トランプ大統領は今月16日、声明で10人超の集まりや通学、通勤、外食の自粛を求めると述べました。

これを受けて、昨日からNYなどでは店内での飲食が原則不可となり、飲食店は、テイクアウトやデリバリーによる営業しかできなくなりました。これは外食業にとってはツライ・・・!とても痛いです。
こんな時に外食業関連の株を買うバカなんていないよなぁ・・・

はい。そんなバカが私です。昨日、マクドナルド(MCD)やスターバックス(SBUX)は持ち帰り専門の営業にすることを決定しました。
マクドナルドはさらに、セルフサービスのドリンクバーや子供向け遊戯スペースも閉鎖するとのことで、フランチャイジーからの支持も得ているということです。
このニュースは悲観的でしょうか?それとも楽観的?私は少なくとも悲観的なニュースとは捉えませんでした。
そもそも、米国のマクドナルドは売上の大半をドライブスルーなどのテイクアウトであげています。もちろん売上は一時的に落ち込むことは目に見えていますが、長くても数ヶ月ほどの出来事ではないかと見られます。
当然、マクドナルドが数ヶ月の売上減少にも大ダメージを受けるほどの零細企業であれば、私も心底心配します。ですがマクドナルドは世界中に散らばっている1万3千を超える店舗からロイヤリティを吸い上げている盤石の企業です。数ヶ月程度の売上の落ち込みで潰れるようなヤワな体力ではありません。
さらに言えば、実際に数ヶ月の閉鎖で潰れてしまう可能性の高い飲食店はNY市内だけでも数多くあると言われています。NYの家賃は本当にめちゃくちゃ高騰していますからね。
だとすれば、数ヶ月の閉鎖で中小飲食店が淘汰された後、マクドナルドの需要は今まで以上に伸びるのではないでしょうか。
さらに言えば、今回のように即座にテイクアウト営業のみに切り替えるという対応はさすがの神対応と言えます。マクドナルドは自社ブランドのイメージを守るために規模にそぐわぬ信じられないスピードで意思決定を行っています。
これらの判断の早さがマクドナルドの収益性を盤石なものにしているんじゃないかと私は思います。だとすれば、盤石のマクドナルドが、NYダウの中でも一際元気がなかった昨日、どうしても応援したくなってしまったわけです。
そう言えば、もう一つ、あまり元気がない銘柄を見つけました。それがこちら。

ウォルト・ディズニー(DIS)もまた、今は世界中のディズニーリゾートが閉鎖されている状況です。キャッシュフローが厳しい!と考えている方もいるかもしれませんが、ウォルト・ディズニーもまた、テーマパークでの売り上げは全体の4割弱と言ったところ。ケーブルテレビやネットワークなどのメディア事業も収益の柱となっています。
コロナウィルスの影響で不要不急の外出が禁じられた今、ディズニーリゾートには足を運ぶ人はいませんが、ご自宅でケーブルテレビなどのメディアを通じてディズニー作品に触れているファンの方は必ず世界中にいるのです。
ウォルト・ディズニーもまた、数ヶ月で淘汰される程度の規模の企業ではなく、世界中からマクドナルドとディズニーリゾートが消えて無くなる未来というのは世界大戦や人類滅亡程度のショッキングな出来事がなければこないだろうと断言できます。
だとすれば、安くなっている今は買いです。これらの企業のこれからの成長可能性を考えると、今のような株価の下落時はかなり割安で持ち株数を増やすことができる千載一遇のチャンスと言えるでしょう。
今、円高株安(少し円安に振れてきてはいますが)という株を買いやすくなっている状況です。株価が下がったら投資を始めるわと言っていた初心者の方は、今始めなくて、一体いつ頃から投資を始めるおつもりなんでしょうか?
昨日、NYダウは一時的に2万ドルを割る場面がありました。これは2017年に初めてNYダウが2万ドルを突破して以来、実に3年ぶりです。ですがその後、1,000ドル以上値を戻しています。

『今は相場が乱高下しているから新規で投資をしづらい』でしょうか?それとも、『まだ底があるからもう少し待って、上昇し始めたら買い』ますか?
どんな理由も投資を始めないためのただの言い訳に過ぎず、そうして機会損失を被ることが最も深刻な影響を与えることは言わずもがなです。
ウォルト・ディズニーやマクドナルド、スターバックスと言った世界中で展開している超巨大企業たちがここまで巨大企業になれたのは、今回のような非常時にも顧客のことを考えて、尋常ならざる意思決定のスピードで環境に適応してきたからです。
そんな顧客第一で力強い意思決定を下してくれる優良企業たちには、私は全幅の信頼を寄せています。彼らに投資することが将来の自分にとって、良い判断だったと、30年後、40年後に気付くことができるだろうと私は信じています。これからも下落した場合には強く買い進めていきたいと考えています。