月曜日のゴールデン帯に隔週で放送されるテレビ朝日の人気番組『10万円でできるかな』で、10万円分の資金を元手に宝くじやスクラッチを買って、どれだけ当たるのかと言う検証企画が特に人気を博しています。
ですが、以前から不思議に思っていたのが、10万円で買った割にはよく当たってるなと言う印象でした。すると案の定、当たりと分かるくじを撮影用にストックしており、こうした作業のために数十万円分のスクラッチなどが別で購入されていたと言う疑惑が浮上しました。

「私達スタッフはチーフディレクターの指示で、当たりくじを仕込むため事前にスクラッチを買い込み、削る作業に当たっていました」
このようなリークが番組関係者と言われている情報提供者からあったのだそうだ。
まあ、大きな当たりがなければ番組として成り立ちませんので、ハッキリ言ってどうせヤラセだろうなーと思いながらたまに観ていたので、なんの驚きもないわけですが、これでまた一つ、どれほどのスーパースターであっても、実力で宝くじを当てることなど到底できないと言うことと、宝くじの還元率の低さを実証したと言えます。
以前記事にしましたが、上方漫才の重鎮・オール巨人さんが宝くじで10万円を当選したと言うニュースが話題になりました。

この珍事がニュースになることから見ても、宝くじで当選すること、ましてや10万円以上の高額当選を果たすことがいかに難しく、また自分の力ではどうすることもできない事象か。と言うことが理解いただけるだろう。
『10万円でできるかな』を通じて、宝くじを10万円買ったくらいでは何もできないと言うことがよく理解できました。
ですが、実生活で10万円があればできることはかなり沢山ありますよね。10万円あれば、家族で旅行に出かけることもできるだろうし、家族構成にもよりますが、およそ数ヶ月分の食費に充てることもできます。家賃も払えるし、人によっては10万円を10年で1億円にできる凄い人もいらっしゃいます。

もし毎月10万円ずつを捻出することができるのであれば、ぜひS&P500に連動するETFや投資信託に投資してみて欲しいです。
仮に2011年から9年間、S&P500に連動するETFのVOOの平均リターンは13.2%だったと言います。
では、VOOに毎月10万円、9年間積立投資を続けていたとしたらいくらになったでしょう?
正解は・・・

9年間で2,000万円を超える資産を築き上げることができていたのです。これで年金2,000万円不足問題もバッチリ解決ということですね!
何をするにせよ、10万円というのは庶民にとってはかなり大きい金額ですので、間違っても全額宝くじに突っ込むなんていう馬鹿げた行為はしないようにすべきです。
宝くじの還元率はおおよそ40%台です。支払った資金の半分以上を持っていかれてしまう計算です。そんなくだらない紙切れに10万円も払ってしまってはいつまで経ってもお金持ちになることはできないでしょう。
お金持ちになるためには、お金のコントロール術を学ぶ必要があります。もしこれを学ぶ前に宝くじが大当たりし、大金を手に入れたとしても、すぐにパーっと使い切って無くなってしまうだろうという光景が目に浮かびます。
お金を何に使うのか。それは人それぞれ自由にすれば良いのですが、間違っても宝くじだけは買うべきではないと言えるでしょう。あなたがお金持ちになりたい訳ではなく、ドキドキや夢を書い続けたいというタイプで、いつまでも自分の人生を他人や運に任せっぱなしで生きていくというのであれば、決して止めることはありませんけどね。
今回のヤラセ発覚によって、『10万円でできるかな』は番組のタイトルを否定する形になっており、これからどうなるか分かりませんが、宝くじというギャンブルでそれなりの結果を残すためには、10万円では到底不可能だったということです。
あなたは10万円から十分に可能な株式投資を通じて、宝くじを書い続けてきて当たらなかった惨めな人を横目に、悠々自適な老後生活を手に入れてください。