【悲報】年金改正法案、GPIFの『運用損』と合わせてボコボコに叩かれる。どちらも批判するような内容ではない模様。

社会・政治
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マネーポストに何だかよくわからない記事が掲載されていました。

コロナ大暴落で年金積立18兆円消失 その最中の年金改正法案への怒り | マネーポストWEB
 コロナ禍による経済活動の縮小は、日本企業全体に大きな打撃を与え、現役世代の収入への影響は必至である。だが、現在の年金受給世代、さらに今後受給する世代も、無縁とはいかなくなる。 コロナ・ショックによる株価暴落で国民の“虎の子”である年金資金...

この記事によると、GPIFが18兆円もの損失を生み出し、コロナ対策のドサクサに紛れて年金改正法案まで提出されたと言うことで、相当お怒りのご様子だ。

いま国会で議論しなければならないのは、急いで運用方針を再見直ししてこれ以上の年金損失を防ぎ、将来の年金見通しを修正して国民に説明することでしょう

このように主張されているが、今年の3月から5月頃の期間であれば、まず優先して議論しなければならなかったのは、どう考えてもコロナ対策についてだろうと私は思います。

コロナ対策を議論するのであれば特別委員会を設置するか、予算委員会でやればいい。と言う考え方こそ、危機感のなさを表しているのではないでしょうか。私は長期投資家ですから、将来を大切にする気持ちは大いにわかりますが・・・将来の年金の話と今直近に迫っている危機とを比較すれば、どちらを優先して対処すべきことかはわかるはずですけどね。

まあ、そこは考え方の違いと言うことで収めましょう。ですがこの記事はそもそもの論調からして疑問を抱かざるを得ません。

コロナ・ショックによる株価暴落で国民の“虎の子”である年金資金は大きく減った。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は今年1~3月だけで約18兆円の損失を出し、昨年の株価上昇による利益をすべて吐き出したうえ、昨年度(今年3月期)の運用実績は8兆円を超える赤字になったと試算されている。

このように四半期を切り取って「GPIFが巨額の損失を出した!」とバカ騒ぎするのはメディアの悪い癖ですね。こういうズレた論調が多数派を占めているのですから、ブログのネタには困りません。

【超絶悲報】GPIFの『運用赤字』過去最大の17兆円報道でざわつくネット民。日本人のファイナンシャルリテラシーの低さに辟易。
共同通信の報道によると、民間エコノミストさんが試算した数字では、公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の1~3月期の運用は17兆円前後の赤字になるとみられることが分かったとのことです。この報道...

そもそもGPIFはこの四半期で約18兆円の含み益の減少となりましたが、それでもなお60兆円ほどの含み益を抱えている状況です。年金運用に何も悲観することはありません。

また、何もわかっていない彼らは、「株のようなギャンブルはよせ!」と喚き散らすが、GPIFが公表しているこちらのデータを見て欲しい。

これは2010年から2018年度の期間の、各金融商品のリターンを年度毎にまとめたデータです。このデータによれば、2010年以降でリターンが高かった順に並べると、

外国株式、国内株式、外国債券、国内債券

と言う順番になります。もし、運用実績の悪さをネタにGPIFを批判するのであれば、

「保守的な債券の比率が高すぎるせいで、我々の年金の源泉となる運用資産の成長が阻害されている!ポートフォリオを見直してもっと成長性の高い外国株式の比率を高めるべきだ!」

とでも言ってくれないと、私納得できません。だってそうですよね。ギャンブルである株式投資を止めろと言うのは、成長しているGPIFの運用資産の息の根を止めろと言うことです。日本人として日本から年金をもらうかもしれない私としては、成長を牽引している株式を売り払えと言うのは理解に苦しみます。批判が実に的外れです。

さらに不思議なのは、今回問題になっている『年金改正法案』ですが、主な内容は以下の通りです。

【1】パートなど短時間労働者の厚生年金の適用拡大
【2】在職老齢年金の支給停止基準の緩和
【3】年金繰り下げの年齢上限を75歳に引き上げ

どれを取っても、良い改正案だと私は思いますけどね。【1】【2】は言うまでもなく良策です。

【1】はパートなどの非正規雇用の人材に対する厚生年金の適用拡大は『同一労働、同一賃金』の今の時代に合った改正だと思いますし、【2】についても緩和されることで働きながらでも年金が貰えると言う人が増加するのではないでしょうか。

【3】についても、年金の支給開始が75歳になったわけではなく、年金繰り下げの年齢上限を75歳に引き上げただけでしょ?選択肢が増えてありがたいことではないですか。

このように今回、GPIFの叩き出した『巨額の損失』と合わせる形で年金改正法案もボロクソに叩かれることになりましたが、GPIFの件も、年金改正法案の件も、きちんと読んで理解することができれば、叩くような内容ではないことに気づくはずです。

私が議員でも今回の年金改正法案に大きな時間を割いて議論するより、コロナ対策の方を中心に議論を進めるべきだと主張するでしょうね。メディアによる印象操作はこんなところにまで及んでいるのかと驚きを隠せませんでした。

別に叩くような内容ではないのに、必要以上に煽り、その結果ネット上でボロクソに叩かれているのは本当に残念だなと感じた次第です。

私は、日本人にも正しい資産運用について学び、将来的には我々の世代はみんな、裕福な老後を過ごすことができるようになればいいなと考えています。

ですが、そのためには、こう言ったニュースや記事に惑わされずに中身をきちんと判断できるようになるのが望ましいと思います。

今回のニュースは、おそらくタイトルだけ見た人たちが批判をしているだけに過ぎないと思いますが、もうちょっと中身を見て判断するべきではないだろうかとそう感じました。

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