プレジデント・オンラインに衝撃的なタイトルの記事が掲載されていました。

年収8,000万円を超えると言う富裕層にインタビューした結果、年収450万円位の頃が一番幸せだったと言うことです。
「年収450万円から1000万円まで駆け上がっていく過程では、思い切り仕事をし、達成感・評価などの幸福度合いは鋭角で高まったものの、1000万円を超え始めると、税金で取られる額が多いと感じ始め、幸せが鈍化するようになる」
もちろんこれは、個人の感想であり、誰しもがそうだと言うことは無いのでしょうが、実際に年収1,000万円程度であれば、それほど幸せそうには見えないと言うのはあるあるですよね。
私の会社の部長連中は、当然全員年収1,000万円を軽く超えている訳ですが、彼らの表情を見ていてもそれほど幸せそうではありません。
むしろ執行役員以上の経営層に近い人たちの方が幸せそうです。彼らの役員報酬はこの記事に出てくるような人たちと同じ水準ですが、まあ、一見すれば幸せそうに見えます。
一番収入と幸福度のバランスが悪いのが年収1,000万円台でしょうね。だから私は部長とかにはなりたくないのです。マネージャーでも半年やっただけで嫌になったのに、部長なんて絶対にイヤです。だからこそ、最近は部長になる程度の年齢までにはFIREを目指すと言うことを一つの目標にしています。
考え方は人それぞれですから、思い切って仕事をし、年収1,000万円を目指すという人も社会には必要でしょう。ただ、そう言った働き方をした場合、実際に年収1,000万円を超えたときにそれほど幸福感を感じないと言うのが本音のようです。
年収が1,000万円程度であれば、給与収入の場合、所得税率が20%を超えてきます。しかも年収1,000万円ともなれば、お子さんがいる家庭では児童手当が減額されたり、高校の学費無償化の対象から外されてしまうなど、優遇措置を受けづらくなります。
だからと言って、手取り額が少なくなると言う訳ではないのですが、年収1,000万円をキープするための努力と天秤にかければ、あまりメリットが大きくないと言うのが実情なのかもしれません。
また、高収入であると言うことで生活水準が引き上げられ、余計な出費が必然的に増えてくるのが人間の性です。もし、年収8,000万円の人たちが、幸せだと感じる年収450万円に戻してあげると言われても、恐らく断るでしょう。
大人が、小学生の頃は幸せだったなと感じるのと同様、年収450万円だった頃の自分にノスタルジーを感じているだけで、実際に年収が450万円に下がれば、生活ランクを一気に引き下げる必要がありますからね。
このように、高年収は必ずしも幸福度とはつながらないと言うことが分かっています。サラリーマンとして働く以上、年収が上がれば責任感が大幅に増すものだからです。
だとすれば、我々はどうすれば幸せになれるのでしょうか。私は常々主張しているようにサラリーマンを続けながら、投資を通じて資産を築き上げることが幸せにつながるのではないかと考えています。
まず、投資を継続するためには、絶対に余剰資金を生み出す必要があります。つまり、自分の収入よりもかなり制限をかけた生活を強いられることになります。
さらに、年収自体はそれほど上がっている訳ではないので、所得税も低いままですし、前述のような優遇措置の恩恵を受けることも可能です。
また投資で資産を築き上げることで、完全な不労所得が入ってくることになります。これはあなたが生み出した余剰資金が働いて得たお金です。お金にお金を生み出させると言う仕組みです。
ですから、投資を継続しているだけで、他のサラリーマン同様にあくせく働いているだけでは到底築き上げることができないだけの資産を形成し、いずれはその資産から生み出されるキャッシュフローだけで生活することができるのです。
しかも配当金や株式の売却益にかかる税金は一律で20%ですし、NISA枠に関しては非課税です。将来いくら稼いでも、累進課税で税率が上がるなんてことはありません。
資産総額が増えていけば、税制的にも有利に働くのが投資のメリットです。こうして若い間に資産を築いていき、サラリーマンとしてストレスがかかるような立場になりそうな時期までには夢の配当金生活ができると言うレベルにまで資産が成長していると言うのが望ましいですね。
もちろん、出世に興味がある人は無理してアーリーリタイアを目指す必要はありませんが、私は40代半ばにはアーリーリタイアして、自分がやりたい仕事だけで生計を立てていければ良いなと考えています。
そのためにも、今の生活水準を無駄に上げることなく、毎月目標に向けて投資を継続できるよう、これからも余剰資金を生み出すためにサラリーマンを続けたいと思います。