私は興味を示してくださる方にはしきりに投資を勧めていますが、投資を始めるためには、まず一番初めに必要なのは『余剰資金』を確保することです。
収入から必要経費を差し引いたお金が余剰資金となるのですが、貧乏に陥る人はこの余剰資金が生み出せていないのが原因となっています。まずは貯金をするところから始める必要があるのは明らかと言えるでしょう。
その余剰資金を生み出すために、まずは今の出費を見直そうと、家計簿をつけることがお勧めされていますが、今回取り上げる記事の中では、家計簿をつける人ほど貧乏になるというショッキングなタイトルで取り上げられています。

記事にもあるとおり、確かに家計簿をつけたとしても使えるお金が増えるわけではありません。
そのため、何にお金を使うべきかというのを一旦立ち止まって考えてみることの大切さが書かれています。
実際、家計簿をつけることでより貧乏になるという例を私は経験したことがあります。
以前私がファイナンシャルプランナーとして、家計や投資の相談にのっていた時の話ですが、どうしてもお金が貯まらないとお悩みのご夫婦のために、家計簿アプリで家計簿をつけることをオススメした事があるんです。
そして1ヶ月間家計簿を付けてもらって、再度確認したところ、なんと以前よりも出費が増加していたのです。
詳しく話を聞いていると、家計簿を付けることにハマってしまい、毎日何かを家計簿に付けたくて、普段買わないようなモノを買ったり、とにかく毎日少額の出費をするようになってしまったようでした。
これでは本当に本末転倒ですよね。家計の管理をするためにつける家計簿のせいで、出費が増えてしまうというのは、家計簿が管理のためではなく、家計簿をつけること自体が目的化してしまっているからだと言えるでしょう。
このように、家計簿をつけることを目的としてしまえば、出費が増えてしまうのは自然の摂理です。お金が貯まらない出費癖のある人ほど、家計簿アプリをつけることは危険だと感じました。
私自身も実は家計簿はつけておらず、年末近くになると、次年度の予算を組むという方法を取っています。

予算を組むときに気をつけているのは、『収入は低めに、出費は多めに見積もること』です。
例えば私であれば、今は平社員に戻ったおかげで残業代が発生するのですが、残業代は一切収入に加算していません。残業ありきで予算を組んでしまうと、途端に家計が狂いますからね。
また、賞与に関しても省いて計算しています。賞与はどのみち全額投資用資金としてプールすることになりますから、家計管理の予算に組み込む必要はありません。それに昨今のコロナショックによる経済不安定さによって、このまま大人しく給与をもらい続けることができるのか?不明な点もありますしね。とりあえず、今月か来月の頭に入金される決算賞与は確定したのでありがたく頂戴いたします。
あと、副業収入もおよそ2万円/月で計算しています。これはブログを始める前から平均して毎月稼いでいた副収入なのですが、ブログを継続していることで、昨年から毎月入金をしていただける程度のアドセンス収入を得ることができるようになりました。
そして毎月入金記録が始まった、昨年8月頃のアドセンス収益がおよそ2万円ほどだったので、この時の収入を参考にしています。今月も今のペースで行けば6桁収入に届きそうな手応えはありますので、予算よりは収入が多くなることが見込まれています。
そうして低めに見積もった収入から差し引く費用は少し多めに設定します。
まず初めに差し引くのは投資資金。投資資金は設定した毎月収入の半分ほどを差し引くようにしています。
その後、優先度が高いのが実家への仕送り。毎月5万円で設定しています。その後は家賃が8万円ほど。奨学金が1.4万円ほどの返済となるので、それで15万円弱というところですね。後は残りの金額で生活費に充てています。
残りの費用としては、光熱費と通信費、食費と交際費の4つがほどんどですね。交際費は最近のコロナショックのおかげでかなり抑えられていますから、プールできています。デートでお出かけするという機会も減ってしまいましたからね〜。繁忙期が終わって、終息したら温泉旅行とか行きたいな。
正直言って、予算上は損益分岐点ギリギリになっています。ですが、予算上は全額使い切るつもり(その中に投資資金が含まれていますからね)で組んでいるのでそれで大丈夫なんです。
そして実際に収入と支出(クレジットカードの明細)が確定したらそれぞれの項目ごとに実費を入れて行って、予実管理のExcelシートを作って埋めていき、予算と実績を振り返る時間を毎月数回取っています。
収入は少なめに、支出は多めに設定しているので、それでも余裕ができることが多いです。そう言った余剰資金はどんどん投資に回していきます。つまり、残業代や副業で得ることができた収入は言ってしまえば、完全に予算外の収入ですから、賞与も含めてどんどん投資用資金に回していくことで、毎月一定額の投資を継続することができています。
私の資金管理はこのようなざっくりとしたものですが、毎日家計簿をつけることを考えれば手軽でかつ効果的だと考えています。もちろん人に寄りけりなので、私のやり方を踏襲する必要はなく、ご自身が管理しやすい方法をとってもらうのが一番だと思いますけどね。
ただ、貧乏な人とお金持ちになる人では、お金の管理がキッチリしているかどうかというのは言うまでもありません。
貧乏な人ほど、家計簿アプリが空欄となっている日が寂しくなり、毎日少しずつお金を使ってしまうので、どんどん貧乏になってしまうのです。
お金も家計簿も、豊かになるための単なるツールに過ぎません。使い方次第で貧乏にもお金もちにもなれるというのは確かでしょう。
家計簿を付けているそこのアナタ、家計簿をつけることが目的となっていませんか?いくら1ヶ月で使った費用をまとめたとしても、それを活用して次月に活かしていかないと何の意味もありませんよ。
予算を組むだけが目的ではなく、予実管理をして初めて予算は意味を成すのですから。