昨日放送された「マツコ&有吉 かりそめ天国」の中で、MCのマツコ・デラックス氏と有吉弘行氏が、今話題のナイキの厚底シューズを体験するという場面がありました。
世間を賑わせているスポーツ用品メーカー・ナイキの“厚底シューズ”は、陸上長距離種目で好記録を連発しており、使用に関してさまざまな論争が巻き起こっている。東京オリンピック内での使用は制限されなかったものの、将来的に公式大会での規制の対象となる可能性は大いにあり得ると言えるでしょう。

事実、昨年末から今年にかけて行われている駅伝大会では、ナイキの厚底シューズを使用している選手が圧倒的な新記録を次々と樹立しているのである。

そんな話題沸騰の厚底シューズに、MCの二人も興味津々。ナイキからプレゼントされた同シューズを試し履きする場面が放送されました。
実物を触ったお二人は、「金魚すくいみたいな軽さ」と、厚底ながらとても軽いシューズに驚きを隠せず、さっそくシューズを履いてスタジオを歩いてみた有吉氏は、「あぁ、不思議な感覚~」「膝が喜んでいる~」と、その独特の履き心地を絶賛した。
有吉氏と言えば、最近はスマホアプリの『ドラクエウォーク』のガチ勢として有名であり、1日に20km以上ドラクエウォークをプレイするために歩いていることを公言しています。
そんな彼ですから、ウォーキングのお供としてナイキの厚底シューズが選ばれる可能性もあるかもしれませんね。
マツコ・デラックス氏も履こうと試みるが、スタッフから「履けないかもしれないのでは」と突っ込まれ、「履きたいな…」と寂しそうな表情を見せる一面もありました。
確かに同社のシューズはオリンピックでは使用可能だがそれ以降規制がかかる可能性は大いにあり得ます。とは言え、スプリングで足や膝への負担が軽くなるのであれば、仮にランナーからの需要がゼロになったとしても、一般ユーザー向けにこの技術を転用したシューズを開発すればかなりのヒット商品となるのではないでしょうか。
もちろん、現状のままでは価格もかなり高く、とても一般受けするような金額ではありませんでしたが、一般ユーザー向けでそもそもランナー向けの強度が必要ないのであれば、機能を落としてかなり安くで販売することができるでしょう。
ナイキからすれば、仮に厚底シューズが帰省されたとしても、大会の新記録を連発するほどの高い『技術力』を見せつけた訳であり、相当な宣伝効果が期待できるでしょう。
昨年の冬には米国の大学のバスケの試合で将来が有望な選手が使っていたナイキのバスケットシューズが破裂するという珍事が起き、株価が下落したことがニュースとなりました。

この頃の同社の株価は83.95ドルでしたが、その後は紆余曲折ありながらも、2019年の市場環境の良さに乗り、結果的には株価は一時100ドルを超える場面も見られるほど成長したのです。
不祥事も大小さまざまあれど、事故で株価が下がるのは買い時、事件で株価が下がるのは売り時と捉えています。
事故は未然に防げたかもしれませんが、たまたま起きてしまうもの。それで株価が下がった時は、実力以上に株価が売り込まれることが多いですので、買いで良いと感じます。
一方で事件は社内の意思で意図的に引き起こしているから悪質かつ犯罪紛いの行為をしなければ利益を出すことができないというしるしですからいくら下がろうがすぐに売りに出してしまった方が良いでしょう。
ナイキもいろんな不祥事を起こしながらも株価が成長しておりますが、メインとなるシューズビジネスの売上は当然、大会を目指しているような選手層よりも一般大衆の方がシェアが大きいのは言うまでもありません。
仮に大会で規制がかかったとしてもナイキの売上への影響は一時的なものと見られ、ナイキの株価がすでに割高感を感じる水準にあることを除けば、厚底シューズの規制は同社への投資を躊躇うような内容ではないでしょう。
むしろこの高い技術力を他の製品開発に活かし一般向けの商品を売り出すことで、ナイキの安定的な成長を支えることができるのではないでしょうか。
今の割高とも思える水準で同社の株を買おうと言う気持ちはありませんが、もしかしたら細かく上下を繰り返しながら、同社の株価はこれからも右肩上がりに成長するかもしれません。
有吉氏やマツコ氏と言うような一流芸能人も驚きの技術が詰まったナイキは投資冥利のある優良企業と言えるのかもしれません。