【悲報】ゴールドジム、破産する

投資の考え方
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米スポーツジム運営大手ゴールドジムは4日、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を裁判所に申請したと発表した。

米ゴールドジム、破産申請 新型コロナが痛手:時事ドットコム
【ニューヨーク時事】米スポーツジム運営大手ゴールドジムは4日、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を裁判所に申請したと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大でジムの閉鎖が相次ぎ、経営が悪化していた。

同社は「新型コロナの流行は直営ジムの運営に影響を及ぼした」とする一方、破産申請によって、フランチャイズ運営のジムが影響を受けることはないと説明した。

ゴールドジムは、『筋トレガチ勢』御用達のジムであり、世界中のマッチョが悲しみに暮れていることかと思います。

ゴールドジムを運営するアメリカの「GGIホールディングス」は、日本を含む世界各国で新型コロナウイルスの感染が拡大する中、ロックダウンが進み、経営が悪化していました。

とりあえず日本のゴールドジムは「THINKフィットネス」へのフランチャイズで運営されており、破綻したアメリカの会社とは資本関係がないため、コロナ終息後には、これまでどおり、経営を続ける方針だということです。

また、米国内でも収益性の低い直営店を閉店し、フランチャイズ店舗は運営を続けられるということで世界中からマッチョが消え失せるという危機はとりあえずなさそうです。

破産したのに運営ができるの?という疑問があるかと思いますが、米国の連邦破産法第 11条(Chapter11)は、事業継続が前提となる破産手続きであり、事業を継続しながら再建を目指すという意味合いの法律です。

日本でいう倒産に相当するのは、連邦破産法第7条(Chapter7)であり、こちらは完全に事業を清算するという手続きになります。ですので、当ブログをお読みのマッチョの皆様、ご安心していただければと思います。

それにしてもトレーニングジムの中でも有名でかなりの大手であるゴールドジムがそれほど追い込まれていたとは驚きでした。

平常時であれば、ジムの収益性を高めているのは、月会費だけを払ってジムに通わない、いわゆる『休眠会員』の存在です。ジムの月会費を支払っている人のうち、継続的にジム通いをしているのは全体の1割程度だと言われています。

余談ですが、実は私も関西に住んでいた頃は、会社から2駅ほど離れた24時間営業のジムに通っており、始業が9時からなのですが、朝7時前にジムに行き、1時間半ほどトレーニングをしてから、2駅分徒歩で職場まで通うという生活を平日は欠かさず3年半ほど続けておりました。

仕事がある日は毎日通っていたのですが、なぜ通えたのかというと、通わなければ会費がもったいないというケチくさい発想と、ブログと同じく1日でも休むとサボり癖が出てくるから通い続けるという選択肢しかなかったということが挙げられます。要は、自分でやりたいと思って決めたことは継続しなければ気が済まない性格なのです。

なので、私からすれば通わないのに月会費を払うという時点でなんてもったいないことをしてるんだろうと思うのですが、実際にジムの収益のほとんどはそういう休眠会員の存在が大きいようです

じゃあ、コロナで誰もこない今はボロ儲けなんじゃないの?というふうに思っていたのですが、休業要請によって営業することができない今は、月会費の徴収もストップしているということ。まあ、普通に考えれば当然ですね。サービスの提供ができないのにお金を取ることは商売上ありえないでしょう。

特にゴールドジムのようなガチ勢御用達のジムでは行きたくても行けずうずうずしているマッチョが世界中に点在しているでしょうからね。

これはあくまで推測ですが、ゴールドジムは前述の通り、『筋トレガチ勢』の会員が多いため、他のスポーツジムより休眠会員の割合が少ないのではないかな?と思いました。

ジム運営の収益のほとんどを『休眠会員』からのお布施だとすれば、ゴールドジムが真っ先に資金繰りが悪化したことも頷けます。普段からお布施を払ってくれる会員が少なく、ガチガチのガチ勢が多い訳ですから、収益性はそれほど高くなかったのかもしれませんね。GGIホールディングスは非上場企業ですので詳細はわかりません。

ですが、あくまで日本の事例を元にすれば、ゴールドジムが他のジムに比べて月会費の設定も少し高めかつ、他のジムよりもいっそう物販に力を入れていたことを考えると、やはり月会費だけでは安定的な収益性は見込めなかったのかもしれませんね。

