フォーブスの報道によれば、アマゾン・ドット・コムの創業者、ジェフ・ベゾス氏の元妻で、昨年1月に離婚が成立したマッケンジー・ベゾス氏が自身の保有するアマゾン株のうち、”1%”にあたるおよそ380億円の売却を完了したとのことです。

わずか1%で380億円と言う大金であることに、日本人特有の『お金持ち大嫌いレーダー』が強く反応。ネット上では、
『大した才能がなくても結婚して離婚しただけでこんな大金が入りこむシステムとかおかしいよな』
『この奥さんはジェフ・ベゾスに何かしてあげたの?』
『男の敵はやっぱりいつでも女だな』
などと、いつものごとく無知を晒して、お金持ちを叩く姿勢を崩しておりません。米国株投資家でアマゾン・ドット・コムについて詳細を調べたことがないと言う人はおそらくいないのではないでしょうか。私も投資はしていませんが、当然調べたことはあります。
そして、元妻のマッケンジー氏の尽力がなければ、とてもじゃないが今のアマゾン・ドット・コムはこれほどまでに巨大な帝国を築き上げることができなかったでしょう。
マッケンジー氏は1992年にプリンストン大学を卒業後、まだ当時は比較的新しかったヘッジファンドのDEショーに入社し、そこで社員として働いていたベゾスと出会いました。そして翌年には結婚し、マンハッタンでの非常によい暮らしと素晴らしいキャリアを捨てて、インターネットで何かを始めようとアメリカを横断して引っ越したのです。
夫妻がこれほど思い切った行動に出ることができたのは、ジェフ・ベゾス氏を信頼し、理解してきたマッケンジー氏があってこそですし、ジェフ・ベゾス氏がお金がない時代にはしっかりと彼を支え、アマゾン・ドット・コムを創業後もブレーンとして活躍し続けました。
ジェフ・ベゾス氏は「仕事を辞めてこのクレイジーなことをやりたい。でもほとんどのスタートアップは失敗するから、たぶんうまくいかないと思う。その後どうなるかはわからない」と、相談した時、「マッケンジーは、やるべきだと言ってくれたのです」とスピーチで語っていました。
彼女の後押しがなければ、アマゾンは誕生しておらず、我々がアマゾンを利用して便利な生活を送ることができてなかったでしょうし、もともとはしがない本の通信販売サイトだったアマゾンの創業と急成長を支えてきたのは紛れもなくマッケンジー氏である。
その証拠にマッケンジー氏との離婚後、アマゾン・ドット・コムは株価が上昇しているとはいえ、それまでの勢いが一気に萎んでしまった感じは否めません。

『時価総額1兆ドルクラブ』に舞い戻ることもできておらず、かつては時価総額で上回っていたアルファベット(GOOGL)の後塵を拝しているのが現状のアマゾンです。
それほど多大な影響を与えたマッケンジー氏が、無知で本当に何の才能もないようなネット民から叩かれる筋合いはなく、日本人のお金持ちアレルギーがまた恥ずかしい形で発症してしまったと言うのが現実です。
ジェフ・ベゾス氏の不倫と言う最悪の形で離婚することになってしまった彼らですが、もし彼らが結婚すらしていなかったとすれば、今の時代でも、『アマゾンといえば南米にある大きな川の名前』程度の認識しかない世の中になっていたでしょう。
彼女に限らず、世の中の大富豪と呼ばれる人々は、それ相応の報酬を得る価値のあるものを生み出してきた方達ばかりです。『大富豪と結婚しただけ』に見えるパートナーの方でも、その大富豪に見初められるだけの何かがある訳で、お金持ちをネットで叩くだけのクズには大富豪と呼ばれる人々は見向きもしないでしょう。と言うかそもそも出会うことすらないでしょうね。
正当な事業活動で大富豪となった人々は、総じて他人を貶めたり筋の通っていない批判はしないものです。彼らには他人を貶めて批評しているような暇はないのです。
あなたが嫉妬のあまりお金持ちを叩いている間に、資本家と労働者の間にある格差は開いていくばかりです。お金持ちを叩いている暇があれば、同じようにお金持ちになる努力をした方が建設的だと思いませんか?
才能と行動力と運が無ければ、起業して成功し、大富豪になるのは難しいですが、『富豪』程度の資産であれば、おおよそどなたでも実現可能性はございます。そしてその方法こそが、株式を始めとする資産に自らのお金を投じる『投資』なのです。
投資を始めたその日から億万長者になることは、もともと億万長者である以外には実現不可能ですが、投資を初めて30年以上、自分のお金をコツコツと資産に投じることで、億万長者になることは実現可能性が高い手法です。
そしてこの方法で億万長者になるためには、まだ上場したてのIPO銘柄や、ボラティリティの高いよく分からない小型株に投資する必要は一切なく、S&P500のような誰でも知ってる大型優良株に投資することで達成することが可能なのです。
お金持ちを叩く時間と余力があるのなら、そのエネルギーと貴重な時間を、お金持ちになる方法を学ぶために活用してはいかがでしょうか。