昨日のNYダウは、序盤は弱気だったものの、後半にかけて上昇し、微増で取引を終了しました。

市場全体はそれほど堅調とは言えないものの、ハイテク銘柄が市場を牽引し、上昇に転じた形となります。NYダウに採用されているハイテク企業であるマイクロソフト(MSFT)は、昨日初めて200ドルを突破し、史上最高値を更新しました。

時価総額もアップル(AAPL)に次いで1.5兆ドルを超えるまでに成長してまいりました。
そして当のアップルも順調に史上最高値を更新し、時間外では360ドルを超えるほどの力強さを見せております。

私はアップルが優位性のある素晴らしい企業だと理解しながらも、ポートフォリオの中にハイテク企業を増やしたくないという理由から投資機会を見逃してきました。
しかし、それを理由に投資しないのは違うと気づいた私が初めてアップルに投資をしたのは今年の初めごろ。300ドルを超えてからの投資となりました。

その後、200ドル台に入った後も追加投資をし、平均取得単価は300ドル弱と言ったところです。正直言って、かなりの高値づかみだなと思っていたのですが、そんな高値づかみのクソダサい投資家にもアップルは、5ヶ月程度で20%もの含み益を与えてくださっております。
もちろん調子が良いのはNYダウに採用されているこれらの銘柄だけではありません。マイクロソフト同様、インド出身のCEOが率いるアドビシステムズ(ADBE)や、コロナの影響で意外な強みを見せたネットフリックス(NFLX)と言った、主要なハイテク企業も昨日は史上最高値を更新しました。
米国ハイテク企業の力強さに脱帽するとともに、少し恐ろしさすら感じるほどの好調ぶりです。
今の米国株の底堅さ、力強さの背景には、再び新型コロナウイルス感染拡大が懸念される中で、第一波でもその強さを見せたハイテク各社へ資金がさらに集中している状況が続いていると考えられます。ロックダウン解除に伴って、ここ最近は、今まで資金が逃げていた他のセクターが力強く、ハイテク各社は相対的に弱かったことを考えると、またしても懸念が広がっているのだろうということは推測されます。
それにしても、かなり好調すぎる現状、積極的に買い増しするというのはなかなか難しい状況です。結局は右肩上がりに上昇するのだから、買えば良いんですけどね。アップルの保有割合も高めていきたいですから、どんどん買っていくのが正解なんだと思います。
それは分かっていても、今買い増しするのは、やっぱり怖い。インデックスファンドならいつ買っても今が買い時なのかもしれませんがあ、個別株となるとそうとも言えません。
今のアップルはとてもじゃないが割安とは言えないですし、保有株数が少ないため、少しでも買えば取得単価が大きく上昇してしまいますからね。
『割高感』で言えばマイクロソフトの方が高いのですが、マイクロソフトの方が積極的に投資できるのは、同社の平均取得単価が今の株価水準よりももっと低いからです。そうでなければ今の水準で一気に投資するのは、やはり少し怖いです。
とは言え、いつまでも怖いと言っていても株数は増えませんからね。少し調整したところでアップルを1株ずつでも買い増ししていくのが正解なのかもしれません。投資のタイミングを測っていては、いつまで経っても投資のチャンスなど訪れませんからね。
今の水準では、余剰資金で全力買いするのではなく、せっかく1株単位で買付ができるのですから、少しずつ、少しずつ、着実に買い増しして保有株数を増やすというのが正解なのかなと思います。
恐れすぎず、楽観視しすぎず、これからも着実に資産を形成していきましょう。