元・CHAGE and ASKAのメンバーで2014年と2016年に覚せい剤取締法違反の罪で逮捕されたASKAこと宮﨑 重明氏が現在、怪しげな機械を開発しているという。

新型コロナウィルスを死滅させることができる機械なのだそうだが、詳細を見ればウィルスだけでなく人も死滅させることができる大変危険な代物であることがわかります。
その機械というのが、高濃度の『オゾン水』を作ることができる機械なのだそうですが、このオゾン、よく聞くのがオゾン層の破壊などであり、無いと困るモノという認識ではあるかと思いますが、人体にとっては大変有害な物質です。
オゾンの原子は『O3』という形で表されており、酸素原子が『O2』なんだから、そこに酸素が1つ追加されただけでそんなに危険なモノでもなくない?と勘違いしてしまいそうですが、オゾン自体は非常に毒性の強い物質です。

人がオゾン濃度5〜10ppmの空気を一定時間吸い続けると肺水腫を招き、更に生命の危険を招くことになると言われています。
そんな危険なオゾン水を作り出して直接人に散布しようとしているのですから非常に危険です。この危険な機械の開発に投資をしてもらうために宮﨑氏は呼び掛けたようですが、ネット上では
『またASKAが薬物やってんじゃないのか?』とか、『誰がSAY YESって言うかよ』と散々な叩かれっぷり。まさにネタ扱いとなっているのである。
こんな怪しげなモノに投資をしようとする人は確かに居ないだろうなと思うのですが、それはあくまでここまで突き抜けて怪しすぎるからとも言えるのではないでしょうか。
もし仮に同様の効果を謳う機械を、どこぞの著名な(著名と言っても顔も浮かばない程度の)医療関係者のお墨付きがあると言って触れまわれば、騙される人たちは一気に増加するのではないでしょうか。
これは薬物取締法違反で逮捕された経歴もある宮﨑氏が触れ回っているから怪しいと気付いているだけで、『有名な専門家のお墨付き』、『みんなやってる』などの決まり文句を言えばホイホイと騙される人が大勢いるはずです。
実際、どうしてこんなモノに騙されるのか?と不思議に思うような内容でも、まんまと騙されてしまう人は後を絶たないですよね。


彼らが判断するのは、それがどういったものなのかと言うことよりも、結局は誰が言っているかに集約されており、誰か素晴らしいインフルエンサーが言えばそれがいかに間違った見解であっても盲信的に従うと言う人があまりに多すぎます。
今回は幸いにもこのような投資話に騙された人は居ないようですが、投資をするのであれば、当然自分でしっかりと考えた上での行動が必須と言えます。
まともな投資先ですら、割高だなと思う時にはあまり積極的に投資すべきでないですし、今のように調整が入った時こそ投資先として魅力的に映るものでしょう。もちろんどんな時にでも一定額の投資は続けることが大切だと思いますが、自分の判断で投資先と投資額を決めることは絶対に必須の要件であると私は考えています。
耳触りの良い投資案件に騙されるような人々は、結局のところ自分で投資について考えることを諦めた人たちであると予想されます。つまり誰かに投資を丸投げしたり、よく考えずにリターンだけを見て欲に駆られた投資をしたりと言うのが『投資で失敗する典型的なパターン』であると言えるでしょう。
今回の投資案件を、もし有名な大学のお偉い先生方がお勧めしていたとしたら…あなたはこの案件をスルーできたでしょうか?
新型コロナウィルスが死滅できるのであればと、オゾンの危険性はそれほど調べずに、クラウドファンディングに投資するような人も居ないとは言い切れません。私もオゾンの専門家ではありませんので詳しくは分かりませんが、人体に多大な悪影響を及ぼす可能性がある物質であることくらいは分かりますし、調べればすぐに出てきます。
投資をするときは自分で調べてよく考えてから行動する。この当たり前のことができているか否かで生涯にわたって安全な投資ができるかどうかが決まります。
誰しもができる当たり前のことを誰もやらないレベルまで極めることこそが、投資の極意と言えるのではないでしょうか。