【悲報?】どさくさ紛れに年金開始75歳法案が審議入りへ。ネット上では批判の嵐も、そこまで悪い内容ではないと言える理由

社会・政治
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日本国内がコロナショックで大混乱しており、比較的有能なメディアだと考えているWBSなどでもほとんど新型コロナウィルスに関する報道が多くなっており、なんだかな〜と考えている最近ですが、そんな中でも予定通り、『年金開始75歳法案』が今月14日に審議入りするようです。

年金開始75歳法案、14日審議入りへ 「緊急事態」も先送りせず:朝日新聞デジタル
 年金を受け取り始める年齢を75歳まで繰り下げ可能にするための年金改革関連法案が、14日の衆院本会議で審議入りすることになった。所管する厚生労働省は新型コロナウイルスの対応に追われており、省内には法案…

これを受けてネット上では「安倍さん!年金受取が75歳からって本当ですか?」「今のタイミングでどさくさ紛れにこれをやるのは確信犯だろ!!!」などといった誹謗中傷の反応が大半を占めています。

まあ、確かに今その議題を進めるのは『不要不急』と言えるのかもしれませんが、内容自体はそれほど批判を受けるような悪いものではないのではないかと思います。

『朝鮮日本新聞』の略称と揶揄されている朝日新聞の記事では少し心許ないですので、今年3月にアップされた日経新聞の記事を流用させていただきますね。

年金受給開始、75歳も 改正法案決定
政府は3日、年金制度の改革法案を閣議決定した。高齢者の就業を促進するため、75歳から年金を受け取り始めると毎月の年金額が増える仕組みに見直す。個人型確定拠出年金(イデコ)など私的年金に長く加入できる

そもそも『年金75歳』と聞くと、『人生100年時代』とは言え生きてるのかどうかさえ怪しいんじゃないかと思う人も多い訳です。生きてても元気とは限らない訳ですからね。

ですが、この『年金開始75歳法案』は、年金が75歳からしか受け取れなくなるという訳ではなく、75歳から受け取るという選択肢を選べるようになるという法案だということです。

今の制度だと年金の受給期間は60歳〜70歳までを選択できるようになっており、65歳を基準として1ヶ月早めるごとに0.4%の減額、対して1ヶ月遅らせるごとに0.7%の増額となっています。

つまり、1年だけ遅らせて66歳で受け取るようにすれば、年金額は年間8.4%増額して支給されるようになり、今までは最大70歳からの受給でしたので、最大でも42%の増額しか享受できなかったということになります。

ですが、75歳から受け取ることを選べるようになれば、最大で84%の増額を享受できることになり、自分の健康に自信があって長生きするだろうと考えているのであれば、75歳から受け取るという選択肢も人によっては悪いものではないのかもしれません。

もちろん、自分が何歳で亡くなるかなどというのは分かりませんので、何歳から受け取るのがベストかなどというのは考えるだけ無駄と言えるのですが、仮に標準通りに65歳から年金を受け取った場合と、75歳から受け取った場合の損益分岐点は86歳ということです。

『人生100年時代』になって、100歳まで生きる人が増えれば75歳から受け取った方がお得とも言えるかもしれませんが、単純にそうとも言えないのが実情ではないでしょうか。

そもそも、人は年齢を重ねるごとにそれほどお金を必要とはしなくなりますから、75歳から84%増額された年金を受け取っても、元気なうちにお金を使える期間はどれくらいでしょうか?せっかく増額された年金でも、自らの老人ホーム費用くらいしかお金の使い道がないのであれば、増額させた意味って何なんだろうなと考えさせられますよね。

また、基本的には現金は1日でも早く受け取った方が有利に働くことが多いです。将来のキャッシュフロー計算をするときなどに用いられるDCF法という考え方で『割引現在価値』という概念がありますが、それがまさに現金は早くに受け取った方が良いという考え方に基づく概念となっています。

いますぐ100万円を受け取るのと、1年後に100万円を受け取るのとでは、基本的には前者の方が有利です。受け取れる金額が同じであれば、早く受け取れる方が嬉しいですよね。なんたって、「一日でも早く全国民に30万円支給しろ!」とか言ってる日本国民の皆様ですから、この考え方は容易に受け入れていただけるのではないでしょうか。

