【驚愕】アストラゼネカ(AZN)、ギリアドサイエンシズ(GILD)を合併のウワサ。過去最大級の合併となるか。

投資の考え方
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ブルームバーグの報道によると、英製薬会社アストラゼネカは、米ギリアド・サイエンシズに対し合併の可能性について打診した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。今のところまだウワサの域を超えないが、実現すればヘルスケア業界では過去最大の合併となる。

アストラゼネカ、ギリアドに合併の可能性を打診-関係者
英製薬会社アストラゼネカは、米ギリアド・サイエンシズに対し合併の可能性について打診した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。実現すればヘルスケア業界では過去最大の合併となる。

まだ具体的な話は進んでいないということですが、ギリアドサイエンシズは、同社の開発した『レムデシビル』が米食品医薬品局(FDA)から緊急使用許可を受けたこともあり、株価は年初来で18%の上昇を見せています。

2015年前後のバイオブームの頃には、ギリアドサイエンシズの株価は120ドルあたりまで上昇する場面もあり、明らかに割高と言える、バブルの様相を見せていましたが、ここ数年は株価も落ち着き、PERも20倍前後と、少し割安なのではないかと言える水準で落ち着いていました。

ヘルスケアセクターは合併や買収などが盛んなセクターであり、合併して規模を大きくすることで生き残っていける体力をつけるためにどの企業も常に買収案件を探しているイメージです。

例えば製薬関係の研究開発費は、莫大な資金と時間を投資をしても、それが承認されなければ何の利益も上げない無意味なものになってしまいます。そのため、ヘルスケアセクターは他のセクター以上に、事業規模を拡大させて体力づくりをすることの重要性が高いのです。

それだけでなく、他の企業を買収するということは、すでに承認された薬品まで付いてくるわけですから、一から研究開発をする必要がなく、買収というのはとても合理的な行為なのだと言えるでしょう。

レムデシビルはすでにコロナ対策として承認を受けていますので、その点でも買収すればお得と言えるのかもしれません。ですが、今後ずっとレムデシビルの独壇場というわけでもないでしょうし、そもそもコロナ関連でどれだけの利益を上げることができるのか、今のところ不明です。

なので、もしギリアドサイエンシズが買収されるとしても、コロナ関連としてというだけではないのでしょう。

ギリアドサイエンシズは、そもそも感染症などのワクチン開発に強みを持っており、もともとレムデシビルもエボラ出血熱という致死率の高い感染症の治療薬として認可された薬品でした。

対して、アストラゼネカは、オンコロジー、つまり癌などの腫瘍の原因や治療についての分野に強く、他にも循環器系・呼吸器系の分野で新薬開発に強みを持っている企業です。

合併したところでシナジーはなさそうですが、逆に言えばもし合併がされれば、企業としての強みを持つ分野が広まることになります。特にアストラゼネカは、ワクチン開発はそれほど得意な企業ではないので、ギリアドサイエンシズとの合併で弱点を強化するという面は大きいのではないでしょうか。

ギリアドサイエンシズは今のところ全く買収に興味を示しておらず、肯定も否定もしておりません。さらに米国のギリアドサイエンシズが英国企業のアストラゼネカに買収されるとなると、トランプ大統領も黙ってはいないでしょう。

ですが、今回こう言った報道があったことで、ギリアドサイエンシズが『お買い得』な企業だということが広まるきっかけになったのではないでしょうか。

ピーク時には明らかにバブルを引き起こしたギリアドサイエンシズですが、今の株価水準であれば、割高すぎるというほどの水準ではないのは確かです。他のヘルスケアセクターの企業が狙ってくるのか、それとも個人投資家が群がってくるのかはわかりませんが、ギリアドサイエンシズにとっては、今回のウワサはプラスになり得るのではないでしょうか。

今後の動向がますます気になりますね。続報を待ちましょう。

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