私Yukiは、一部上場企業の経理部門で働いています。決算業務に忙殺される繁忙期と、毎日お菓子と紅茶をいただきながらPCをなんとなく弄ったり、e-ラーニングで会計の勉強をしたりしているだけ(少し語弊がありますが)の閑散期がはっきりと別れています。
今はまさに束の間の閑散期なのですが、このような閑散期にこそ今まで溜まってた依頼を潰したり、時間をとって同僚や友人とご飯に行ったりできるので、とても有意義です。もはや閑散期のために働いていると言っても過言ではありません。
また、経理部門なので色んな事業部とやり取りする案件があり、正直グループ全体で何千人という方がいる上に、本社だけでも数百人を超える『同僚』が居るので、顔と名前が一致しない方も多くいらっしゃいます。
そんな方達ともマイクロソフト(MSFT)が提供している『Teams』でチャットでのやり取りをして毎日顔を合わせずとも色んな会計上の問題を解決しています。
そのように他の事業部と顔をつき合わせて話をすることはあまりないのですが、先日私はほぼ初対面(チャットでのやり取りはいつもしている)なのですが、私の彼女と仲が良い営業部門の同僚の女性から投資相談を受けました。
彼女の方がその女性と仲良しで、話しやすい空気を作ってくれると思ったので、彼女にも同席してもらって、三人で『初対面の同僚』の投資について話を聞くことにしました。
話を聞くと、その女性はつい先日までいわゆるヒモ男と同棲しており、貯金が底をつきかけたところで、自分の人生、このままで良いのか?とハッと目を覚まし、幸運にも別れることができたそうです。
その後、引っ越しや新しい家具を揃えたりしているうちに、今は本当にお金がない状態なのだそう。
「去年、ニュースで年金が貰えなくなるとか言ってたし(そんなことは言ってない)、このままで良いのかなって思って、○○(私の彼女の名前)に相談したら、Yukiさんがお金とか投資?とかに詳しいって聞いて・・・さすが経理の人たちは違うなぁと思って思い切って相談しにきました。」
とまあ、こんな内容でした。
彼女は、ヒモ男を養える程度には貯蓄することができる方だったので、今は貯蓄はゼロでもためることは問題ないだろうと感じ、ネット証券に口座を開いて、余剰資金をまずは『つみたてNISA』などで運用することをオススメいたしました。と、そこで一つタイトル通りの質問が。
「あのぅ…Yukiさん、つみたてNISAって毎月1万円とかでもできますか?」
もちろん、さっき話したSBI証券とか楽天証券なら、毎月100円からでも始められますよ!と言うとめちゃくちゃ驚いていました。
なぜかと言うと、彼女も変わろうと思って自分でお金について調べた結果、『つみたてNISA』もワードとしては知っていたそうです。
ただ、つみたてNISAの年間40万円と言うのが頭に残っていて、
『うわっ…毎年40万円かぁ〜、とてもじゃないけど自分にはハードル高いなぁ』
と感じて詳細を見ずにつみたてNISAの導入を見送っていたのだそう。これは非常にもったいない。今回気づいたのが、つみたてNISAは、毎年40万円の枠と言う、ちょっと生々しくて手が届きそうな金額なあまり、『全額使い切らなきゃいけない』と勘違いされている人が中にはいらっしゃると言うことです。
もちろん、非課税枠使い切れるならそれに越したことはなく、毎月3.3万円の積立投資をすることができるなら、枠を埋めてしまうのがベストだと言えるでしょう。
ですが、もし全額使いきれなかったとしても、毎月1万円でも、5千円でもつみたてNISAを活用することは可能です!
当ブログを読んでくださる方々にとっては常識でしょうが、もっと投資に無知・無関心な方にもこの事実を早く広めてあげたいと感じています。
そして通常NISAが広まらなかった理由もこの勘違いによるものがあるのではないかと感じています。だってNISAの導入時、年間100万円(当初)の非課税枠と言われると、年間100万円と言われた段階で、『あ、自分には関係ねーや』と思考停止する方がいてもおかしくはないですよね。
そうじゃないんだよ!あくまで金額は『上限』であって、枠を使い切らなくてもつみたてNISAという制度自体は利用可能なんです!ということをお伝えしてきました。
枠を使い切らないのは非常にもったいないことではありますが、それでも勘違いしてつみたてNISAを始めないという選択肢に比べれば何の問題もありません。非課税の投資枠を使わない方が明らかにもったいないのです。
私のように2ヶ月で120万円を超えるような投資をする変態サラリーマンは、こと日本においては、一般的でないと言うのはきちんと理解しています。現金が貯まっているから投資に回しているだけで、1ヶ月で60万円という金額は私の手取り収入を超えています。
ここまでの変態にならずとも、毎月1万円の積立投資でも20年間複利計算をすれば大きな資産になることは明らかです。毎月1万円を20年間平均リターン6%で運用できれば、460万円という金額になります。

貯金しているだけでは240万円しか貯まりませんから、複利計算によってほぼ倍になることが分かりますね。しかも彼女の場合は20年後もまだ40代半ばですから、つみたてNISAに限らずコツコツ積立投資をすることによる効果は絶大と言えるでしょう。積立投資の一番の武器は『若さ』ですからね。
ライフプランによっては、毎月の積立投資可能額がもっと増えるかもしれませんし、20代半ばの彼女が『時間』×『入金力』によって、大きな資産を築くことはとても簡単なのです。
だからこそ今まだ20代の皆様には投資を始めて欲しいと私は考えています。ましてや、せっかく投資について興味を持ったのに勘違いで導入を見送っているのであれば、それは非常にもったいない。
つみたてNISAや通常のNISAがあなたの思っている制度と同じかどうか。拒否せずもう一度よく読んでみて、少額からでも積立投資を始めてみてはいかがでしょうか。