【悲報】『配当』を全面的に押し出しているバンガードの優良ETF、増配率ではVTIにも劣る模様。連続増配、高配当だけで投資判断すべきでない理由。

投資の考え方
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バンガード社と言えば、ブラックロック(BLK)と並んで、優良なETFを販売している米国企業であり、投資家のために、低コストのETFを長期的に販売するという理念のもとで運営されている個人投資家にとってまさに神様のような素晴らしい企業です。

例えば、私も推しているS&P500に連動するETFのVOOもバンガード社が運営しているS&P500にベンチマークするETFになります。

その他にもバンガード 社では多種多様なコンセプトでETFを運用しており、セクター別のETFや、全米株に投資するVTI、全世界に投資するVTなど、いろんなテーマがあるのが分かります。

その中でも、個人投資家に人気のシリーズが、個別株の『配当』に注目したETFで、その名の通り、高配当株に注目した『バンガード米国高配当株式ETF(VYM)』や、連続増配が期待できる銘柄で構成された『バンガード 米国増配株式 ETF(VIG)』などはポートフォリオに組み込んでいるという投資家の方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。

確かにこれらのETFは素晴らしいものなのですが、今回ふと調べたデータで衝撃の事実が判明しましたのでお伝えいたします。

過去5年間(2015-2019年)のバンガード社が販売している株式に投資するタイプのETFの増配率(分配金の増加率)をランキングにしたところ、以下のようになりました。

以下は、順位と、ETFの名称、2015-2019年の平均増配率となります。

1位:バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF(VHT) 24.46%

2位:バンガード・米国情報技術セクターETF(VGT) 18.83%

3位:バンガード・米国金融セクターETF(VFH) 12.89%

4位:バンガード・米国一般消費財・サービス・セクターETF(VCR) 11.21%

5位:バンガード・米国生活必需品セクターETF(VDC) 11.10%

なんと増配率のトップ5には配当を全面的に推しているETFは一つも含まれておらず、セクター別のETFばかりという結果になりました。では続きをどうぞ。

6位:バンガード・S&P500ETF(VOO) 9.90%

7位:バンガード・米国資本財・サービス・セクターETF(VIS) 9.31%

8位:バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI) 9.24%

9位:バンガード 米国高配当株式 ETF(VYM) 8.34%

10位:バンガード・米国素材セクターETF(VAW) 7.26%

11位:バンガード 米国増配株式 ETF(VIG) 6.23%

高配当を全面に押し出しているVYMが増配率では9位、連続増配を推しているVIGが増配率では11位と驚きの結果になりました。増配率だけで見ると、全世界に投資するVTIにも劣るという結果がわかりました。

これ以外にも債券やモーゲージ担保証券など、株式以外の金融商品に投資するETFもランキングの間に入ってくるので、バンガード社のETFの中では、配当金を推しているETFの増配率は相対的にかなり低いものという結果がわかりました。

ではなぜこのような結果になったのでしょうか。それはやはり単純に高配当や連続増配という銘柄は得てして成長性のない企業が多いからと言えるのではないでしょうか。

例えば高配当ETFのVYMの構成上位銘柄はこちらです。

JPモルガン(JPM)やジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)など優良銘柄で構成されていますが、どれも老舗と言える歴史ある企業ばかりで、大幅な増配という視点で見ればあまり期待できない銘柄ばかりではないでしょうか。

連続増配が期待できるVIGの構成銘柄の上位はこちらです。

マイクロソフト(MSFT)やビザ(V)など、成長性と増配率を期待できそうな銘柄もありますが、こちらのETFにもプロクター・アンド・ギャンブル(PG)や、ジョンソン・エンド・ジョンソンが含まれており、増配率を引き下げる要因となっています。

もちろん、プロクター・アンド・ギャンブルやジョンソン・エンド・ジョンソン、マクドナルド(MCD)と言った面々は、配当王や配当貴族と呼ばれる連続増配記録を持っている銘柄ではありますが、連続増配というのはあくまで前期と比べて配当金が増加しているかどうかが基準となりますので、極端な話、前期と比べて1セントでも増配していれば記録が継続されることになるのです。

また高配当企業が高配当になっている原因は、成長見込みが薄く、株価が冴えないからと言えるかもしれません。そのような企業は得てして配当性向も高く、無理してでも配当金を出そうとしていることが多いです。

私自身、問題児のエクソン・モービル(XOM)を個別株として保有していますが、高配当利回りではありますが、株価の下落が止まらず、どんどんと配当利回りだけが高くなっています。

ですが、取得単価から考えれば、今ほど配当利回りが良かったわけでもないですし、YoCで考えると、私が10年間で投資してきた当時の株価からみた配当利回りでは、すでにエクソンモービルを超える高配当利回りを達成した銘柄もいくつか存在しています。

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配当利回りが低い銘柄は成長期待が高く、株価が割高となりがちです。そのため余計に配当利回りが低く感じるのですが、成長期待の高い企業は、利益に自信があるので増配率も比較的高い水準を保ってくれることが多いです。

これらの事象から我々が学ぶべきは、表面的な配当利回りだけで判断して個別株やETFを買うと、もしかしたら思わぬところで不平不満を感じることがあるかもしれないということです。

配当利回りや連続増配も大切ではありますが、ここ数年でどれくらい増配しているのか?(5年間の増配率などを見る)という視点も加えると、投資冥利がある銘柄なのかどうかという判断に役立つかもしれません。

もちろん私自身、高配当投資に批判的というわけではないので、ポートフォリオに高配当のディフェンシブ株やエネルギー株の個別銘柄を加えている面もあります。

ですが、高配当だけでは成長性を無視することになりますから、ハイテク系の成長株も個別に保有しているのです。

投資目的によっても投資手法は変わってくるかと思いますが、あまり高配当を盲信せずに、バランスよく投資することも必要なのではないでしょうか

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