昨日は、先週の悲観ムードが一転、NYダウが1,293ドルと大幅高となって取引を終えました。上昇率にすれば5%となりました。


昨日は、NYダウに選出されている30銘柄全てがプラス圏で引けを迎えたということですので、つまり私の株式資産もプラスになったということになります。

一応確認してみたところ、先週末比150万円弱のプラスで、株式資産が再び3,000万円台の大台に乗っていました。

だがしかし、今日は米国にとってとても重要な日となる『スーパーチューズデー』です。大統領選の候補者選びにとってとても大切なこの日に大統領選候補者がほぼ決まると言っても過言ではないでしょう。
私が今一番憂いているのは、コロナウィルスの影響よりもむしろサンダース氏が大統領になってしまった時の米国に与える経済的ダメージです。
サンダース氏のマニフェストは、ざっと挙げると、
富裕税・歳出拡大・法人税引き上げ・国民皆保険・学生ローン債務帳消し・公立大学無償化 などなど
耳障りの良い言葉を並べて得票数を集めていますが、彼の思想はどこか社会主義的で、『みんなで平等に貧しくなろう』としているように見受けられます。
現在78歳の彼は米国経済にとってはまさに『老害』で、もし仮に『サンダース大統領』という結果になれば、少なくとも4年間は米国経済及び米国株に不遇の時代が訪れ、現行の米国企業は海外に流出するかもしれないし、新しいイノベーションは生まれない可能性が大いにあると言えます。
もし彼が何かの間違いで大統領になろうものなら、本当に2020年代は、米国株にとっての『不遇の時代』が訪れるかもしれません。
まさか!とは思うかもしれませんが、前回の大統領選でも、まさかドナルド・トランプ氏という『ネタ枠』が大統領になるとは思ってもいませんでしたよね。そう考えると一抹の不安は残ります。
私としては、ブルームバーグの創業者であるマイケル・ブルームバーグ氏が一番の安パイではあるのですが、今の状況を見るに少し難しいところはありそうです。
サンダース氏が大統領になるくらいなら、断然トランプ氏を応援したいところです。それくらい『サンダース大統領』が市場に与える悪影響は計り知れないと考えています。
それでも昨日米国株が大きく買われたのは、今や大口投資家の主流となっているAI取引による自動売買システムが『買い』と判断したからだろう。一気に下落していたので反発してもおかしくはない状況でしたからね。
株式市場を擬人化した存在である『ミスターマーケット』は、今までご機嫌だったかと思えば急に悲観的になり株の値段を引き下げたり、逆に突然、機嫌がなおって高値で株を売りつけたりするものです。
『彼』のメンヘラぶりはベンジャミン・グレアム氏が生み出して以降、有名な存在として語り継がれています。AIの時代が訪れようと、彼のメンヘラぶりに変わりはないだろうなと思います。
ミスターマーケット氏の存在を広めた投資の神様、ウォーレン・バフェット氏は、このように言っています。
もちろん私たちもそんなミスターマーケットの一員です。
必要以上に躁鬱が激しくなっていないかどうか、チェックすることは大切だと思います。
市場とクールに付き合っていくには、やはりある程度余裕をもって市場に臨むことが重要な気がします。
そうすれば、ミスターマーケットは最近えらい上機嫌だな、また馬鹿げたことをやっているぞ、と冷静に見えてくると思います。
私自身、サンダース大統領による悪政が実現しそうであれば、悲観的になりかねません。しかし、トランプ大統領が誕生した時も悲観的な意見が多数を占めていたことを考えると、大統領が誰になるかというのは株価に影響はありますが、長くても8年間ですから、20年・30年という長期的な視点に立てば、もしかしたら絶好の買い場を与えてくれるのかもしれません。
そう考えれば、大統領が誰になるか、金利が上がるか下がるか、未知のウィルスが大流行するかなどは株式市場のほんのエッセンスにすぎず、結局は企業の業績や事業優位性など、本質的なところに注視して、市場の乱高下に一喜一憂しすぎず、積立投資を続けることが重要なことではないだろうかと私は思います。