しきりに月会費と言っていますが、昨年に大流行した言葉でいうとジムはれっきとした『サブスクリプションビジネス』の一種です。サブスクリプションは導入すれば儲かる!みたいな風潮が昨年はありましたが、このように経済活動がストップした今では、安定的な収入が得られるという訳でもないんだなということがよくわかりました。

そういえば、ラーメン食べ放題とか、焼肉食べ放題とかのサブスクビジネスは一体どうなったんでしょうね。もちろん外食産業は営業自粛中ですから、これらのサブスクビジネスも会費だけを徴収することはできないはずですからね。

なんだ、サブスクも絶対に儲かるビジネスモデルじゃなかったんだ・・・と落胆の色を隠せない経営者の方も多いかと思いますが、まさか今回のように経済活動全体が大幅にストップすることなんて想定外ですからね。サブスクが悪いという訳ではないのです。

現に、サブスクビジネスを展開しながらも、今までと同じように稼いでいる、もしくはコロナの影響で売上が向上しているという業界もあります。

例えば、一番顕著なのが動画配信サービスのネットフリックス(NFLX)。同社が先月21日に発表した2020年1~3月期の決算によると、純利益は前年同期比2.1倍の7億906万ドル(約764億円)となり、過去最高を2四半期ぶりに更新しました。

新型コロナウイルスの感染を防ぐため家で過ごす人が増え、有料会員数は19年12月末より1577万人(9%)多い1億8286万人となったとのことです。凄まじい伸び率ですね。

その他にも、会員制の小売店、コストコ・ホールセール(COST)は、2020/8期2Q(12/2-2/16)は、売上高が前年同期比10.4%増。その内、販売収入が同10.5%増、年会費収入が同6.3%増だったとのことです。さらに2月単月で見ると、月次既存店売上高は前年同月比12.1%増となり、コロナショックによるパニックで、買いだめ需要による売上増加が見込まれたとのことです。

さらには、『サブスク化』に最も成功したとも言われているマイクロソフト(MSFT)も決算内容は好調で、テレワークが進もうがOffice製品の需要は変わりませんし、テレワーク化によってクラウド需要が増加し、テレビ会議システムとしてTeamsの利用が増加するなど、その強みを惜しげもなく発揮しているのである。

つまり、サブスクリプションビジネスが効果がなかった訳ではなく、結局は、業種や業界が重要だということが分かります。

もちろん、ハイテクや小売業が今回のコロナショックによる一連の相場でも強みがあるというだけで、また違うタイプのリセッションが訪れれば、他の業界が輝く時代も来るかもしれません。ネットフリックスが復活したのも、自宅で引きこもるしかなかった人が急増した結果ですからね。

ですが、マイクロソフトは世界中でビジネスが展開され続ける限り、需要があり続けるのは間違いないですし、コストコ・ホールセールのような激安スーパーはむしろ、景気が悪化した時の方が年会費を支払ってでも安く買いたいという思いが高まり、需要があるのではないでしょうか。

ビジネスモデルは確かに重要かもしれませんが、結局はどんなビジネスが投資冥利があるのだろうかと考えるのが投資家としての醍醐味なのかなと思います。

ゴールドジムは確かにガチ勢御用達のジムですが、女性や緩めのユーザーなどはあまり取り込めず、ジムという形態自体が差別化するのが難しい業態ですので、投資先としてはなかなか難しいと言えるのではないでしょうか。

例として、札証アンビシャスに上場している『ライザップ』でおなじみのRIZAPグループ(2928)のチャートを見てみると、差別化ができていても投資家が大きなリターンを得られるかどうかはわからないということがお分かりいただけるでしょう。

全盛期に1,500円を超えて成長していた株価は2年ほどで10分の1以下になってしまいました。

うまく高値で売り抜けられれば、それはそれでボロ儲けできたのかもしれませんけどね。どのみち、長期投資向けの銘柄ではないということがお分かりいただけるでしょう。

いくらジムの収益のほとんどを休眠会員からの月会費で賄っていると言っても、いずれは通わないジムを解約することにはなるでしょう。休眠会員からの安定的かつ継続的な収入はそれほど長いスパンでは見込めません

ゴールドジムの破産ニュースは、同じ会員制ビジネスを展開している企業でも、継続して会員で居続けてくれるリピーターが多いビジネスモデルが結局は投資先として優秀なんだなという根本的なことに気付かされる結果となりました。

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