世界中の経済ニュースの速報が掲載されるcnbc.comに、衝撃の記事が投稿されておりました。

なんと、米労働統計局(BLS)が米失業率の誤りを認め訂正をしたということで、今月5日発表の5月の失業率は、13.3%から16.3%に、先月発表の4月の失業率は14.7%から20%近くに大幅に悪化する見込みだということです。
失業率の訂正自体はそれほど珍しいことではありませんが、それにしても発表したばかりの当月の失業率を訂正するというのは異例です。
しかも先週末の金曜日は、失業率が市場予想よりも大幅に良かったために、株式市場に一気に楽観論が流れ、NYダウは27,000ドル台を更新していたばかりでした。

それが1日で訂正となると、週明けの株式市場は大きく下落から始まるかもしれません。
唯一の救いは、元々の失業率の市場予想は19.8%だったため、修正後の16.3%でも予想より良い結果だったということです。初めからこの数字で発表されていたとしてもそれなりに好感を得て株価は上昇していたかもしれません。
最近は資産総額が過去最高額を更新したというツイートもちらほらと見かけ、市場に楽観論が流れてきたなと思い、私もその波に乗って記事をあげたばかりなのに、これです。

ね?個人が調子に乗ったらこういう結果になるんですよ(涙目)

でもまあ、負け惜しみに聞こえるかもしれませんが、私は現在保有資産の10%程度が現金となっており、大きな調整を待っている状態でした。大きく下落するのであれば、むしろ買いに走るタイミングが来ようとしているのかもしれません。来週は賞与が振り込まれますし、ぜひ調整を続けて欲しいところですね。
ですが、実際に市場予想よりは良い結果だったことには変わりないですから、もしかしたら思っているよりは大きな調整はないのかもしれません。調整が起きたとしても一瞬の出来事で、来週の後半には、再びNYダウは高値に向かって成長しているのかもしれません。
来週の市場が開いてみないことにはどうなるか分かりませんが、そう考えると、それほど気にするほどではないのかも。実際にどんな値動きになるかは、月曜に市場が開いてからでないと分からないですけどね。
ですが、前の記事でも書いた通り、そもそもコツコツ長期投資を前提とするならば、市場がどう動くかなど関係ないのです。もちろん安くで買えるのに越したことはないですが、タイミングを計りすぎて買い付けができないよりは、上がっていても下がっていても買い付けを続けている投資家の方がリターンは大きいのではないでしょうか。
そして何より、米国株市場が大ピンチになっても力強く回復する市場であるということは今回のコロナショックで参加者全員が体験した貴重なサンプルとなりました。調整が来るなら来るで問題ないというスタンスで長期投資を心がけていれば、何一つ恐れることはないのだと言えるでしょう。
米国経済の力強さ、底堅さは誰しもが知るところですので、これからも買いを継続していくことが、最も重要なことだと言えるのではないでしょうか。