昨日のNYダウは、久々に終始弱気な状態が続き、終わってみると、結局前日比で微増という状況でした。

そんなどっちつかずな環境においても、最後はプラス圏で引けたのはさすがだなと思いましたが、私が個別で保有している銘柄は、昨日は珍しくほとんどが全面安となりました。

前日比でプラスとなったのは、コカ・コーラ(KO)だけであり、しかも0.04%というほんの少しの増加に止まりました。これだけ緑が目立つのも、久々な気がします。
今週に入ってから既にNYダウは900ドル程度上昇しており、26,000ドル台に回復したことや、週間の米新規失業保険申請件数が市場予想を上回ったこともきっかけとなり、利益確定売りが先行している様子です。経済活動の再開は、期待しているよりも時間がかかりそうだということですかね。
そんな弱気な相場でこそ、私は株を買うという天邪鬼な性格ゆえに、昨日は6月も早々にも株を買いに動いてしまいました。

昨日は久々に日付が変わるまで仕事をしていた関係上、米国株市場を覗いた時には大きく下落していた後でした。疲れて判断力が低下していた私は、「これは買わなきゃ!」という使命感に駆られ、買付ボタンをクリックしていました。
昨日は大きく下落したジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)への追加投資を行いました。米国大手ヘルスケアのジョンソン・エンド・ジョンソンは、3日のニューヨークタイムズの報道によると、トランプ米政権が選定したと言われる新型コロナウイルスに対するワクチン製造で最も有望な5社のうちの一つに選ばれています。
この報道に対してホワイトハウスはコメントを差し控えていますが、5社に選ばれたのは、モデルナ(MRNA)、オックスフォード大学と提携している英アストラゼネカ(AZN)、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)、米メルク(MRK)、米ファイザー(PFE)の5社。ワクチン開発に期待をされている大手の製薬・ヘルスケア企業ばかりです。
もちろんこんな報道は何の材料にもなりませんが、ジョンソン・エンド・ジョンソンは、ヘルスケアセクターの中でも幅広いセグメントに根付いたビジネスを展開しており、長年同社に投資を続けてきた投資家には常に大きなリターンを与えてくれた優良企業です。
先日モトリーフールに掲載されていた記事によると、ジョンソン・エンド・ジョンソンがIPOをした1944年に1万ドルを投資していれば、今は9,800万ドルにまで成長していたということです。

現在の日本円にして100億円ですから、驚きの成長を遂げたことになりますよね。もちろん、これもただの気休めで、ジョンソン・エンド・ジョンソンが過去と同様の大きな成長を遂げるという保証もありません。
しかし、ジョンソン・エンド・ジョンソンが、周りの期待以上に成長を遂げてきたのもまた事実です。今の株価が割高なのか割安なのか。それも結局は将来のどこかの地点で判断するしかないです。
我々投資家が分かるのは、今の株価と過去の株価だけです。ですが、過去の数字も参考として投資判断に使うのは決して悪いことではありません。過去の数字の延長線上に、将来の株価、将来のリターンがあるのですからね。
これからも、訴訟案件などを乗り越えながら成長を遂げるだろうジョンソン・エンド・ジョンソンには、私は強気であり続けたいと思います。これからも調整場面では強気の買いの姿勢を続けるつもりです。