心理的にも早く受け取れる方が嬉しいのですが、実際にお金は早くに受け取った方が有利なんです。なぜなら早く受け取ればそれだけ早い段階から受け取ったお金を運用することができるからです。

例えば100万円を1%の利息がつく定期預金に預けておけば、1年後には101万円になります。逆に、1%の利息がつく定期預金があれば、1年後に100万円を用意したければ、現時点で用意すべき金額は99万100円となります。現時点で99万100円が手元にあれば、1%の利息がつく定期預金に預ければ1年後に100万円を用意することができるのです。

このことから、『1年後の100万円には、1%の利息が確約されている世界では、現時点では99万100円の価値しかない』として現在の価値に割引計算することを『割引現在価値』と言います。だから1日でも早く現金を受け取ることができるのであれば、早く受け取るに越したことはないと言えるでしょう。

ですが、ここで皆さんは、「えっ。でも1年遅らせれば8.4%も増額できるんだよね?」そう考えれば大きいんじゃないの?」とお考えになられるかもしれません。確かに今の時代、定期預金で1%という金利もなかなか難しいですから、ノーリスク資産で考えるなら、84%増額させて75歳から受け取った方が良いと言えるかもしれません。

ですが我々は投資家ですから、65歳の段階でもまだ投資を続けているかもしれませんよね。もしかしたらその頃には、今まで運用してきた資産からの収入で十分に生活できるレベルに達しているかもしれません。

となれば、せっかくですので受け取った年金をさらに株式投資で運用してみましょうか。これはもはや自分のためではなく、自分の子や孫のため。子子孫孫に引き継ぐための資産運用と考えます。

※ここからはあくまでシミュレーションのお話です。

仮に100歳でお亡くなりになるとすれば、65歳から投資を始めれば35年間、75歳から投資を始めれば25年間の投資期間を設けることができます。年金がいくらもらえるか分かりませんので、仮に65歳時点で受給を始めれば毎月5万円を受け取れるとしましょう。

この前提に立てば75歳まで待って受給すれば84%増額されて、毎月9万2千円を受給することができます。これはかなり大きいですね!

では、その受給額を株式投資に回したとして、平均リターンが6%とした場合、100歳時点で一体いくらになるか見てみましょう。

毎月5万円を平均リターン6%で35年間投資し続けた場合

毎月9万2千円を平均リターン6%で25年間投資し続けた場合

受給した年金を株式投資で運用するという破天荒なシミュレーションですので、あまり参考にはならないかもしれませんが、10年間で最大84%の増額を受けたとしても、平均リターン6%で運用することができるのであれば、65歳の段階で5万円を受け取っておいた方が100歳時点で資産額としておよそ750万円弱の差が生じることになるのです。

何度も申し上げますが、これはあくまでシミュレーションであり一種の『机上の空論』とも言えます。この前提でシミュレーションした場合、平均リターンが6%となるのであれば、100歳時点で最も資産が増大しているのは、60歳の段階で毎月受給する金額を最大24%減額し、毎月3万6千円を受け取って60歳から100歳までの40年間運用を続けた場合の7,567万円というものでした。

ですが年金をあてにしているのであれば、60歳からの早期受給はあまりオススメできるとは言えません。今や60歳位であればバリバリ働いている人も多いですからね。

また、平均リターン6%はあくまでシミュレーションであり、確約されたものではありませんので、楽観的すぎると考えられるかもしれませんしね。

ですが、現金は多少の割引率なら早く受け取って、運用した方が効果的だということと、複利の力における時間の大切さがお分かりいただけるのではないでしょうか。

誰一人として将来のリターンも、自分の寿命も事前にわかることはないのですから、自分で年金を受給できる範囲が広がるというのはある意味では良いことなのかもしれません。

最も重要なのは1日でも長く、健康的な生活を送ることができるように毎日を大切に過ごすことなのかもしれませんね。ニュースのタイトルだけを見て中身を見ずに政権批判をしたり、激昂したりするような生活を送っていると、健康寿命を縮める可能性がございますので、皆様どうぞお気をつけください。

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