今月4日、午後5時ごろ、60代から70代くらいの男性が奈良市役所を訪れ、女性職員にポリ袋を渡し、「渡しましたんで」とだけ伝えて去っていったという事案が発生しました。職員が袋を確認したところ、そこに入っていたのは現金3,000万円と、市民に寄付を募る市の案内書の一部を切り抜いたものだったということです。

職員は慌てて飛び出し、男性の行方を探したそうですが、既に姿は無く、誰が寄付してくれたのか分からなかったということです。
コロナの影響が出ているこのご時世でこのように匿名で多額の寄付をすることができるなんて本当に格好いいですよね。こういう善意の方が増えてくれることを切に願うばかりです。
もちろん、3,000万円もの寄付をするためには善意だけではどうしようもなく、お金を持っていることが大前提とはなるのですが、さすがは『日本一のお金持ち県』である奈良県といったところでしょうか。
当ブログでも何度か取り上げているように、実は奈良県は、貯蓄額・投資商品の保有額で東京を抜いて全国1位となっている隠れお金持ち県なのです。

と言っても、彼らの生活はそれほどド派手な訳ではありません。奈良では興福寺・五重塔よりも高い建物を建築するのに制限があるため、都心と違ってタワマンの最上階から夜景を楽しむような成金もいませんし、高級車よりも軽トラの方が目立つようなところです。
いわゆる『となりの億万長者』タイプのお金持ちが多く、地道に堅実にコツコツと資産を築いてきたというような理想的なライフスタイルを実現している人たちがたくさん住んでいるのです。
私もセミリタイアしたら、奈良に住むのもいいなぁと、ふと考えています。幼少期に奈良で過ごした頃の思い出はいまだに鮮明に記憶しています。当時は貧乏だったこともあり、苦い思い出もありますが、なんだかんだで一番楽しかったのかなと思います。幼少期ゆえの『思い出補正』があるだろうというのは否定できないですけどね。
まあ、どこに住もうが、どんな暮らしをしていようが、それはあまり関係なく、心穏やかに自分の好きなことをして暮らし、緊急時には他人を思いやって多額の寄付をポケットマネーから拠出できる。そんな生活に私は憧れます。
私は資産運用に力を入れていて、人によっては『金の亡者』だと思われるかもしれませんが、私自身はそれほどお金に執着している訳ではありません。
そもそも普段の生活費はそれほどかかるタイプでも無く、地方で暮らしていれば、毎月生活費は10万円もかからないだろうと思います。都内の方が収入が高く、結果的に余剰資金を多く拠出できるために今は都内でサラリーマンをしているだけです。
私が投資をしているのは、お金のために嫌な仕事を延々と65歳、70歳まで続けなければならないという悲惨な将来を迎えたくないという思いがあるからです。
このまま資産運用を続ければ、高い確率で老後までには、億を超える資産を築くことはできるだろうと考えています。しかし同時に、億単位のお金を私は使い切ることはないだろうとも思います。
だから、彼のようにいざという時に、ポンっと社会のために多額の寄付ができる人に憧れます。私も人間ですから、社会のために何かしたいなという気持ちがあるのは至極当然のことだと思います。
それでも私は医療関係者ではないので、コロナウイルスで苦しむ人の治療にあたることはできませんし、研究者ではないので、ワクチンや特効薬の開発に携わることもできません。
となれば、人類がお互いを助け合うために生み出した、価値を共有するためのツールである『お金』で彼らを支援することしかできないのです。
日本一のYoutuberであるHIKAKIN氏も、自身でコロナ対策基金を立ち上げるなどして精力的に活動されています。

今の私には、まだ3,000万円や1億円と言った多額の寄付をするほど金銭的余裕がある訳ではありません。ですが、時間をかけて確実に大きな資産を築き上げ、自らの人生を楽しみながら、2050年頃の日本に、もしものことが起きた時は、多額の寄付ができるよう、今日もコツコツ資産を築き上げていきたいと思います。
そして、私はブログを通じて、一人でも多くの人に株式投資の有効性を知っていただくことが、今の自分にできる精一杯の社会貢献になるのかなと思い、今日もコツコツブログも更新しています。
将来は若者に老害扱いされるのではなく、こんなイケメンなお爺さんになれればいいなと思う次第です。私自身、これからもますます頑張っていこうと思える良いニュースでした。