国税庁の調査によると、男性の平均年収は平成29年度時点で532万円と言われています。この数字を見て、アラサー未婚女子はどのように感じているのでしょうか。
このような時代に相手に求める最低年収はどれくらいなのでしょうか?というアンケート結果がヒドいと話題になりました。

最も多かったのは「500万円代」で全体の27%と4分の1が回答したということです。次いで600〜700万円が18%と、この2つだけで全体の半分近くを占めているという結果になりました。
もちろん、『理想』のお話ですから、現実とは違うと思いながらも回答した方も多いのでしょうが、やはり全体的に少し高望みの様相が見受けられました。
1位の500万円台は、平均年収に合わせた謙虚な回答かと思いきやそんなことはありません。あくまで平均年収ですから、全年代の男性の平均年収なんですよね。これが、アラサー女子の結婚相手の候補として上がる20代後半〜30代の男性の平均年収に絞ると、20代後半男性で約378万円、30代男性で487万円と言われています。
全体の半数近くが500万円以上を所望している現状、求められている水準が平均を大きく超えているのですから、マッチングすること自体が難しいです。
さらに言えば、高収入の魅力的な男性は、早い段階から誰かに取られているでしょうから、いかに『理想の年収』の男性と結婚するのがハードなことかと言うことがよく分かります。
もし結婚相手に求める『普通』を妥協できるのであれば、せめて年収400万円前後を許容できるようにならないと、婚活はハードモードに変わるでしょうね。
また、裕福な暮らしをしたいのであれば、少なからず年収だけで相手を判断してはいけません。高収入でも、資産が無いというケースは山のようにあり、贅沢をしすぎたが故に日々の生活に追われるという事例も数多くあります。

なかなか婚活の場で資産額まで把握するのは厳しいかもしれませんが、少なくとも『浪費家』をパートナーに選んでしまうと、結婚生活は破綻しかねないと言うことは明らかにわかります。
そしてなにより、将来お金に困らない生活を送りたいのであれば、男女問わず、自分でお金を稼ぐ、資産を築くといった行動に出るのが一番確実だと言うことは良く分かりますよね。少なくとも、婚活市場で高年収かつ資産家の異性を捕まえる可能性よりは高い確率で将来のための資産を築くことができるはずです。
そのためには、異性に『寄生』するのではなく、自らも収入を得て、世帯収入を高め、収入の一部を取っておいて余剰資金を運用に回すという努力が必要となってきます。
もちろん、年収500万円くらいであれば、寄生するには心もとない収入で、Wワークで収入を得ようと考えている女性も多いのではないかと思いますが、それでもいまだに結婚して専業主婦という選択肢を取りたがる方も一定数いらっしゃいます。
結婚生活はお互いの支えのもとで成り立つものだと思いますので、稼ぎを得ることだけでなく、普段の家事や家計の管理など、お互いがやるべきことは共有して地盤を固めていくことが重要だと言えるのではないでしょうか。
そして収入だけにこだわらず、きちんと計画的に資産を形成しようという心掛けのあるパートナーを探すことが将来の安定につながるかもしれませんね。