米ハイテク大手のアップル(AAPL)が17日、 1-3月期に売上高のガイダンスを達成することはないだろうとの見通しを明らかにしました。中国での新型コロナウイルス感染拡大に伴う供給の制約による業務の遅れと中国国内での需要減少が要因と見られています。

従来予想は630億-670億ドルでしたが、新たな見通しは提示せず、4月度の決算で情報開示する予定とのことです。
アップルは製造業としての宿命か、製品・サービスの大半を中国で提供しているため、影響は少なくはないだろうと見られていました。最近でもコロナウィルスの影響が心配されるたびにアップルの株価は下落し、また復活するという波を繰り返しております。
昨年も米中貿易戦争の影響で他の銘柄以上の乱高下を見せていたアップルですが、今回のガイダンスはどのような影響を与えるでしょうか。
まあ、アップルの株価に中国の影響が大きく影響してくるのはご存知の通りですので、もしかするとすでに株価に織り込み済みとも言えるかもしれません。ただし、
ウェドブッシュのアナリスト、ダニエル・アイブス氏はリポートで「われわれは数週間前からコロナウイルスがiPhoneに与える悪影響について言及していたが、2月半ば時点で既に売上高見通しが未達になると発表するほどの大きな影響は想定していなかった」と指摘。
とアナリストが発言している通り、予想していた以上にマイナス影響が大きかったと捉える投資家が多いかもしれません。
今年の3月には発売が予定されていた『iPhone SE2』についても発売予定が延期される可能性が示唆されています。
ですが、当のアップルが『一時的に』抑制されるだろうと説明していることから、影響は軽微なのかもしれません。どちらにせよウィルスの影響が何年も続くわけはありませんから、ここで狼狽売りが出てくればむしろ買いのチャンスと言えるのではないでしょうか。
やはり今の株価水準では、アップル株は多額の投資をするのは大変リスキーだと感じます。私はとりあえず持っておこうということでアップルへの投資をはじめましたが、 ポートフォリオ全体の1%にも満たない金額しか買うことが出来ませんでした。

ここで一時的な株価の下落が生じれば積極的に追加投資をしていきたいという気持ちはあります。心理的には300ドル台を下回ってくれれば少し欲しいかなという感じですね。
ですがEPSが12.65ドルなので、せめてPERが20倍あたり、株価で言うと250ドルあたりまで下がると嬉しいな。さすがに厳しいか・・・?
とりあえず、今のところそれほど痛手にならない程度の投資しかしていないので、株価の下落は大歓迎です。持ち株もわずかですので売るつもりはありません。
アップル株がどこまで落ちるのか定かではありませんが、一時的な不調ということであれば喜んで買い増ししていきたいというのが本音です。
もちろん、これを機にアップルの勢いが落ちていく可能性も十分に考えられ、今までのようなグロース株としての期待は持てなくなるかもしれません。
ですが、コロナウィルスが流行したからと言って世界中の人々がiPhoneやAirPodsといった製品を手放すわけではありません。さらにCNNの報道によれば、アップルウォッチの2019年の販売数はついにスイスの高級腕時計の販売数を超えたとのことだ。

もちろん、スイスの高級腕時計業界が苦境に立たされている面もあり、アップルウォッチの方が買い替えサイクルも早いことから、単純に比較はできないが、 2019年に販売されたアップルウォッチは3100万点に対して、スイスの時計ブランドの合計数は2100万点と、すでに販売数で50%以上も上回っている。 アップルが提供するデバイスの一つがまたしても業界の勢力図をがらりと変えようとしているのです。
さらに言えば、前述の通りコロナウィルスの影響が長期的に続くなんてことは絶対にあり得ません。実際にいつ頃まで続くかは分かりませんが、数か月のうちには落ち着きを取り戻すことでしょう。
だとすれば、こういった下落するかもしれない時こそ追加投資のチャンスなのかもしれません。今夜にでも追加投資のチャンスが訪れれば、数万円~十数万円ほどの少額投資を継続していきたいなと思います。
今のところ、私はアップル株と米国株市場に懐疑的ではありますが、悲観的ではありません。米国株全体が決して割安とは言えない現状、下落するなら大歓迎というスタンスでこれからも臨んでいきたいと考えています。