【悲報】象印マホービン(7965)、大株主は中国ファンドだった…大株主と争う老舗メーカーの行く末やいかに。

投資の考え方
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昨日、WBS(ワールドビジネスサテライト)を拝見していたところ、大阪のメーカーの中でも比較的頑張っている企業である老舗メーカーの象印マホービンの特集が放送されていました。

https://www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/newsl/post_196957

大阪市中央区の天満に本社を置く象印マホービンは、ご存知の通り魔法瓶や炊飯器などで一定のブランド力を有する、日本の昔ながらの『技術屋』メーカーと言う企業の中ではまだ有望な方ともいえる一部上場の大手企業です。

2015年には中国からの需要で過去最高益を叩き出したりしたことで株価は一気に急騰。その後、数年間の低迷期を経て、最近一気に史上最高値を更新する場面もありました。

中国からの需要があったのは束の間で、ここ2、3年は少しずつ売上高、営業利益ともに右肩下がり。

私は日本株についてはそれほど詳しくなく、不勉強だったのですが、現在の大株主は中国の大手家電メーカー『ギャランツ』首脳の投資ファンドだそうです。

その大株主と象印マホービンのその他の株主との『対決』が注目されていた訳なのですが、その議題と言うのが「ギャランツ」首脳の投資ファンドが提案していた、社外取締役の選任議案だと言う。

背景には、前述の通り、一時の好調とは対照的に、近年の象印の海外展開の出遅れや業績低迷を問題視した大株主から、日銀出身で弁護士の長野聡氏を社外取締役に選任するよう提案があったと言うことです。

一方、象印取締役会は提案に反対を表明。サントリーホールディングスの鳥井信吾副会長を社外取締役に選任する人事案を提案し、可決されたことで、大株主との『勝負』に見事に勝利した形となりました。

報道各社の取材に応じたギャランツの梁恵強副会長は「提案が可決されなかったことは残念だが、超長期的な株主として会社の将来性に期待している。象印には経営資源を新たな技術の研究開発に投資することを強く望む」と語りました。

この一連の騒動を見て、『この会社は何やってんだろう?』と言う印象を受けました。株式総会に参加した『象印サイド』の株主の中には、「中国の言いなりになるなんて嫌だ。中国に技術が盗まれる」と語る人も居ましたが、この株主の発言に今の日本の実情が詰まっているのではないだろうかと私は思います。

確かに日本の技術は素晴らしいものがあると思います。ただ、果たして中国に技術が盗まれるからと『鎖国』してて良いような状態と言えるのでしょうか?

前述の通り、象印の売上高、営業利益、営業利益率は年々下がってきており、一部の株主からは「殻に閉じ籠もらず新たな市場を開拓するべきだ」と、大株主側の提案を考慮する声も上がりました。

令和元年11月期まで4期連続の減収、3期連続の営業減益となり、海外売上高は2年連続で減少しており、なかでも海外事業の中核となる中国での令和元年11月期の売上高は約27%減となりました。

中国に盗まれるほどの技術を持っていると思っているのは、今や日本人だけかもしれませんし、そもそも『技術』だけでモノが売れる時代はとうに過ぎ去ったと思います。

中にどんな技術が使われていようと、日本のメーカーはマーケティングとデザイン性という、売れるモノ作りのために必要な視点が弱みとなっています。外部からの新しいものを取り入れていかないとどんどん廃れていってしまうと言うのは明白と言えます。

炊飯器も今は私はアイリスオーヤマの製品を使っていますし、魔法瓶にしても、私はサーモス(THERMOS)の製品を使っています。幸いどちらも日本企業ですが、アイリスオーヤマは非上場企業ですし、サーモスは今は大陽日酸(4091)傘下の子会社となっている。

象印マホービンの製品、ひいては同社の技術は素晴らしいものなのでしょうが、それらを重要視しない消費者にとっては、『単純に高い製品』と言うことになります。

一人暮らしだと、それほど炊飯器にこだわることもなく、比較的値段が高い象印の製品を買おうかなとは思わないのです。逆にとことんこだわる人は、私の同僚などでは土鍋で米を炊くと言う人も居ます。

こだわらない人、こだわる人、どちらからの支持も得られないのであれば、象印の製品も他の日本メーカーの製品同様、どんどん『ニッチな産業』となっていくことは否定できないのである。

そんな現状を見ずに、株主総会で大株主と取締役会が果たして『対決』しているような暇はあるのでしょうか?

今回の大株主側の提案が良いアイデアなのかどうかは不明ですが、それだけでなく、株主総会で外資の大株主の意見を取り入れないことって結構ありますよね。

もちろんそれも株主の権利なので外部から何も言うことはないのですが、株主総会で自社株買いの提案を否決されるような場面もありましたね。株主が株主還元である自社株買いを否決するのは、何を求めて投資しているのだろうか?と不思議に思います。

既存株主がビジネスの将来性を考慮できず、外資の意見を批判してばかりで鎖国状態では、いずれ滅びる結果となります。

気づかない間にどんどん退化していると言う事実から、当の株主が目を背けている限り、老舗メーカーの行く末は明るいとは言えないのではないでしょうか。

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