人気お笑いタレントの有吉弘行氏が、今月26日に放送された『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』にて、昨今話題になっている俳優の”不倫騒動”についてのコメンテーターの態度に苦言を呈したとのこと。
世間を騒がせた話題として東出の不倫報道について触れて、「ワイドショー観てたら、こうやって人が弱ると急に悪口言うヤツ出てくるから驚くんですよ」とコメンテーターに呆れたと明かす有吉。
「昔からアイツ大根役者だと思ってた」「芝居下手」「なんか気持ち悪い」など、役者・人間としての東出を叩き始める彼らに「普通に元気な時も『東出さんって芝居ヘタじゃない?』って言えばいいじゃん」と苦言を呈した。
有吉氏の言い分は至極真っ当で、そもそもコメンテーターなどというのは、他に呼び方が無いような中身のないタレントが社会派ぶって”コメンテーター”と呼ばれていると解釈しているのだが、トレンドに合ったような耳心地の良い、薄っぺらい意見しか述べず、自分の意見など一つもないんだろうなと感じます。
そのように悪意をもって編集されているのかもしれませんが、結局はコメンテーターの意見は、その時の時流に合わせた”多数派”の意見を述べているだけなので、何の参考にもなりません。
もちろん、不倫を肯定するつもりもありませんが、ハッキリ言ってよく知らない俳優がよく知らない俳優とどこでどうイチャついてようが何の興味もありません。ですが、日本では麻薬常習犯よりも不倫をした人の方がバッシングを受けますよね。日本という国では、国際的な犯罪以上に断罪されるのが不倫です。本当にバカバカしいことでよくそこまで盛り上がれるなと感じます。
そのような、“コメンテーター”然り”世論”と言うものは多数決では正ですが、多数派の意見がいつも合っているとは限りません。
そう言う『弱ったヤツを踏みつける』ようなクズはあなたの周りにもいるのではないでしょうか。私の場合、自ら株式投資をしているのを公表していることもあり、今まで株式投資に興味も示してこなかったような同僚のおばさんが、株価が下がったことがニュースになってしばらくしてから『株が下がってきてるらしいやん』とニヤニヤしながら話しかけてくるのです。
そして、なぜかこのような輩が話題に上げる時に限って、すでに株価は底値を脱し、上昇しているタイミングだから面白いものです。
そう言う輩には、「そうみたいですね!株価毎日見てないので知りませんけどね!」と返事をしながらも、『このババア、どれだけ情報が遅いんだよww』 とか頭の中では、ほくそ笑んでいます。それ以上突っ込んだ話もしてこないので、軽くあしらうのがベストです。
こう言う風に普段は興味もないそぶりを見せながら、他人が不幸になることを望んでおり、不幸になったと思えば傷に塩を塗ってくる、しょうもない人間が一定数存在します。
そう言った輩にいちいち目くじら立てていては、あなたの貴重な時間とエネルギーを無駄遣いしてしまいますから、一番良いのは相手にしないことです。
そして、企業にしても実はボロクソに叩かれているタイミングこそが株価の底値で、そこから株価が復活すると言うことも大いにあります。
私自身、マクドナルド(MCD)株を買い始めたのは、同社が日本国内ではボロクソに叩かれていた時期ですし、マイクロソフト(MSFT)も、現CEOのサティア・ナデラ氏に社長が交代したことがきっかけで同社への投資を始めました。今は大きく成長したこれらの企業もボロカスに叩かれていた時期に投資したこそ大きなリターンを得ることができたと言えるのかもしれません。
逆に言えば、現在ボロカスに叩かれている、ボーイング(BA)やスリーエム(MMM)などに投資冥利があるのかもしれませんし、日本株だと、ペッパーフードサービス(3053)なんかは、もし次の株主総会で社長を退任させることに成功し、経営体制を一新することができれば、それなりに株価が回復する可能性も否定できません。
いつの時代も、多数派の意見が正しいとは限りませんし、周りの意見に同調するだけのコメンテーターの意見なんて何のあてにもなりません。
米国内では”経済コメンテーター”として活躍している三大投資家のジム・ロジャーズ氏の意見も予言というにはあまりにお粗末ですよね。

もちろん、たまにはマトモなことも言っているのですが。

まあ、総じて私が思うのは、身近な素人の意見や、その道に詳しいと勘違いしているコメンテーターの意見などに惑わされず、常に冷静でいることが必要だということです。
少なからず、弱った人間を踏みつけるようなクズの意見は気にする必要がないということは事実であると言えるでしょう。