Walt Disney will stop paying more than 100,000 employees this week, nearly half of its workforce.
— Land Johnston (@LandJohnston) April 19, 2020
The decision leaves Disney staff reliant on state benefits even as the company protects executive bonus schemes and a $1.5bn dividend payment due in July.https://t.co/grFy00cboM
米国のウォルト・ディズニーが、従業員のほぼ半分である10万人以上の従業員への給与の支払いをストップすることが決定的だそうです。
そしてその理由は、役員へのボーナスや株主への配当金の支払いに充てるためだと言います。
確かに投資家としては、こういうご時世においても何としても配当金を支払ってくれる姿勢を見せてくれているのはありがたい話ですが・・・果たして従業員への支払いを止めてまでやることだろうか?と私は感じます。夢の国の現実的な厳しさが垣間見えますね。
特にウォルト・ディズニーが運営するテーマパーク、ディズニー・リゾートは、有能な従業員の方達のたゆまぬ努力の結果、顧客たちに『夢』と非日常体験を与えてくれることで顧客満足度を高めてくれているのです。
資本主義において投資家が一番強く、従業員が搾取され続ける立場であることに変わりはないので、今回の決定を非難するつもりはありません。…ただ、このような仕打ちを受けた従業員たちが、コロナが終息した後、通常営業に戻ったディズニー・リゾートにおいて、今までと同じクオリティのサービスを提供し続けることができるでしょうか?
私は、ディズニー・リゾートで働く従業員たちは、AIにとって変わられることのない稀有な職業だと考えています。AIがもっと進歩すればあるいはいつかは変わるのかもしれませんが、やはり彼らのサービスの徹底ぶりの根幹には、人と人同士でしか分かり合えない何かがあると思うのです。
人だからこそ気づく細かな心配りや演出、サービスはウォルト・ディズニーのブランド価値を高める重要な要因の1つであると考えます。
そのブランド力の源泉である従業員を蔑ろにするのは、ウォルト・ディズニーが自らのブランド価値を貶めているようなものだと私は思います。
もちろん、ウォルト・ディズニーはテーマパーク運営よりもメディア関連事業で収益を上げており、ディズニー・リゾートよりも他の事業があるから大丈夫という考えもあるかもしれません。
ただ、ディズニー・リゾートに訪れる顧客は本当にディズニーが好きで、テーマパークの中では夢を見ていたいと思うから来るわけです。
それが態度の悪いクルーによってイメージが害されれば、、、テーマパークの損害だけでなく、ディズニーブランド全体に波及してイメージの悪化につながるかもしれません。
私自身も先日からウォルト・ディズニーに新規投資を始めました。ディズニーのブランド力は失われることがないだろうと感じましたので、安くなったところで少しずつ買い集めています。
と言ってもまだポートフォリオ全体の1%程度ですけどね。これからもどんどんと買い増しをしていこうと思っていました。思っていましたが。。。少し悩みますね。
私は投資家ですが、サラリーマンとしての面も持ち合わせています。サラリーマンとして感じるのは、やはり従業員を大切にしない企業は決してイメージは良くないですよね。
ましてやディズニー・リゾートでいつも顧客を満足させてくれるクルーたちが、ただ働きさせられているのですから、夢の国として楽しめなくなってしまいます。
コロナショックで営業が再開できず、大変なことは百も承知ですが、それはディズニーのみddはありません。きちんと従業員への給与の支払いは続けていって欲しいものです。
今回の発表は何となく後味の悪い話となってしまいました。この報道の続報次第ではありますが、まだ深みに嵌っていない現状、ウォルト・ディズニー株の売却も一考してしまうニュースでした。世界一のエンタメ企業である、ディズニーであればもう少し、従業員も大切にして欲しいものだと私は思いました。