【朗報?】農林中金、アクティブ型投信で国内初の『成果報酬型』の商品を販売する。

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日経新聞によると、農林中央金庫系の運用会社は今年4月、投資信託の時価を示す基準価格が最高値を更新した時だけ運用報酬を取る商品を発売するとのことだ。

投信運用 成功時のみ報酬: 日本経済新聞
投資信託の販売競争が激しくなるなか、手数料の改革が加速している。農林中央金庫系の運用会社は4月、投資信託の時価を示す基準価格が最高値を更新した時だけ運用報酬を取る商品を発売する。

通常は投信を購入すると、残高に応じて一定比率を信託報酬として運用会社、販売会社、信託銀行に支払うが、農林中金バリューインベストメンツ(NVIC)が4月に発売する商品は、この運用会社部分をゼロにして、株価指数を上回る運用益を狙う「アクティブ型投信」で、基準価格が最高値を更新した場合のみ価格上昇分の10%を受け取る。価格が上昇しても最高値を更新しなければ報酬は受け取らない。という商品らしい。

文面を見れば確かにとても画期的だが、こちらの商品は、どれほど長期投資に向いているのだろうか?少しシミュレーションをしてみよう。

まず注意すべき点は、信託報酬のうち、ゼロとなるのはあくまで運用会社に支払う分に限るという点だ。言い換えれば、販売会社と信託銀行に支払う信託報酬は通常通り発生し、その合計は0.3%となる。

つまり、値上がりがしていない状態でも、残高に対して0.3%は信託報酬が必要となるのである。昨今のインデックス投資界隈では、SBI-VOOのように信託報酬が0.1%未満となるような優良なインデックス商品が販売されているので、アクティブとは言え信託報酬が0.3%でも既に少し高いのではないかという風潮がある。

そして運用会社側は、基準価格が最高値を更新した場合のみ価格上昇分の10%を受け取る。価格が上昇しても最高値を更新しなければ報酬は受け取らない。とあるので、仮に基準価格が1万1千円から1万2千円に上昇し、最高値となった場合は100円を受け取るという形になります。

これは最高値を更新するたびに10%取られる計算となるので、さらにシミュレーションをしてみるとどうなるでしょうか。

例えば、基準価格が1万円の時にこの投信を100万円分買ったとして、1週間、適当に乱高下させた後で基準価格に戻った場合を想定します。

すると、1週間の間に売買もしておらず、乱高下した後に基準値が開始時の金額に戻っただけなのに、手数料によって1%以上残高が減少していることが分かります。

まだ発売されていない商品ですので、概要は分かりませんが、本当に最高値を更新するたびに10%の手数料を取るということであればこのような方法になるのではないかと予測されます

また、これも予測ですが、最高値を更新した際の信託報酬の10%は保有口数に応じて徴収されるという前提で計算しています。つまり残高が上下しても口数は変化していないので、信託報酬額は変わらないという計算となっています。

さらに言えば、基準値を下回っても信託報酬の10%を還元してくれる訳ではありません。株価が上がったときだけ、『ほらすごいやろ!』と言ってドヤ顔で手数料を取り、下落時は素知らぬ顔をするのです。当然と言えば当然ですけどね。

相場環境にもよりますが、最高値を更新するたびに10%の手数料というのは、やはりなかなか厳しい手数料率であることが分かります。

もちろん、最高値を更新していなければ手数料は取られませんが、それじゃあ何のための長期投資かわかりませんよね。

ちなみにこの計算には、販売会社と信託銀行に支払う信託報酬の0.3%は加味しておりません。通常、信託報酬は日割計算で徴収されることになりますので、100万円×0.3%=3,000円の日割計算で毎日8円程度の信託報酬がこれ以外にかかってきます。(残高に対して0.3%なのでこれも変動はします)

こうやってみると、一般的なアクティブ型投信の信託報酬は計1.5~2.0%と言われる中で、相場環境によれば、それ以上の報酬を取ることができてしまうのが今回発売される予定の商品なのではないかと感じます。

上昇分に限るとは言え、やはり10%は大きいですよね。しかも評価額が最高値を更新するたびに上昇分の10%を取っていくというのですから、上昇すればするほど手数料がかかるという計算になりますので、右肩上がりに成長しているように見えて実はかなり逓減しているという結果になりかねません。

やっぱり投資信託を買うなら大人しくインデックス投資で良いのではないでしょうか。アクティブファンドの75%以上はインデックスに負けると言われていますしね。

アクティブに運用がしたいのであれば、自分で個別株を選別して投資すれば良いですしね。私も趣味の個別株投資でS&P500を上回る(理論上は)結果を叩き出すことができました。

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私Yukiは、現在個別株を10種類、いずれもNYダウ30種に選出されている大型優良株を保有しております。投資を始めた20歳の頃はビザ(V)とコカ・コーラ(KO)の2種類だけでしたが、その後ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)、マクドナ...

それでもS&P500に連動するインデックス投資も取り入れています。わざわざアクティブファンドに頼る必要はなく、アクティブファンドの信託報酬の高さは投資家にとってこれからもネックになることでしょう。

ただし、今回の上昇分に限り信託報酬を徴収するという考え方自体は大変素晴らしいものであり、投資家もファンドもWin-Winの関係で、利益を得ることを目的としてくれるのはありがたいですね。もう少し手数料率が下がれば、検討に値する商品も出てくるのかもしれないですね。

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