個人投資家にとって、何に投資をするか・いくら投資するかと言った話題よりも前に第一の関門があります。それが、『家族やパートナーが投資に協力的かどうか』という点です。
何に投資するかと同じくらい、もしくはそれ以上に大切なのが、パートナー選びであり、将来結婚をするつもりなら、パートナーの方も節約や投資に関心を持ってくれる人がベストと言えるでしょう。
私が米国株投資を勧めた友人の中にも、パートナーが『投資はギャンブル』だと考えるタイプで、話し合っても平行線で折り合いがつかないということから投資を諦めたという声が聞こえることがありました。その点は仕方ないところでもあり、外部の人間がとやかく言えるものでもないので、やはり個人投資家として長期投資を続けるのであれば、パートナー選びは重要だと言えるのではないでしょうか。
前置きはこのくらいにして、今回は、夫婦で協力をしてうまくお金を貯めることができた5組の夫婦に、『お金にまつわる夫婦間のルール』についてインタビューしてみたという記事があったので目を通してみたところ、なかなか素晴らしいルールだなと感じました。

1万円以上の買い物は要相談
まず1組目は電機メーカーで働く30代前半のご夫婦。彼らは1万円以上の高額な買い物をする際にはお互いに必ず相談するように決めているそうです。
高額な家電を買い換えるときにはもちろん、それ以外でもその都度相談をすることで、本当にそれにお金を費やすのが正解なのか?ということを改めて主観的・客観的に考え直すことができるのだそう。
ご夫婦での会話が増えるきっかけにもなるし、夫婦で納得して購入したものだから買った後で不平不満が出ることも防げます。余計なケンカの原因を作らないということにも繋がりますから、大変素晴らしいことだなと思いました。
月末の決まった時間に『お金会議』を行う
2組目は小学校の先生をしている20代後半のご夫婦。彼らは月末最終日の22時から1、2時間かけてお金に関して話し合う『お金会議』の場を設けているのだそうです。
毎月1回だけだから負担にもならないし、決まった時間に開催することで、それに合わせて生活リズムを整えるため、夫婦がお互いの努力が見えて絆が深まるとのこと。もちろん、『会議』だからと言って堅苦しくするのではなく、おつまみを作って夫婦で軽くお酒を楽しみながら、『子供の教育費』のことなどを話していくそうです。
めっちゃ楽しそう!これは結婚したら取り入れたいですね。ご夫婦2人の協力があってこそですが、とても素晴らしい取り組みだなと感じました。
なんでも得意な方がやる
3組目のご夫婦は養護教員として働く30代前半の女性。旦那さんは金融関係の仕事をしているということで、家計管理は旦那さんに任せているのだそう。逆にご自身は節約が得意だから節約を担当して、貯蓄や財テクには一切関わっていないということです。
ご夫婦がお互いを信頼しているからこそ取れる手段ではありますが、本来であれば『結婚したら、○○はどちらがやらなければならない』という決まりはないのです。ですのでお互いが話し合って、どちらか得意な方が得意なことを担当するという方が効率が良いのは当然です。これもまた理想的な夫婦の形と言えるのではないでしょうか。
毎月、月例報告書を作る
4組目のご夫婦は、お二人揃って証券会社にお勤めになっていた経験があるということで、毎月お互いにレポートを作成して確認し合っているようです。お互いに仕事好きだったこともあり、自分が担当している月にいかに資産を増やせるか、費用を削減できるかというところが刺激になっているということです。
これは普通のご夫婦には少しハードルが高いようにも思えますが、月次報告書などという堅苦しい形ではなくても、何かしらの記録を取って、『収支の見える化』を図ることは大変意味のあることだと思います。
スマホの家計簿アプリなどを活用して1ヶ月間の収支を記録し、それを夫婦で一緒に見て話し合うというのであれば、気軽に始められるかなと感じました。
お小遣いは同額に
最後の5組目のご夫婦は奥さんが専業主婦をしているようですが、夫婦揃って『お小遣いを同額に』しているそうです。毎月夫婦が自由に使えるお金が同額であれば、夫婦間の不平等さも無くなりますし、あまり家計管理が得意ではない方が家計管理をすることになった時にありがちな、『知らず知らずのうちにかなり浪費をしている』状態を防げます。
お小遣い制については、色々と思うところがあり、今朝も記事をアップしたのですが、

twitter上でこう言ったコメントをいただきました。
夫が小遣い制なら、妻も小遣い制にすべきですよね。
— なお (@qPPy9njCZjKXuw9) July 5, 2020
あと、ノリでバカ高い食品とか日用品とか買われても困るんで、最初から予算を決めておくべき。それができる女性はあまりいないと思いますが。
夫がお小遣い制なら、妻も同額のお小遣い制にすることで、毎月の出費額が管理しやすくなりますし、余剰資金を生み出すことも容易になります。これは家計管理の観点から見れば良いことなんじゃないかなと思いました。
結論
このように5組のご夫婦の事例を見てみると、結局大切なのは、『ご夫婦の仲が良いこと』と『お互いが協力して共同生活を送ろうとしていること』そして何より、『きちんと話し合いの場を設けていること』だと感じました。
結婚してもいつまでもお互いを尊重できる関係性は大変素晴らしいですね。私も結婚したら彼らを見習って5組のご夫婦が実行しているお金を貯める知恵を力を合わせて取り組んでいきたいとそう思いました。