セブン・アンド・アイホールディングス(3382)傘下のセブン―イレブン・ジャパンは、クレジットカードの非接触決済サービスを11日から全店で導入すると発表した。

新型コロナウイルスの影響で需要も高まっていることから導入を決めたということです。
クレジットカードの5ブランド「Visa」「Mastercard」「JCB」「アメリカン・エキスプレス」「ダイナースクラブ」のクレジットカード、デビットカード、プリペイドカードで非接触決済を利用できる。対応するカードなら、レジ店員に渡さなくても客側の読み取り機にタッチすれば決済が可能になる。
とあるように、基本的にはどのクレジットカードでもワンタッチで決済できるようになることは、レジ店員との接触を避けるだけでなく、決済の効率化に繋がり良い効果が生まれるのではないでしょうか。
すでに大手のコンビニエンスストアでは、電子マネーやQRコード決済などに対応している店舗が大半で、大手の中では、ローソンがクレカの非接触決済をすでに導入していましたが、国内では最も店舗数が多いセブンイレブンに導入されるということでさらにクレカの非接触決済が人権を得ることになるでしょう。
ほんの数年前までは、コンビニのような少額しか使わない場所では『現金派』という人が多く、私もたまに友人とコンビニへ行った時に、わざわざ数百円の決済にクレジットカードを提示して支払っているのを見て「お金持ってないの?」とか言われていました。
私はできる限り現金を持ち歩かない生活を心がけていたので、それを伝えると、「ふーん、でもなんかめんどくさそうだね」と言われたものです。
実際、以前はコンビニでわざわざクレジットカードを差し出して「一括で」、なんていうのは面倒だの恥ずかしいだのと言った意見を聞くことが多かったです。それでもポイント還元を考えれば、私は使えるならどんな場面でもクレカを使いたいですから、ガンガン利用していたんですけどね。そもそもカード払いが面倒だとも恥ずかしいとも思いません。
というか、コンビニのような少額決済ほど、面倒くささで言えばクレジットカードより現金の方が勝るのではないでしょうか。一円単位の決済のために小銭を探して、ジャラジャラしている方が個人的には面倒だし時間がかかるので嫌です。
クレジットカードであれば、手渡しして「カードでお願いします」というだけですから、時短になりますしかなり楽です。
そして今回、クレジットカードをかざすだけで決済ができるようになるわけですから、さらに楽になりました。決済方法を店員さんにお伝えするだけで、非接触で決済ができるようになった訳ですからね。
また、面倒だからと言って、少額決済を現金で済ます人は、その面倒くさがりな性格からお金に関してもルーズである人が多い印象です。
例え少額決済であっても、少しずつポイントは貯まっていきますし、何より後から利用履歴を見返すことができるので、何にいくら使ったかを把握しやすいです。現金派の彼であれば、レシートを貰わなければ、何にいくら使ったのかを後から把握するのは至難の技でしょう。
そして現金で少額決済をする人で、そこまで細かいお金の管理をしっかりしている人を見たことはありませんので、やはりお金にルーズな人が多いんじゃないかなと思います。あくまで個人の感想ですが。
今回のコロナウイルスによる影響は、経済的にはほどんどの業種で大ダメージを被る結果になったかと思います。世界中で同時に数ヶ月もの間、ほどんど経済がストップしたことは、戦時中などを除けば資本主義が始まって以来初めての出来事ではないでしょうか。
実際にコロナウイルスによる影響で、多かれ少なかれ、売上が減少したという企業が大半を占めているだろうと思います。しかし、これを機に、非接触型の決済サービスが、一気に広まり、コロナが終息した後も、キャッシュレス決済が一般的なものになっていくのではないだろうかと私は感じます。
一度使ってみると、やっぱり便利なもんだなと思いますしね。キャッシュレス決済が日本でもこれからの主流となってくれるのではないでしょうか。
となれば、最もその恩恵を受けることができるのは、ビザ(V)やマスターカード(MA)と言った決済サービスの大手優良企業だと思います。ビザやマスターカードのビジネスモデルはそもそも優秀であり、優位性が大きい企業ではありますが、今後ますます、世界中で利用者が拡大することで、景気の波はありながらも、確実に儲かる仕組みが出来上がっていると言えるのではないでしょうか。
そもそも経済活動が停滞したとしても、何一つ物を買わずに生きていけるようなことはありません。食べ物や生活必需品など、最低限の出費は必要です。
その生活に最低限必要な少額決済もクレカなどの非接触型の決済が主流となれば、手数料収入ががっぽり入ってくるのです。
コンビニのような必要最低限の少額出費が前提とした店舗でこれからますます広がれば、ビザやマスターカードにとっては嬉しい悲鳴でしょう。
今後もこれらの決済ビジネスを有する優良企業からは目が離せませんね。もちろん、株も手放すつもりはありません。