株価を伸ばしていき、開始から1時間ちょっとでついに史上初の3,000ドル突破となりました。

心理的なラインとなる3,000ドルを超えると、一気に利益確定売りが入りそうなものですが、この記事を書いている今のところ、株価が調整するような見込みはなく、非常に順調に上昇しているように見られます。
アマゾン・ドット・コムも、例に漏れずコロナショックにより株価は一時1,600ドルあたりまで下落していたのですが…まさかの3ヶ月ほどで倍近くにまで成長を遂げるとは驚きです。
少なからず昨年までのアマゾン株の成長率の悪さを見ていると、今年の快進撃が本当に出来すぎているようにも思います。第一波からの株価の上昇率が著しいのは何もアマゾン・ドット・コムだけではありません。
米国一の時価総額と誇るアップル(AAPL)も、第一波の底値からの上昇率は実に66%となっており、史上最高値を更新しています。

また、アップルほどの激しい値動きではないマイクロソフト(MSFT)ですらも第一波からの株価の上昇率は54%を超えており、こちらも史上最高値を更新している状況です。

さらに、景気に左右されやすい広告業が主な収益の柱となっているアルファベット(GOOGL)も底値からの株価上昇率は40%を超え、巨大ハイテク企業の『底堅さ』を演出している状況であります。

巨大ハイテク企業であり、『1兆ドルクラブ』に属するこれらの4社は、アルファベット以外はコロナウイルスによる脅威に大打撃を受けることがなく、かつて『虚業』と呼ばれた、無形のインターネットの世界での大成功が、現時点での成功のカギだと言わんばかりに、その他大勢の企業と比較して株価が暴騰し続けているのです。
結果論ではありますが、彼ら『MAGA』への投資を継続してきただけで、この数年間はハイパフォーマンスを叩き出すことができたのです。
MAGA(GAFA)各社の株価は暴落するだろうというのは、すでに数年前から言われ続けており、そもそものボラティリティの高さから何度も大きく下落する場面がありました。
しかし結果的に中長期的なトレンドを見れば株価は上昇し続けていました。アマゾン・ドット・コムも心理的なラインと言われた2,000ドルで調整することなくグングン株価が伸び続け、市場参加者からの人気は止まるところを知りませんでした。
これらの銘柄の株価は、決算の数字を見るだけでは投資判断が難しく、『出口戦略』は非常に悩ましいところではありますが、今のところ『バイアンドホールド』が資産を拡大させるベストアンサーとなっています。
いつまでこのMAGAの栄華が続くのか私には分かりませんが、理屈ではなく人気を集めた銘柄に資金が流れ込んできてどんどんと膨らむというのは、様々な投資ブームを横目にスルーしてきましたがいつの時代も変わらないものですね。
すでにPERが145倍にまで上昇したアマゾン・ドット・コムの適正株価が果たしていくらなのか。それは誰にもわからないですし、今の気持ち悪い上昇の最中には誰もそんなことは気にしていないのです。
すでにMAGAの株価は理屈では説明できないレベルに達しており、これからも株価が上昇していくことになるのでしょうね。
私自身もMAGAの一部に投資しているので恐る恐る保有し続けている訳ですが、果たしてこれらの巨大ハイテク企業に陰りが見え始めるのはいつになるのでしょう。
今のところ、その様子は伺えませんので、まだホールドし続ける予定ではありますが・・・