【超絶悲報】世界同時株安で「日本人の年金」がヤバい。と言うあなたがヤバい。

投資の考え方
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現代ビジネスにとてもショッキングなタイトルの記事がアップされていました。

新型コロナ「世界同時株安」最もヤバいのは「日本人の年金」の可能性(近藤 駿介) @gendai_biz
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こういったタイトルの方が、バカな日本人にはよく売れるんでしょうね。非常に嘆かわしいです。

今回のコロナショックによってNYダウは現時点でピーク時から30%ほど下落をしています。その他の主要な株式市場も大きく下落しており、日経平均も1ヶ月前と比べれば30%弱の下落となっています。

おそらく今回はGPIFの運用資産も大きく下落するだろうことから、また各種メディアが嬉々として馬鹿騒ぎしてしまうだろうなと思っています。

ネット上でも、投資のことを理解していない方々が

『政府が年金積立金の50%を株式投資に充てていることについては、万一の場合についての危機管理という視点から、多くの批判があった。例えば、株価が半分になれば、積立金の1/4を一気に失ってしまうからである。』

『コロナショックで株価が大暴落し、将来年金財政が破綻したならば、
年金準備金を株に投資する禁じ手をつかった政府の大罪となる。』

『わずか2週間で数兆円が消えた。年金受給者の受給額10年分が株式取引で消えたことになる。年金支給に支障が出てくれば、生活保護に切り替える人が増え、国家財政はますます厳しいものとなり、年金国債を発行せざるを得なくなるだろう。

と言った何一つ理解していないド素人コメンテーターがドヤ顔でGPIFと日本政府を叩いている様が伺えます。『金持ちは極悪人で、貧乏人は性格が良い』はずなのに、こうして弱っている時だけ叩くんですね。果たして清貧ってなんなんでしょう?と私は思います。

GPIFは2001年以降、株式投資によって資産形成を続け、2019年の第三四半期時点では、運用資産額は168兆9,897億円、含み益は+75兆2,449億円と十分すぎるほど利益を上げているのである。

2020年度の運用状況|年金積立金管理運用独立行政法人
年金積立金管理運用独立行政法人のWebサイトです。GPIFの2020年度の運用状況を掲載しています。

もし仮にまともに資産運用をしていなければ、GPIFの資産総額は現時点で100兆円を下回っていたことから、今以上に年金の拠出には苦労していたことでしょう。

そして、GPIFは資産の50%を株式で運用しており、現時点での主要株式市場の下落が30%であることから、ピーク時の15%ほどの下落が見込まれます。そのため現時点での運用資産はおよそ143.7兆円ほどであると推定されます。

これを、『こんな下落相場でも、まだ累計含み益が50兆円ありますよ!』と報道するのではなく、『GPIF、3ヶ月で25兆円の損失!!!』と煽るのが、バカな民衆にはお似合いのメディアです。

このようなタイトルをつければ雑誌が売れるんですから、本当にヤバいのは『日本人の年金』ではなく、『日本人の短絡的かつ浅はかな思考回路』だということがよく分かります

もし仮に、GPIFが万一の場合についての危機管理のために、マイナス金利がこれからも深堀りされていくであろう日本の国債だけで運用していた場合、それこそ我々の年金は、今の60代ですら存命の間、無事に支給されるか分かったモノではありません。

じゃあ、例えばこれ以上運用益が溶け出す前に、GPIFを解散して全国民に平等に配りましょうか?現在の資産総額が140兆円ほどとするなら、日本国民が1.268億人(2017年現在)だとすると、およそ1人あたり110万円ほどの支給となります。税引き後でちょうど100万円ほどの購買力にあたることが分かります。

100万円を一括で手渡しされるというエピソードを聞くと、私はある人物を思い浮かべます。それは村上ファンドでおなじみの村上世彰氏。彼が小学3年生にして投資家である父から大学入学までのお小遣いとして100万円の前渡しを受けたことはあまりに有名です。

そして村上氏はその100万円を元に株式投資で資産運用を始め、1億円を超えるまでに成長させました。

彼のような優秀な子供に100万円を一括で手渡しするというのは大きなメリットがあると言えますが、大抵の庶民は、手渡しされた100万円を借金の返済やギャンブルにつぎ込んだり、将来が心配だからと札束を銀行で眠らせるだけにとどまります

世の中の大半の人たちは刹那的にしか物事を捉える力がありませんから、『今が良ければそれでいい』のです。もし仮にGPIFからのその100万円を受け取った場合、老後の生活は一切保証されず、今以上に『自助努力』、『自己責任』が叫ばれることになるだろうとは想像もできないのです。

現在の年金支給額は男性でおよそ月16.5万円、女性で10.3万円と言われています。今の年金受給者は一括で100万円貰っても1年分の年金にもならないから完全に損でしょうね。

じゃあ今の中年世代はどうかというと、彼らはまだ働いているので100万円のボーナスはありがたく頂戴するでしょうが、大して価値もない住宅のローンの繰り上げ返済やギャンブルなどに消えていくのでしょうか。彼らにとっての100万円なんて焼け石に水です。彼らも損しかないです。

では今の若年層は?今の若年層は『保守的』ですから、前述の通り、銀行に全額眠らせるケースが多いのではないでしょうか。ですが、それも現実的ではありません。

今の20歳が100万円を銀行に預けて、それだけで倍の200万円まで膨らませるためには、銀行金利が0.001%ですから、7万2千20歳まで待ち続ける必要があります。デーモン閣下に追いつきそうなレベルの生命力が必要ですね。

それは非現実的ですし、若年層も7万2千20歳まで生きる生命力があるなら、たとえ70歳からでも年金を受け取った方が有利です。

70歳からの受給と考えると7万1,950年間で受け取れる年金総額は、年間60万円だとしても実に431億7千万円にのぼります。圧倒的に損しますよね。

今、100万円を受け取ってきちんとした教育を施せば、将来性が見いだせるのは小学生ほどの子供たちだけです。しかもそのうち投資を始めようなんていう特異な子はほとんどいないでしょうからね。

こういう時になると、多くの無知な国民が口を揃えて言うように『年金返せ!』を実現すると、国民のほとんどが将来困窮する様は目に見えています。恐らく若い間に投資をしてこなかったほとんどの人は必要最低限の生活がままならないので、平均寿命も短くなるでしょうね。

GPIFがまともに年金を運用しなくなると、困るのは当然、我々日本人なんです。私も20歳から株式投資を始めて、将来に備えるための投資を続けていますが、たった100万円で老後資金を解決するのはやめて頂きたいところです。

将来は年金に頼ることなく自分の資産で生活していけるように心がけますが、年金だって貰えるなら貰いたいですよね。

もう一度言いますが、株安で年金がヤバいと言っている方々は、自分たちの思考回路がヤバいのだという自覚を持ち、これからも馬車馬のように働き、細々と、清く貧しく生き続けてください。

私は、GPIFの運用はそれなりに上手くやってると判断しています。むしろ今こそ、もっと株式の比率を上げてもいいのではないかと思います。

どれほど愚かで、現役時代にはGPIFを目の敵にして批判していた国民にも、あと数十年もすれば年金を支給する必要があるのですから。

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