就活生や転職者に役立つ、ビジネスの『今』を伝えるメディア、キャリコネニュースに掲載されている記事の中に、昨今の企業の厳しい状況がひしひしと伝わってくるニュースを発見しました。
6月から7月にかけては、多くの企業で夏のボーナスを支給する季節であることから、ボーナスにまつわる悲喜こもごもな話題には事欠かない季節でもあります。
米国株村のトップブロガーであり、先日オフ会でご一緒させていただき、相互リンクもさせていただいた柴犬さん(@shibaken0070)も、先日ボーナスがまだ入金されない!という記事をアップされてました。
【2番底警戒中】今週は重要な1週間になる予感・・・私のボーナスはまだですw
私が勤める企業は、夏と冬のボーナスはそれほど高額ではなく、普段の給与水準が高めに設定されているという給与形態ですので、大手企業の平均ボーナスである92万円には程遠いのが現実です。
それでもまあ、無事に予定日に満額貰えたことは、このご時世においては喜ぶべきことなのかもしれません。
今回のキャリコネニュースの記事では、コロナの影響で甚大なダメージを喰らった人々のエピソードが集められていました。
夏のボーナスが3割〜4割程度削られたというのはもしかしたらまだ可愛いほうなのかもしれません。
会社宛てにお中元として贈られた、10万円分の商品券を現物支給してもらっている
会社はボーナスを支給しない代わりに、職場内の敷地で焼肉パーティーを開く予定だという。
などと言った、めちゃくちゃモチベーションが低下するようなエピソードもたくさん寄せられているのである。
商品券での支給って、どこかの自治会じゃないんだから、いい加減にして欲しいですよね。しかも会社宛に届いたお中元と言うことは、完全に懐を痛めない形になっています。
たとえ商品券だとしても従業員に対して商品券を支給した場合、現金で賞与を支給したことと同じで課税の対象となるわけですが、きちんと税金が支払われているのかも気になるところです。
また、それだけではなく現金や現物支給ではなく、ボーナスを支給する代わりに会社でバーベキューという笑えない企業まで現れたようです。
「スケジュールが合わない人や、シフトで勤務している人は参加できません。そんなの平等じゃないからやめてほしいです」
「再びコロナの影響で自粛になれば、またボーナスが出ないそうです。たとえ業績がよくても、給与の1か月分くらいしか支給しないとのこと。ちなみに今の状況が回復しなければ、冬のボーナスもないみたいです」
などと、モチベーションが下がるようなことばかり宣言している企業があるようです。
私の友人の中にも、夏のボーナスがかなりカットになった挙句、すでに冬のボーナスの大幅カットも確定している人がいます。そのため「上期の間、どこにモチベーションを持っていっていいかわからない」という声も聞こえてきました。
正直言って、会社でバーベキューするようなお金があるなら少しずつでも社員に現金で還元して欲しいですよね。会社員のモチベーションなんて、結局はお金次第です。社員同士の交流なんて本質的には求めてないんですよね。しかもこの時期に濃厚接触が確実なバーベキューを開催するなんて、時代錯誤もこの上ありません。
このように勘違いしてしまっている企業は、これから先どんどん淘汰される運命にあるのかもしれません。
今回のような緊急事態でボーナスを大幅カットせざるを得ないほど、内部留保がない企業だということが明らかになったり、そもそも従業員を軽視してしまっていたりという企業には、よほどの魅力がない限り、優秀な人材が入社することはないだろうと言えるからです。
そうして労働意欲が削がれてしまった企業では、他に行くあてもないどうしようもない従業員ばかりが集まり、どんどんと生産性が悪化していき、ついには倒産に発展するということもあり得ない話ではないのです。
今回のコロナショックは、今までにはないアプローチで淘汰されるべき企業を炙り出してくれるのかもしれません。今後長引けばますます多くの企業が倒産していくことになるでしょうが…現在の、そして将来の労働者にとっては、今回のコロナショックでそれらの『ブラック企業』とその候補が淘汰されるのは、大きなメリットとなるのかもしれませんね。