最新テクノロジーやデジタル社会に関連したニュースを中心に扱っているギズモードで、ネットフリックスが取り上げられた記事を見て私はとても驚きました。
なんとネットフリックスは今週18日から長期間利用していないユーザーに契約を続けるかどうかの質問を実施しており、この質問に「続ける」を選ばなかった場合、サブスクリプションは自動で解約されると言うことだ。

ありそうで無かった、サービス提供者からの『自動解約サービス』に対しては、珍しくネット上も賛同のコメントで埋め尽くされていました。
こういったユーザーに優しいサービスは、ネットフリックスからすれば、休眠ユーザー情報の管理から解放されると言う程度のメリットしかない訳ですが、これによって契約しようかなと思う人が増えるのも事実。これだけでネットフリックスが信用に値する企業だと言うことがわかります。
私もサブスクリプションに関しては、いまだに忘れられない苦い思い出があります。数年前、私の母がまだキャリアのガラケーを使っていた頃の話ですが、すでに10年以上同じキャリアで長年のお付き合いをしていた母がある時、スマホに変更したいと言うので、携帯ショップに着いて行ったことがありました。
母の代わりにプラン内容を聞いてできるだけ安くて快適なプランを立てるのも私の役割でしたからね。
そしてショップ店員さんにオススメされたのが、「月額数百円のオプションに入ってくれれば月額料金が割引になります」と言うものでした。もちろん、断ろうとしましたが、「1ヶ月間入って貰って、利用しないのであれば解約してくれても構わない。結果的にそちらの方が安くなる」と言うことだったので、解約の手順なども確認して契約をしました。
そして1ヶ月後、解約可能な時期に入ったらすぐに解約の手続きを行い、これで安くなるなと思っていたのですが・・・なんとその翌月も利用料金を確認したら、オプションの月額利用料が利用料金から引かれていたのです。
手続きしたのに何で?と思い、次の休日に早速、母と一緒にもう一度携帯ショップに足を運びました。そして事情を話したところ、契約時に聞いていた解約手続きの手順に加えてやらなければならない手順があったらしく、まだ解約ができていないと言うことでした。
私は正直、「は?何じゃそれ?ドタマかち割って脳みそストローでチューチュー吸うたろか!」と思いましたが、そこは善良なるいち小市民の私です。平然を装って、「じゃあ解約したいので今ここで解約手続きをして貰えますか?」と切り出し、その場で無事に解約。渋々1ヶ月分の一度も利用していないオプション利用料840円(税込)を支払って事なきを得ました。
もしかしたら、私も解約手続きのお話を聞き逃していたのかもしれませんしね。数ヶ月前のことですし、口頭でのやり取りですから、どちらに非があるのかなんて分かりません。契約書もあるし、きちんと確認しなかった私の方が分が悪いです。
ただね。そのことがきっかけとなり、私は母を説得し、その後最短で母のスマホにMVNOを導入し、その大手キャリアは10年来の顧客を一人失ったのも事実です。たった840円(税込)で、毎月一万円近く利用料を払ってくれる固定客が居なくなったのです。
この件は私の逆恨みと言われても仕方ないでしょうが、このことをきっかけに、私だけでなく私の母の『なんだかんだ言っても大手キャリアだから』と言う信頼関係も失ったのです。顧客本位の意見で申し訳ないが、「解約しづらい契約をさせるのも問題だろ」と思うのは私だけではないはずです。
そう考えると、ネットフリックスのこう言う画期的なサービスはとても気持ちが良く、本当にユーザー目線に立っているからこそ提供されるサービスなのかなと思います。
しかもネットフリックスによると、現時点でこの質問が表示される休眠ユーザーは、1億8300万人のユーザーのうち数十万アカウントだそうで、全体の0コンマ数パーセントのユーザーに対してのみ提供されるサービスです。マイノリティなユーザーにもスポットを当てて、ユーザビリティを高めるネットフリックスはこれからも素晴らしい企業であり続けるのではないだろうかと思いました。
ただし、基本的なことではありますが、1年以上ネットフリックスを利用していないのであれば、このメッセージが表示される前に、自主的に解約することをオススメいたします。
自粛生活中にネットフリックスを登録したと言う人も多いかと思いますが、本当に利用し続けるのか?また満員電車で通勤する日常が戻ってきたとして、登録し続ける価値はあるのか?と言うことを確認し、私の母のように無駄なサブスクリプション料金を支払わないようにお気をつけくださいませ。